Hebikuzure's Tech Memo

2015年8月22日

Microsoft Edge をコマンドで起動する

Filed under: Internet Explorer, Windows Tips — タグ: , , , — hebikuzure @ 11:22 AM

Windows 10 で新しく搭載された Web ブラウザーの Microsoft Edge がそれまでの Internet Explorer と大きく異なっているのは、ユニバーサル Windows プラットフォーム (Universal Windows Platform – UWP) アプリとして作られていることです。そのため今までの Internet Explorer でのやり方がそのまま通用しないことが少なくないのですが、今回はコマンドから Edge を起動する方法について解説します。

UWP アプリでは (Windows 8 以降のストア アプリでも同様ですが) 実行ファイル (exe ファイル) をエクスプローラーでのダブルクリックなどで直接実行しても、起動することができません。この点が Internet Explorer を含む従来のデスクトップアプリと大きく異なる点の一つです。そのため Microsoft Edge も実体となる MicrosoftEdge.exe ファイルが C:\Windows\SystemApps\Microsoft.MicrosoftEdge_8wekyb3d8bbwe にありますが、これをダブルクリックしても Edge を起動できません。またコマンド プロンプトや [ファイル名を指定して実行] で C:\Windows\SystemApps\Microsoft.MicrosoftEdge_8wekyb3d8bbwe\MicrosoftEdge.exe を指定しても、同様に Edge は起動できません。

コマンド プロンプトや [ファイル名を指定して実行] から Edge を起動する場合は、以下のようにプロトコル ハンドラーとして Edge を指定します

  • コマンド プロンプトの場合
    start microsoft-edge:(URL)
    ex. start microsoft-edge:www.bing.com, start microsoft-edge:www.google.com など
  • [ファイル名を指定して実行] の場合
    microsoft-edge:(URL)
    ex. microsoft-edge:www.bing.com, microsoft-edge:www.google.com など

コマンド プロンプトの場合は “start” を付ける点に注意してください。

なおホームページの設定や読み込みに問題があって Edge が正常に起動/動作しない場合は、以下のように指定して強制的に空白のページで Edge を起動させると良いでしょう。

microsoft-edge:about:blank

2015年7月3日

ブラウザーの一般的なトラブルシュート(その3)

Filed under: Internet Explorer — タグ: , , , , — hebikuzure @ 5:31 PM

1回目、2回目に続き、ブラウザーで Web サイトや Web アプリケーション が正しく機能しない場合のトラブルシュートについて解説します。ここまでの記事でブラウザーのキャッシュ (一時ファイル) の削除、IE の互換表示機能の解除、アドオンの無効化、ブラウザー設定の初期化について解説してきましたが、それでも改善がみられない場合は、ブラウザーを動作させているオペレーティング システムの側に原因がある可能性が考えられます。今回は Windows で一般的なオペレーティング システムに関するトラブル シュートを行う方法をまとめたいと思います。

今回紹介するのは以下の3つの方法です

  • クリーンブート
  • セーフモードとネットワーク
  • 新規ユーザープロファイル

クリーンブート

Windows では、Windows 自身の起動時に自動的に読み込まれ動作を開始するプログラムが多数設定されています。これらの自動起動プログラムの中には Windows の機能の一部となっていたり、ハードウェアを正常に認識し利用するために必要だったり、またウイルス対策ソフトウェアのように利用時に常時活動していることが期待されていたりする、ユーザーにとって有益なプログラムが多く含まれています。しかし同時にユーザーにとって特に必要としないプログラムが自動起動するように設定されている場合や、ワームやアドウェア、スパイウェアのようなユーザーにとって有害なプログラムが含まれている場合も少なくありません。さらに個々のプログラムはユーザーにとって有益でも、類似の機能や動作が競合することにより、結果的に Windows の動作やユーザーの操作の妨げとなってしまうプログラムもあります。

