Hebikuzure's Tech Memo

2018年4月4日

2018年2月28日

Excel でセル中に文字と数値を共存させて文字だけ左詰めにする

Filed under: Microsoft Office — タグ: — hebikuzure @ 4:44 午後

Excel ではデータの合計や平均を集計する場合が多いでしょう。その場合、こんな表を作ると思います。

image

この表の場合、集計対象となるデータには「氏名」というラベルがあるので、B 列に「氏名」の列を作っています。そのため10行で集計している平均値にも B列に「平均」というラベルを表示できます。

では例えば箱の中に入っている沢山のみかんから任意の何個かを取り出してその重量を図って平均し、みかんの標準的な重さを調べよう、というような場合だとどうなるでしょう。この場合、個々の重さのデータには特にラベルとなる情報はありませんから、次のような表を作ってしまうかと思います。

image

しかしよく見ると B 列は「平均」を表示するためだけに用意されていて、もったいないですね。できれば C10 セルに「平均   119.43」とまとめて表示できれば良いでしょう。

こういう場合にユーザー設定表示形式を利用すれば良いことは、Excel のレッスンで必ず習います。C10 セルの現在の書式は

image

このように(0.00)なっているので、これをこのように(”平均 “0.00)

image

変更すると、先ほどの表は以下のようにできます。

image

ここまではたいていの Excel の教科書にも出ていますが、ここからもうひと手間かけることができます。この表示形式はセルの値の数値の前に「平均 」という文字列(「平均」と空白文字)をくっ付けていますが、これだと表示される数値の桁数が異なると「平均」が表示される場所も変わってしまいます。そこで「平均」という文字を疑似的に常に左詰めにするユーザー定義表示形式を作ります。

先ほどのユーザー定義表示形式を以下のように変更します。

image

新しい表示形式は「”平均”* 0.00」です。「*」は直後の文字を全体がセル幅一杯になるまで繰り返す、という意味の記号です。これによって先ほどの表は

image

このようになります。B 列の幅が変わっても、また B10 に表示する数値の桁数が増減しても、「平均」の文字は常にセルの左端から表示されます。

参考情報

2018年2月13日

Microsoft 製品とサービスの利用規約(EULA)

Filed under: Windows Info — hebikuzure @ 4:56 午後

Microsoft 製品(Windows や Office などのソフトウェア製品)やサービス(Outlook.com  や OneDrive などの個人向けサービス、Office 365 や Azure などの企業向けサービス)の利用規約について、「マイクロソフト コミュニティ」や「TechNet フォーラム」などでよく質問が上がるので情報源としてまとめてみました。

「利用規約」と一言で書きましたが、実際には「ライセンス条項」「サービス規約」「サービス条件」などいろいろな名称が使われています。またこれらをまとめて EULA(End-User License Agreements)と呼ぶこともあります。

ソフトウェア製品の利用規約

Microsoft のソフトウェア製品(リテール版、OEM 版)および個人向け Office 365(Hone, Personal, Solo, University)のライセンス条項(EULA)は以下のページから検索して確認することができます。

またボリュームライセンス製品のライセンスについては以下のページから確認できます。

オンライン サービスの利用規約

Microsoft の企業向けオンライン サービス(Office 365 や Microsoft Azure)のサブスクリプション契約は以下のページです。

なおサブスクリプションをボリュームライセンスで購入している場合は以下のページの各条項も対象となります。

また Microsoft Azure については以下の条項も適用されます。

個人向けのオンライン サービス(Outlook.com や OneDrive など)についての規約は次のページです。
※この規約はオンラインサービスだけでなく、マイクロソフトの消費者向けの製品、Web サイト全般の使用に適用されます。

