この記事では、Windows 11 / 10 で Windows セキュリティを開くことができないトラブルについて解説しています。
現象
Windows 11 / 10 で [設定] の以下の画面から Windows セキュリティを開こうとすると、


次のようなメッセージが表示されて開けないというトラブルがあります。

原因
これは以下のいずれかの状況になっているためです。
- [Windows セキュリティ] アプリが不正な状態になっている
- 現在のユーザーに対して [Windows セキュリティ] アプリがインストールされていない(アンインストールされている)
対策
手順1
この手順は、[Windows セキュリティ] アプリが不正な状態になっている場合への対処です。
以下の手順で [Windows セキュリティ] アプリをリセットします。
[Windows セキュリティ] アプリはストア アプリなので PowerShell を使って強制的にリセットできます。
- 現象が発生しているユーザー アカウントで Windows にサインインします
- 画面のスタート ボタンを右クリックし、[Windows PowerShell (管理者)] をクリックします
※ [Windows PowerShell (管理者)] ではなく[Windows ターミナル (管理者)] が表示される場合は、それをクリックします - 管理者権限への昇格を求めるプロンプトが表示されるので、[はい] をクリックするか資格情報を入力して昇格します
- 管理者権限の PowerShell コンソールが起動します
- 以下のコマンドを実行します
Get-AppxPackage Microsoft.SecHealthUI -AllUsers | Reset-AppxPackage - コマンドがエラーにならず完了したら、問題が改善しているか確認してください。
コマンドが以下のようなエラーで失敗した場合は、手順2に進みます。

手順2
この手順は現在のユーザーに対して [Windows セキュリティ] アプリがインストールされていない状況に対する対処です。
以下の手順で [Windows セキュリティ] アプリを再インストールします。
- 現象が発生しているユーザー アカウントで Windows にサインインします
- 「手順1」と同様の方法で管理者として起動した PowerShell コンソールで以下を実行します
Get-AppxPackage Microsoft.SecHealthUI -AllUsers | FL - 実行結果の中に、以下のような行があるか確認します
- PackageUserInformation : {S-1-5-21-406985105-1037201598-2650127460-1002 [*****]: Installed, S-1-5-18 [S-1-5-18]: Staged}
※ ”S-1-5-21” から始まる番号はユーザーの SID です。 [*****] の部分には、コンピューター上のユーザ名が表示されます。Installed または Staged になっている情報があれば、次に進みます - 起動している PowerShell コンソールで以下を実行します
Get-AppxPackage -allusers *Microsoft.SecHealthUI* | Foreach {Add-AppxPackage -DisableDevelopmentMode -Register “$($_.InstallLocation)\AppXManifest.xml”}
※コマンドが折り返されて表示されている場合がありますが、全体で1行です - コマンドがエラーにならず完了したら、問題が改善しているか確認してください。
「2.」のコマンド実行がエラーになる場合、「4.」で SID やユーザー名が表示されない、”PackageUserInformation” から始まる行が無いなどの場合は、以下の記事を参考に Windows の修復インストールを行ってください。
- Windows10 修復インストール方法
Windows 10 についての記事ですが、Windows 11 の場合も同様です
Windows 11 の場合は、ダウンロードするページが Windows 11 をダウンロードする (microsoft.com)(https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11 )になります