クリーンブートではこうした自動起動プログラムのうち、「サービス」として起動されるプログラムと、「スタートアップ」として起動されるプログラムから PC の動作に必須ではないものを停止し、「クリーン」な状態で Windows を起動することができます。Windows をクリーンブートする方法は、以下のサポート技術情報に解説されています。

ただしこのサポート技術情報は目下のところ機械翻訳されたものになっているため、操作方法などがややわかりにくくなっています。そこで Windows 7 と Windows 8.1 での手順を以下に説明していきます。

※クリーンブートのために Windows の再起動が必要になります。作業中の文書やドキュメントをすべて保存し、利用中のプログラムを閉じてから以下の作業を行ってください。

Windows7 の手順

  1. Windows キー + R を押して [ファイル名を指定して実行] を開きます
  2. [名前] ボックスに以下のように入力して Enter を押すか [OK] をクリックします
    msconfig

  3. [システム構成] が表示されます

    [サービス] タブをクリックして画面を切り替えます
  4. [Microsoft のサービスをすべて隠す] にチェックを入れます

    表示されているサービスの項目数が減ります
  5. [すべて無効] をクリックします。表示されている項目のチェックがオフになります

    ※最初からチェックが外れているものがある場合は、後で設定を戻せるようその項目名を控えておいてください
    ※指紋認証デバイスなどの特殊なデバイスを搭載した一部のメーカー製 PC では特定の項目を無効にすると Windows が正常に起動できなくなる場合があります。念のため PC メーカーのサポート情報を確認するか、サポート窓口に相談してください
  6. [スタートアップ] タブをクリックして画面を切り替え、[すべて無効] をクリックします。表示されている項目のチェックがオフになります

    ※最初からチェックが外れているものがある場合は、後で設定を戻せるようその項目名を控えておいてください
    ※指紋認証デバイスなどの特殊なデバイスを搭載した一部のメーカー製 PC では特定の項目を無効にすると Windows が正常に起動できなくなる場合があります。はじめてクリーンブートの設定をされる場合は、念のため PC メーカーのサポート情報を確認するか、サポート窓口に相談してください
  7. [OK] をクリックします
  8. 確認のメッセージが表示されるので、[再起動] をクリックします
  9. Windows が再起動して、クリーンブートの状態で起動します

クリーンブートできたら、Web サイトや Web アプリケーション が正常に機能するか確認してください。

Windows 8.1 の手順

  1. 手順「1.」から「5.」までは Windows 7 の場合と同じ手順を実行します
  2. [スタートアップ] タブをクリックして画面を切り替え、[タスク マネージャーを開く] をクリックします
  3. [タスク マネージャー] の [スタートアップ] タブが開きます
  4. 表示されている項目をクリックして選択し、[無効にする] をクリックします。選択している項目の [状態] 列が [無効] に変わります
  5. 表示されている項目をすべて無効に変更して、[タスク マネージャー] を閉じます
    ※最初から無効になっているものがある場合は、後で設定を戻せるようその項目名を控えておいてください
    ※指紋認証デバイスなどの特殊なデバイスを搭載した一部のメーカー製 PC では特定の項目を無効にすると Windows が正常に起動できなくなる場合があります。はじめてクリーンブートを設定する場合は念のため PC メーカーのサポート情報を確認するか、サポート窓口に相談してください
  6. [システム構成] の [OK] をクリックします
  7. 確認のメッセージが表示されるので、[再起動] をクリックします
  8. Windows が再起動して、クリーンブートの状態で起動します

クリーンブートできたら、Web サイトや Web アプリケーションが正常に機能するか確認してください。

トラブルシュート

クリーンブートすると問題が改善する場合、クリーンブートの設定の際にチェックを外したり無効にしたりした項目のいずれかに問題の原因があると考えられます。

この場合、どの項目を有効にすると問題が発生するか調査し、原因となる項目を特定することが可能です。

  1. [システム構成] を起動します
  2. [サービス] タブをクリックして画面を切り替えます
  3. [すべて有効にする] をクリックし、[OK] をクリックします
  4. 確認のメッセージが表示されるので、[再起動] をクリックします