Microsoft コンテンツの利用に関する規約

Microsoft のソフトウェア製品やオンライン サービス、Web サイトなどを通じて提供されるコンテンツの利用についても規約が公開されています。

全般的な規約は以下になります。

著作物や商標については以下のような規約があります。

Microsoft のゲーム内のコンテンツについては以下の規約も適用されます。

フォーラムなど

Microsoft のオンライン フォーラムの利用規約は以下の通りです。

TechNet フォーラムと MSDN フォーラムには明示的な独自の利用規約はありませんが、以下の Forums Help に利用上のルールが示されています。

また以下の注意事項も適用されます。

日本語版はありませんが、Microsoft Tech Community の規約は以下です。

その他

Microsoft ストアの利用規約は以下の通りです。

プライバシーについては以下が公開されています。

Microsoft のソーシャルメディア公式アカウントについては、以下の利用規約が適用されます。

2018年2月11日

「更新または再起動の後にサインイン情報を使ってデバイスのセットアップを自動的に完了します」を制御する

Filed under: Windows Tips — hebikuzure @ 2:03 午後

「更新または再起動の後にサインイン情報を使ってデバイスのセットアップを自動的に完了します」の機能を制御する方法についてまとめました。

機能の概要

Windows 10 では、更新プログラムのインストール後や手動での再起動の際に、ユーザーが意図的にサインインしなくとも、再起動後に再起動前にサインインしていたユーザーは自動的にサインイン処理が行われます。実際にはサインインが行われるとすぐにロックがおこなわれ、ユーザーにはロック画面が表示されますがそのバックグラウンドでサインイン後の処理が行われます。ここで行われる処理は以下のようなものです。

  • ユーザー権限で起動するスタートアップ プログラムの起動
  • サインイン(ログイン)がトリガーになるタスクの実行
  • Windows 10 Fall Creators Update 以降では再起動開始時に起動していたアプリケーションの復元

この機能はユーザー単位で有効/無効を切り替えできます。これを有効にしておくことでユーザーは再起動時に時間を無駄にすることなく、ロックを解除すればすぐに作業が再開できるのですが、以下のような問題もあります。

  • 再起動前に複数のユーザーがサインインしていた場合、再起動を開始したユーザー以外のユーザーのサインイン処理も同時に行われる(不要なサインインであったり、処理の負荷が高くなったりします)
  • ローカル セキュリティ ポリシーで「対話型ログオン:最後のユーザ名を表示しない」を構成しても、(表示されるのはサインイン画面ではなくロック画面なので)無意味になる

そのためこの動作を無効にしたい場合もあるでしょう。

機能の無効化

通常これを無効にするには、ヘルプ記事

に書かれているように

Windows 10 Fall Creators Update (バージョン 1709) の場合は、[スタート] [設定][アカウント][サインイン オプション] の順に選び、[更新または再起動の後にサインイン情報を使ってデバイスのセットアップを自動的に完了します] をオフにします

Windows 10 Creators Update (バージョン 1703) 以前のバージョン場合は、[スタート] – [設定] – [更新とセキュリティ] – [Window Update][詳細オプション] の順に選び、[更新後にサインイン情報を使ってデバイスのセットアップを自動的に完了します] の横にあるチェック ボックスをオフにします

それではこの機能をグループポリシーなどで一括して制御したい場合はどうすれば良いでしょうか。グループポリシー エディターなどでポリシーを探しても、これを制御できるポリシーは見つかりません。

実は上記のヘルプ記事に書かれているようにこの機能は Active Directory ドメインに参加しているコンピューターでは自動的に無効になります。そのためこの動作はグループポリシーで制御する必要がない(意味が無い)ということです。また Active Directory ドメインに参加しているコンピューターだけでなく、上記ヘルプ記事にあるように「作業やメールのポリシーが組織によってデバイスに適用されている場合」= Azure AD Join している場合や、[設定][アカウント][職場または学校にアクセスする] で Azure AD アカウント(Office 365 などの組織アカウント)に接続している場合も、この機能は無効になります。

レジストリ情報

上記のようにグループポリシーでこの機能を制御する必要はないのですが、ワークグループ環境でも何らかの理由で管理者などがこの機能の有効/無効を他のユーザーに対して設定したい場合があるでしょう。その場合、この設定は以下のレジストリ エントリに保存されているので、これを(スクリプトや reg ファイルなどで)構成します。

  • キー:HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon\UserARSO\<ユーザーの SID >
  • 名前:OptOut
  • 種類:REG_DWORD
  • データ:0(機能オン)/ 1(機能オフ)
    ※ オプトアウトを指定する項目なので、0 がオプトアウトしない=機能有効、1 がオプトアウト=機能無効、となります

参考:TechNet フォーラム「【サインインオプション】グループポリシーでの設定

2018年2月2日

Office 2019 は今年後半登場、クイック実行版のみ提供

Filed under: Microsoft Office — hebikuzure @ 5:35 午後

2月1日(米国時間)付で「Changes to Office and Windows servicing and support」という記事が公開され、この中で Office 2019 のリリースとサポート期間についての情報が示されています。