この手順でサービスのみ無効になった状態で Windows が起動します。起動したらWeb サイトや Web アプリケーションが正常に機能するか確認します。問題が発生しない場合、[サービス] タブの中の項目のいずれかに原因があると考えられます。逆にこの状態でも問題が発生する場合は、[スタートアップ] の項目のいずれかに原因があると考えられます。

[サービス] タブの中の項目に原因があると考えられる場合は、[システム構成] を使って [サービス] タブの中の項目の一つを有効にして再起動します。再起動後に問題が発生するか確認し、もし問題が発生するのであれば最後に有効に戻した項目がトラブルの原因であるとわかります。

[スタートアップ] の項目に原因があると考えられる場合も、[システム構成] (Windows7 の場合) または [タスク マネージャー] (Windows 8.1 の場合) を使って [スタートアップ] の中の項目の一つを有効にして再起動します。再起動後に問題が発生するか確認し、もし問題が発生するのであれば最後に有効に戻した項目がトラブルの原因であるとわかります。

問題の原因となる項目が特定できたら、以下のような対処が考えられます。

  • 原因となる項目で起動されるプログラムをアンインストールする
    項目名や製造元、コマンドなどの情報からプログラム名が確認できます
  • 原因となる項目で起動されるプログラムを更新する
    プログラムが古いことが原因の場合もあります。最新版の入手についてはプログラムの製造元に確認してください
  • 原因となる項目を [システム構成] で無効にしたまま Windows を利用する
    クリーンブートをいったん解除した後、再度 [システム構成] を使って原因となる項目のみ無効にします

クリーンブートの解除

  1. トラブルシュートが完了したら、クリーンブートを解除して通常の起動に戻します。
  2. [システム構成] を起動します
  3. [全般] タブで [通常スタートアップ] をクリックしてチェックを入れます
    ※クリーンブートの設定をする際、最初から無効になっていた項目がある場合は、[通常スタートアップ] を選択した後、それぞれのタブで該当する項目を無効にしてください
  4. [OK] をクリックし、Windows を再起動します
  5. Windows が通常起動します

セーフモードとネットワーク

クリーンブートでは多くの自動起動プログラムは読み込まれなくなりますが、「ドライバー」と呼ばれるタイプのソフトウェアは依然として読み込まれ動作しています。こうしたソフトウェアも読み込まないようにして、Windows を最小限の機能だけで起動するのが「セーフモード」と呼ばれる起動方法です。またネットワーク接続のために必要なドライバーは読み込むように構成するのが「セーフモードとネットワーク」です。ここまでの方法で Web サイトや Web アプリケーションの問題が改善しない場合、セーフモードとネットワークで Windows を起動し、問題に変化がないか確認するとよいでしょう。

※「セーフモード」や「セーフモードとネットワーク」の場合、ご利用になっているコンピューターに内蔵している機器、接続している周辺機器を動作させるために必要なドライバーも読み込まれなくなる場合があります。そのため利用できない機器や機能が出る可能性があります。そのためコンピューターの構成によっては「セーフモードとネットワーク」として起動しても正常にネットワーク通信を行うことができない場合があります。こうした場合のトラブルシュートについては、お使いのコンピューターの製造元にご相談ください。

セーフモードとネットワークで現象が発生しない場合、何らかのドライバーの誤動作や競合、破損が問題の原因となっていると考えられます。ただしどのドライバーが問題の原因となっているのかを調査し、個別にドライバーの有効/無効を切り替えるのは専門的な知識と技術が必要になります。一般的には以下のようなことを試すと良いでしょう。

  • Windows Update で推奨される更新も含めて検出される更新プログラムをすべてインストールする
  • 内蔵機器や周辺機器のドライバーを最新版に更新する (最新版の入手方法についてはそれぞれの機器の製造元に確認してください)
  • ウイルス対策ソフト、自動バックアップソフト、自動暗号化ソフト、情報漏洩防止ソリューションなどのファイルの読み書きを常時監視するソフトウェアを一時的に無効にする、またはアンインストールする

Windows をセーフモードとネットワークで起動する方法は、以下を参照してください。

Windows 7 の場合

Windows 8.1 の場合

新規の Windows ユーザー プロファイル

Web サイトや Web アプリケーションが正常に動作しない原因が、Windows へのログオン ユーザーの個人設定の破損である場合があります。これを切り分けるには、問題の発生しているコンピューターに新規の Windows ユーザー プロファイルを使ってログオンし、問題が発生するか確認します。

新規のユーザー プロファイルを利用した場合に問題が発生しなければ、問題の原因は元のユーザーの個人設定 (ユーザー プロファイル) の破損です。こうしたユーザー プロファイルの破損はその破損個所を特定したり修復したりすることが困難です。そのため現在のユーザー プロファイルを削除して再構築するか、今後は新規に作成したユーザーで利用することが良いでしょう。いずれの場合も現在のユーザーで利用しているドキュメント類 (マイ ドキュメントやピクチャ、デスクトップなどに保存しているユーザーのデータ) のバックアップを作成して、問題改善後にデータをバックアップから復元してください。

ユーザー プロファイルの削除方法については以下を参照してください。

新規の Windows プロファイルを使ってログオンするには、以下の手順を実行します。

※いずれの場合も、問題の発生している元のユーザーと同じ権限のユーザーを作成してください。

ワークグループの場合

コンピューターがワークグループに所属している場合は、新規ユーザーを作成してそのユーザーでコンピューターにログオンします。

新規ユーザーを作成する方法については、以下を参照してください。

Active Directory ドメインの場合

コンピューターが Active Directory ドメインに参加している場合は、問題の発生しているコンピューターでログオンしたことのない Active Directory ユーザーでコンピューターにログオンします。

問題の発生しているコンピューターでログオンしたことのない Active Directory ユーザーが存在しない場合は、新規の Active Directory ユーザーを作成し、そのユーザーでコンピューターにログオンします。

Active Directory で新規ユーザーを作成する方法については、以下を参照してください。

新しいユーザー アカウントを作成する (https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc732336.aspx)

2015年6月23日

ブラウザーの一般的なトラブルシュート(その2)

Filed under: Internet Explorer, Windows トラブル, 未分類 — タグ: , , , — hebikuzure @ 5:01 PM

前回に続き、ブラウザーで Webサイトや Web アプリケーションにアクセスしてもページが開かない、正常に表示されない、機能が正しく利用できないなどの問題が起きた場合に有効なトラブルシュートを解説します。

SSL/TLS の設定を確認する

正常に動作しない Webサイトや Web アプリケーションへの接続が「HTTP」ではなく「HTTPS」の場合、安全な通信のための暗号化を行う SSL/TLS の設定に問題がある可能性が考えられます。この点について以下を確認します。

コンピューターの日付と時刻を確認する

SSL/TLS で暗号化を行うためにはコンピューターと Web サーバーの日付・時刻が一致している必要があります。コンピューターの日付と時刻が大きくずれていると正常に通信を行うことができなくなります。以下の方法で日付と時刻を確認して、もし正しくなければ修正してください。

有効な通信方式を確認する

SSL/TLS では通信方式にいくつかのバージョンがあり、サーバーとコンピューターで正常な暗号化通信を行うためには双方で利用できるバージョンが一致している必要があります。何らかの理由によりブラウザーで利用できるSSL/TLS のバージョンが無効になっていると、Webサイトや Web アプリケーションの正常な利用ができなくなります。以下の手順によりブラウザーで利用できるSSL/TLS のバージョンを確認し、必要に応じて設定変更します。