Office 2019 のリリース

以下、Office 2019 のリリースに関するアナウンスの引用です。

  • Office 2019 will ship in H2 of 2018. Previews of the new apps and servers will start shipping in the second quarter of 2018.
  • Office 2019 apps will be supported on:
    • Any supported Windows 10 SAC release
    • Windows 10 Enterprise LTSC 2018
    • The next LTSC release of Windows Server
  • The Office 2019 client apps will be released with Click-to-Run installation technology only. We will not provide MSI as a deployment methodology for Office 2019 clients. We will continue to provide MSI for Office Server products.

日本語に訳してみると

  • Office 2019 は 2018 年後半に出荷される。アプリとサーバー製品のプレビュー版は 2108 年の第2四半期に開始される
  • Office 21019 アプリは以下でサポートされる
    • すべてのサポートされている Windows10 半期チャネル(Semi-Annual Channel – SAC)リリース
    • Windows 10 Enterprise LTSC 2018 ※
    • Windows Server の次期 LTSC
  • Office 2019 クライアント アプリはクイック実行インストール テクノロジーでのみリリースされる。Office 2019 クライアントで MSI をデプロイ手法として提供する予定はない。サーバー製品については引き続き MSI を提供する

という内容です。
※Windows 10 Enterprise LTSC 2018 は未提供製品、今年秋にリリース予定と記載されています

Office 2019 のサポート期間

また Office 2019 のサポート ライフサイクルについて、以下のように示されています。

  • Office 2019 will provide 5 years of mainstream support and approximately 2 years of extended support. This is an exception to our Fixed Lifecycle Policy to align with the support period for Office 2016. Extended support will end 10/14/2025.
  • There is no change to the support term for existing versions of Office.

日本語にすれば

  • Office 2019 では 5 年のメインストリーム サポートと概ね 2 年の延長サポートを提供する。これは通常の固定ライフサイクル ポリシーの例外であり、Office 2016 のサポート期間と揃えるためのものである。延長サポートは 2025年 10月 14日に終了する。
  • 既存のバージョンの Office のサポート条項に変更はない

となります。

Office ProPlus のサポート ポリシー変更

この発表では併せて Office 365 ProPlus のサポート ポリシーの更新も以下のように示されています。

  • To clarify our current support practices for ProPlus running on Windows 10, ProPlus will not be supported on Windows 10 Semi-Annual Channel (SAC) versions that are no longer being serviced.
  • Effective January 14, 2020, ProPlus will no longer be supported on the following versions of Windows. This will ensure that both Office and Windows receive regular, coordinated updates to provide the most secure environment with the latest capabilities.
    • Any Windows 10 LTSC release
    • Windows Server 2016 and older
    • Windows 8.1 and older

こちらも日本語訳すると

  • Windows 10 上の ProPlus のサポートの実情を明確にするため、ProPlus は(訳注:Windows として)サポートされなくなった Windows 10 半期チャネル バージョン(SAC)をサポートしない
  • 2020 年 1月 14 日以降、ProPlus は以下のバージョンの Windows をサポートしない。これにより Office と Windows が調和のとれた定期的な更新を受け取ることができ、最新の互換性の下で最もセキュアな環境が提供される
    • すべての Windows 10 LTSC リリース
    • Windows Server 2016 およびそれ以前のバージョン
    • Windows 8.1 およびそれ以前のバージョン

という内容になります。

企業内管理者へのインパクト

Office 2019 については、提供時期はともかくとして、企業の管理者向けでインパクトが大きいのは、Windows Server でサポートされるのが次期 LTSC(Windows Server 2019?)で Windows Server 2016 はサポート対象外になること、クイック実行(C2R)版のみで MSI 版がなくなることの二つでしょう。

前者は特に Windows Server のリモートデスクトップ サービスやそれを利用した RemoteApp の形でユーザーに Office を提供していた組織では、Office の更新(2019 への移行)ではサーバー側の更新も必要となるため、インパクトが大きいと思います。これに関しては “Later this year, Microsoft will deliver new Remote Desktop and desktop virtualization capabilities within the SAC release cadence of Windows 10 Enterprise and Windows Server.”(今年の遅い時期に、Microsoft は新しいリモートデスクトップとデスクトップ仮想化の機能を、Windows 10 Enterprise と Windows Server の半期チャネル リリースのサイクル内で提供する予定です)とされており、実際のプランはこの「新機能」が明瞭になってから考えた方が良いかもしれません。早期に新機能を確認されたい場合は Windows Server Insider プログラムを利用しましょう。

後者については、組織内での Office アプリケーションのデプロイを Active Directory グループポリシーのソフトウェア インストールに依存していた場合、その方法では Office 2019 はデプロイできないということを意味します(グループポリシーでのインストールには MSI パッケージが必要)。そうした組織で Office 2019 への移行が必要となる場合、新たなデプロイ方法(および MSI インストールされている元のバージョンの Office のアンインストール方法)について検討・検証が必要になります。

今後の姿

今回の発表を通じて Microsoft が考える Office アプリケーションと Windows クライアントの将来的なありかたが明確になってきたように思います。

個人的な予測ですが、Office 2016 と Office 2019 のサポートを共に 2025年 10月 14日で終了させるということは、パッケージ製品であれボリュームライセンスであれ、永続的ライセンス(ライセンス買い切り)型の Office 製品は Office 2019 で最後になるのではと思います。それ以降は個人向けも企業向けもすべて Office 365 / Microsoft 365 のようなサブスクリプション製品に統一されるのでしょう。

また Office ProPlus が「すべての Windows 10 LTSC リリース」をサポートしなくなることもポイントです。Microsoft はかねてから LTSB/LTCS は一般的なオフィスワーク環境での利用を想定していないと説明していましたが実際には Office アプリケーションのインストールも可能なので、Windows as a Service による機能更新を避けたい組織などでオフィスワーク環境として利用されるケースもあるようです。サブスクリプション版の Office ProPlus が LTSC をサポートせず、また Windows 10 Enterprise LTSC 2018 をサポートする Office 2019 も 2025年にサポートを終了すれば、LTSC 環境で Microsoft Office を実行したくともサポートされる製品がない、という状況になります。

ProPlus のサポート ポリシーの更新の中でも触れられていますが、2025 年以降はオフィスワーク環境にあるすべての Windows クライアントを Office クライアントが常に最新の機能と更新の状態で動作する(それ以外の状態はサポートされない)という世界がやってきそうです。

企業・組織としては色々な選択肢と独自のスケジュールでのソフトウェア更新のニーズもあるかと思いますが、少なくとも Microsoft のクライアント製品ではそういう選択肢や独自性は排除される方向です。これから Windows と Office の更新の計画をたて、実行する管理者としては、2025年 10月 14日以降は

半期チャネル リリースの Windows とサブスクリプション版(当然 C2R 版)の Office』

という組み合わせ以外の環境にすることはできない可能性がある、という点を念頭に置いて検討されることをお勧めします。

2018年1月25日

2018年1月20日

Windows 10 Fall Creators Update の SMB の変更点

Filed under: Windows Info — タグ: , , , — hebikuzure @ 3:47 午後

Windows 10 Fall Creators Update(バージョン 1709)が Semi-Annual Channel に提供開始されたので、Windows 10 Fall Creators Update と Windows Server 2016 について企業内環境で影響が出そうな SMB に関する変更点をまとめてみました。

SMBv1 の削除/無効化

クリーンインストールした Windows 10 Fall Creators Update と Windows Server 2016 では、以下のように SMBv1 の機能が無効化されます。

  • Windows 10 Enterprise, Windows 10 Education, Windows Server 2016
    SMBv1クライアントと SMBv1 サーバー
  • Windows 10 Home, Windows 10 Professional
    SMBv1 サーバー
    SMBv1 クライアントはインストール時には有効化されていますが、インストール後15日間(コンピューターが電源オフ状態の間は除く)に一度も利用が無いと自動的に無効化されます

以前のバージョンからの in-place upgrade の場合、SMBv1 は以下のように扱われます。

  • Windows 10 Enterprise, Windows 10 Education
    SMBv1(クライアント、サーバー)機能は引き続き有効です。無効にする場合は管理者が無効化する必要があります
  • Windows 10 Home, Windows 10 Professional
    SMBv1(クライアント、サーバー)機能は有効ですが、アップグレード後15日間(コンピューターが電源オフ状態の間は除く)に一度も利用が無いと自動的に無効化されます