Internet Explorer の場合

  1. Windows 7 の場合は [スタート] ボタン [コントロール パネル] [ネットワークとインターネット] [インターネット オプション] の順にクリックして [インターネットのプロパティ] を開きます
    Windows 8.1
    の場合は画面左下を右クリックするか Windows キー + X を押してクイック
    アクセス メニューを表示し、[コントロール パネル] [ネットワークとインターネット] [インターネット オプション] の順にクリックして [インターネットのプロパティ] を開きます
  2. [詳細設定] タブをクリックします

  3. [設定] 欄を [セキュリティ] セクションまでスクロールすると、SSL/TLS の設定が見つかります

  4. 上図のように [SSL 2.0 を使用する] [SSL 3.0 を使用する] が無効、[TLS 1.0 の使用][TLS 1.1 の使用][TLS 1.2 の使用] が有効になっているのが Internet Explorer の既定の設定です。もしこれと異なっていたら、このように設定しなおして [OK] をクリックします
    既定の設定になっているのに
    Webサイトや Web アプリケーションが正しく動作しない場合は、念のため [SSL 3.0 使用する] 有効にして [OK] クリックします。
  5. Internet Explorer を起動して Webサイトや Web アプリケーションが正しく動作するか確認します。
    なお [SSL 3.0 使用する] 有効にすることで Webサイトや Web アプリケーションが正しく動作する場合、Webサイトや Web アプリケーションの作りが古いと考えられます。可能であれば Webサイトや Web アプリケーションの管理者・運営者に新しい規格に対応するよう要望されると良いでしょう。また [SSL 3.0 使用する] 設定は通常無効にしておき、必要な場合にだけ有効にすることをお勧めします

Google Chrome の場合

  1. Chrome を起動します
  2. アドレス バーに以下のように入力して Enter を押します
    chrome://flags/#ssl-version-min
  3. [サポートされる SSL/TLS の最小バージョン] セクションのドロップダウンリストが表示されます

  4. [既定] 以外になっている場合は [既定] に変更します
    Internet Explorer
    の場合と同様、既に [既定] になっているのに Webサイトや Web アプリケーションが正しく動作しない場合は、念のため [SSLv3] に設定を変更します
  5. Chrome を再起動して、Webサイトや Web アプリケーションが正しく動作するか確認します。
    [SSLv3]
    を有効にすると正常に動作する場合は、Internet Explorer の場合と同様の対処をお勧めします

Mozilla Firefox の場合

  1. Firefox を起動します
  2. アドレス バーに以下のように入力して Enter を押します
    about:config
  3. 以下の警告が表示されます。[細心の注意を払って使用する] をクリックします

  4. [検索] ボックスに以下のように入力します
    security.tls.version
  5. 表示された設定の中から security.tls.version.min の行を見つけ、その [] を確認します。1 が既定値です。
    既定値以外の場合は右クリックし、[値を変更] を選択します

  6. 表示されるダイアログ ボックスで 1 を入力して [OK] をクリックします

  7. 同様に security.tls.version.max の値を確認します。既定値は 3 です。
    既定値以外の場合は右クリックして [値を変更] を選択し、3 に変更します
  8. 既定値になっているのに Webサイトや Web アプリケーションが正しく動作しない場合は、念のため security.tls.version.min の値を 0 に設定して動作を確認します。これで正常に動作する場合の対処は Internet Explorer Chrome の場合と同じです
    ※参考情報: http://kb.mozillazine.org/Security.tls.version

アドオンや拡張機能を無効にする

ブラウザーで Web サイトを表示している際、ブラウザーのプログラム本体以外にアドオンや拡張機能と呼ばれる、ブラウザーに追加でインストールできる別のプログラムが同時に動作している場合があります。こうしたアドオンや拡張機能の影響で Webサイトや Web アプリケーション が正しく表示されない可能性も考えられます。