なお SMBv1 の自動的な無効化は一度だけ行われ、無効化後に管理者が再度有効化した場合は、どのタイミングでも自動的な無効化は行われません。どのエディションでも管理者が SMBv1 を再度無効化することは可能です。

また SMBv1 が無効化された環境でも SMBv2 のモジュールは有効なので、SMB version 2.02, 2.1, 3.0, 3.02, 3.1.1 の機能はすべてサポートされています。

SMBv1 削除/無効化の影響

Computer Browser サービスは SMBv1 に依存しているので、SMBv1 クライアントまたはサーバーが無効化されると、同時に Computer Browser サービスも無効化されます。これによりレガシーな NetBIOS 経由でのコンピューター ブラウジング(エクスプローラーの「ネットワーク」へのネットワーク コンピューターの表示とアクセス)は機能しなくなります。

もっとも Windows Vista 以降のコンピューターであれば「ネットワーク探索」(WS-DISCOVERY)によるブラウジングが可能なので、ネットワーク探索のためのサービス(”Function Discovery Provider Host” と “Function Discovery Resource Publication”)が正しく構成され、ネットワークの場所がプライベートになっていれば、「ネットワーク」にリモート コンピューターのアイコンが表示されアクセスできるはずです。

SMBv1 の有効化

SMBv1 を有効化する方法については以下のサポート技術情報を参照してください。

ただし Microsoft では SMBv1 を無効化することを推奨しています。有効化する場合はセキュリティ リスクを十分に評価してください。

Guest アクセスの無効化

Windows 10 Fall Creators Update および Windows Server 2016 version 1709 では、クライアントとして SMB2(SMB version 2.02, 2.1, 3.0, 3.02, 3.1.1 など)でのリモート リソースへアクセスする際、資格情報に Guest アカウントを利用することができなくなっています。直接 Guest アカウントの資格情報でリモート リソースにアクセスすることも、不適切な資格情報でのログオンが失敗した際のフォールバックとして Guest アカウントの資格情報を利用することもできません。

これにより、今までアカウントを構成せず匿名認証でアクセス可能だったファイル サーバー(SMB シェアや NAS)へのアクセスの際、資格情報(ユーザー名とパスワード)を求められるようになったり、エラーメッセージが表示されてアクセスできなくなったりします。

この動作はセキュリティを強化するための仕様変更であり、Guest 以外の適切な資格情報を利用してリモート リソースのアクセス制御を行うように構成することで回避するのが望ましいでしょう。

リモート リソース側の構成変更が困難で、クライアント側の動作を以前のバージョンと同じに戻したい場合は、以下のグループポリシーを構成してください。

[コンピューターの構成]
_- [管理用テンプレート]
__
[ネットワーク]
___– [Lanman ワークステーション]
____– [安全でないゲスト ログオンを有効にする]
:有効

Home エディションなどでレジストリを構成する場合は以下の値を利用します。

キー:HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\LanmanWorkstation
名前:AllowInsecureGuestAuth
種類:REG_DWORD
データ:1(有効), 0(無効)

2018年1月19日

Microsoft 製品付属のフォントのライセンス

Filed under: Windows Info — タグ: , , — hebikuzure @ 3:36 午後

Microsoft のテクニカル フォーラム(マイクロソフト コミュニティTechNet フォーラム)で時々出てくる話題なのでメモ。

Microsoft 製品に付属するフォントのライセンス

Microsoft 製品には多くのフォントが付属しています。Windows に含まれるフォントもありますし、Office 製品をインストールするとさらに多くのフォントがインストールされます。

これらのフォントは Windows や Office 製品内で利用する分にはライセンス的に何の問題もありませんが、フォントを利用して作成したマテリアルを商用目的で再配布する場合や、フォントを独立して再利用したい場合は別途フォントのライセンスを取得しなければならない場合があります。

Microsoft の Web サイト「Use of Microsoft Copyrighted Content」(https://www.microsoft.com/en-us/legal/intellectualproperty/permissions)には、これについて以下の記載があります。

Fonts

Windows comes with a large number of pre-installed fonts. Office and other Microsoft applications will install additional fonts. Both Office and Windows include a font section in their End User License Agreements that describes what you can do with the fonts included with these products. In general, the fonts supplied with Microsoft products may not be modified, copied or redistributed. Many of the fonts that come with Microsoft products are also available directly from their original creators. Look at the trademark and copyright notices within each font file to determine who to contact for additional end user, ISV or OEM licenses. Some of the fonts that contain copyright or trademark strings identifying Microsoft as the font’s creator can be licensed from Monotype Imaging. You can find licensing information for Microsoft fonts on the Typography website.

要約すると、Windows や Office の製品に付属しているフォントは、それぞれの製品のライセンス条項(EULA)にフォントに関するセクションがあるのでそれに従うが、一般的には再配布、複製、編集はできない、とされています。またフォント自体は(マイクロソフト外部から提供されているものは)原作成者から入手することもでき、それについての情報はフォントのプロパティなどで確認できます。

さらに詳細なライセンスの情報は Microsoft Typography のサイトhttps://www.microsoft.com/typography/fonts/)で確認できます。

mstypography

フォント ライセンスの購入

上記の引用でも触れられていますが、Microsoft が著作権を保有しているフォントの多くは Monotype Imaginghttp://www.monotype.com/jp/)で取り扱っており、ライセンスを購入して利用することができます。実際の購入はオンライン ストア fonts.comhttps://www.fonts.com/ja)から行えます。

2018年1月18日

Windows 10 スタート画面のピン留めアプリの AppID を取得する

Filed under: Windows Tips — タグ: , , — hebikuzure @ 5:35 午後

Windows 10 のスタート画面のカスタマイズについて確認していた時に調べた自分用のメモですが、公式ドキュメントだとちょっと不親切なので分かりやすくまとめてみました。

概要

Windows 10 でスタート画面のカスタマイズを展開する場合、スタート画面にピン留めされているデスクトップ アプリケーションの DesktopApplicationID を取得しなければならない場合があります。その DesktopApplicationID は PowerShell を利用して取得できます。

詳細

Windows 10 でスタート画面(スタートメニュー)のカスタマイズを他のコンピューターに展開するには、カスタマイズ内容を XML ファイルにエクスポートし、それを被カスタマイズ対象のコンピューターでインポートするという作業が必要です。この作業については

に解説されています。ただこの記事でも書かれているように、スタート画面にデスクトップ アプリケーションがピン留めされている場合、エクスポートした XML ファイルを編集して DesktopApplicationLinkPath を DesktopApplicationID に変更しなければなりません。

上のページには

重要
エクスポートするスタート画面のレイアウトに、デスクトップ (Win32) アプリのタイルや .url リンクが含まれている場合、結果ファイルでは Export-StartLayout で DesktopApplicationLinkPath が使用されます。 テキスト エディターまたは XML エディターを使用して、DesktopApplicationLinkPath を DesktopApplicationID に変更してください。

と記載されています。

この変更ですが、上記ページからリンクされている

を見ると

注意
Windows 10 バージョン 1703 のスタート画面のレイアウトでは、グループ ポリシーまたは MDM を使用してスタート画面のレイアウトを適用しており、アプリケーションがユーザーの初回サインイン以降にインストールされている場合は、DesktopApplicationLinkPath ではなく、DesktopApplicationID を使用してください。

と書かれていて、より条件が明確になっています。プロビジョニングパッケージによる展開以外の方法(グループ ポリシーまたは MDM)で XLM を展開する場合で、ユーザープロファイルが生成された以降にインストールされたデスクトップ アプリケーション(と .url リンク)については、DesktopApplicationLinkPath から DesktopApplicationID への書き換えが必要ということです。

またこの記事では DesktopApplicationID は Get-StartApps コマンドレットを使用して取得できると書かれています。この取得の操作は以下の手順で行えます。

操作

  1. スタート画面のカスタマイズを構成するマスター コンピューターで、カスタマイズを行うユーザーでサインインします
  2. PowerShell を起動します
  3. 次のコマンドを実行してスタート画面にピン留めされているアプリ名の一覧を取得します
    Get-StartApps | ft Name
  4. 前の実行結果から、DesktopApplicationID を取得したいアプリケーションの Name 属性を確認します
  5. 次のコマンドを実行して Neme のアプリケーションの DesktopApplicationID を取得します
    Get-StartApps -Name (AppName) | ft AppID

例えば

PS > Get-StartApps -Name “Microsoft Azure Storage Explorer” | ft AppID
AppID
—–
{7C5A40EF-A0FB-4BFC-874A-C0F2E0B9FA8E}\Microsoft Azure Storage Explorer\StorageExplorer.exe

のように DesktopApplicationID を取得します。

2017年9月22日

Windows に接続したモニターを再認識させる

Filed under: Windows Tips — hebikuzure @ 7:45 午後

Windows が動作している PC にモニターを接続すると、解像度などのモニターの情報が自動認識されてすぐに利用可能になります。これは便利なことではありますが、まれにこの自動認識で不適切な情報が構成されてしまい、本来設定できる解像度が設定できない、マルチ モニター構成でプライマリ モニターとセカンダリーモニターが意図通りに設定されない、などのトラブルが発生します。こうした場合に認識済みのモニターの構成情報を削除して、強制的に再認識させる方法を解説します。

一度接続したことがあるモニターの構成情報はレジストリに登録され、新しいモニターが接続されるごとに登録が追加されていきます。この情報は削除されることがなく、またモニターの組み合わせごとに作成されるので、ノート PC を色々な外部モニターに接続していると、非常に多くの情報が登録されることになります。

例えば仕事柄色々な場所で外部モニター(プロジェクターなど)に接続する私のノート PC では、

image

こんな感じで大量のエントリが記録されています。

モニターを強制的に再認識させるには、これらのレジストリ エントリを手動で削除します。実際にはエントリが登録されている以下のキー全体を削除すれば良いでしょう。

HKLM\Systems\CurrentControlSet\Control\GraphicsDrivers\Configuration
HKLM\Systems\CurrentControlSet\Control\GraphicsDrivers\Connectivity

これらのキーは(作業時点で接続している)モニターが再認識されたタイミングで自動的に再生成されます。その後、再認識させたい外部モニターなどがあれば、順に接続していきます。

個別に特定のモニター(モニターの組み合わせ)だけを削除したいという場合は、以下のような方法で該当するエントリを探すことも可能です。ただしエントリが多数ある場合はかなり面倒なので、特段の理由がなければまとめて削除した方がよいでしょう。

エントリを特定するには、いくつかの情報を総合することになります。エントリのキー名は

MEI96A20_00_07DD_11*SHP109F0_00_07DC_4F^2392D524F1666208AC7A949449A77697

のようになっており、このうち “MEI96A2” と “SHP109F” の部分はレジストリ

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\DISPLAY

に同録されているモニター デバイスの名前(キー名)になっています。そしてこの名前は、デバイス マネージャーで [モニター] 配下にある各モニター(現在接続されていないモニターは [非表示のデバイスの表示] を有効にしないと見えません)の [プロパティ] – [詳細] で [ハードウエア ID] で表示されます。

image

そしてこのモニターについては同じプロパティで [初回インストール日付] や [最後に接続した日] を確認することができます。これらの情報から具体的にどのモニターを示しているのかを推定することができるでしょう。
※ただし [初回インストール日付] については Windows のアップグレード(Windows 10 の機能アップグレードを含む)のような Windows 側の更新などでハードウエアの再認識が行われると、その日付に変わってしまうので、実際のその PC に最初に接続した日ではない場合があります。

image

また

HKLM\Systems\CurrentControlSet\Control\GraphicsDrivers\Configuration

配下のサブキーには Timestamp という値が格納されており、これでそのエントリが最初にいつ登録されたか(いつそのモニターの組み合わせが認識されたか)を確認できます。ただしこの値は NT タイムエポック形式で記録されているので、日時を確認するには NT エポックタイムから通常の時刻形式への変換が必要です。

image

NT エポックタイムから通常の時刻形式に変換するには、コマンドプロンプトで w32tm コマンドを利用します。上のスクリーンショットでは Timestamp 値が 1d037a7d21bbfb3 (130665583117844403) となっていますので、

C:\WINDOWS\system32>w32tm /ntte 130665583117844403
151233 07:31:51.7844403 – 2015/01/24 16:31:51

のように /ntte オプションを付けて、10進数の Timestamp 値を引数にして実行します。

以上のような情報からいつどのモニターの組み合わせを認識させたのかという情報から、対応するエントリ(サブキー)を推定することが可能でしょう。

Older Posts »

WordPress.com で無料サイトやブログを作成.

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。