これを確認するには、いったんブラウザーに追加されているすべてのアドオンや拡張機能を無効にしてブラウザーを起動し、Webサイトや Web アプリケーション が正しく動作するか試してみます。

Internet Explorer の場合

  1. Windows キー + R を押して [ファイル名を指定して実行] を呼び出します
  2. [名前] ボックスに以下のように入力して [OK] をクリックします
    iexplore.exe –extoff
    (exe
    ハイフンの間に半角スペースが入ります)

  3. 「アドオンなしで Internet Explorer を実行中です」と表示された Internet Explorer が起動します
  4. お気に入りなどから Webサイトや Web アプリケーションを開き、正常に動作するか確認します

すべてのアドオンを無効にした場合に問題が発生しないのであれば、インストールされているいずれかのアドオンが問題の原因と考えられます。その場合は、通常起動した Internet Explorer でツール
ボタン から [アドオンの管理] を開き、アドオンを一つずつ無効にしてどのアドオンが原因となっているか調査することができます。

Google Chrome の場合

  1. ブラウザーの右上にある、Chrome メニュー をクリックします
  2. [その他のツール] を選択します
  3. [拡張機能] を選択します

  4. 拡張機能の一覧が表示されますので、[有効] のチェックをすべて外します
  5. お気に入りなどから
    Webサイトや Web アプリケーションを開き、正常に動作するか確認します

すべてのアドオンを無効にした場合に問題が発生しないのであれば、インストールされているいずれかのアドオンが問題の原因と考えられます。その場合は、拡張機能を一つずつ有効に戻していき、どのアドオンが原因となっているか調査することができます。

Mozilla Firefox の場合

  1. ブラウザーの右上のメニュー ボタン をクリックします
  2. 表示されるメニューからヘルプ をクリックします
  3. [アドオンを無効にして再起動] をクリックします
  4. 確認のメッセージが表示されるので、[再起動] をクリックします
  5. Firefox が再起動し、セーフモードダイアログが表示されます

  6. [セーフモードで起動] をクリックすると、アドオンなどの拡張機能が無効になった Firefox が起動します

セーフモードで起動した場合に問題が発生しないのであれば、インストールされているいずれかのアドオンなどの拡張機能が問題の原因と考えられます。その場合は「拡張機能とテーマのトラブルシューティング」を参照して問題の原因を突き止めることができます。

また Firefox ではセーフモードで起動した場合でもプラグインは無効になりません。セーフモードでも引き続き問題が発生する場合は、「プラグインのトラブルシューティング」を参考にプラグインを無効にし、トラブルシュートを進めることができます。

ブラウザーの設定を初期化する

ブラウザーの設定が何らかの理由で破損したり、設定に不整合が生じたために Webサイトや Web アプリケーションが正しく機能しない場合もあります。一時ファイルの削除や互換機能の停止、アドオンの無効化で問題が改善しない場合、設定の問題が原因であることが考えられます。

このような場合は、ブラウザーの設定を初期化して破損や不整合のない設定を利用することで Webサイトや Web アプリケーションが正しく動作するか試してみます。

Internet Explorer の場合

Interenet Explorer で設定を初期化するには、ブラウザーの「リセット」を実行します。

開いている Internet Explorer のウィンドウをすべて閉じて、Internet Explorer を終了します

  1. Windows 7 の場合は [スタート] ボタン [コントロール パネル] [ネットワークとインターネット] [インターネット オプション] の順にクリックして [インターネットのプロパティ] を開きます
    Windows 8.1
    の場合は画面左下を右クリックするか Windows キー + X を押してクイック
    アクセス メニューを表示し、[コントロール パネル] [ネットワークとインターネット] [インターネット オプション] の順にクリックして [インターネットのプロパティ] を開きます
  2. [詳細設定] タブをクリックします

  3. [Interenet Explorer の設定をリセット] セクションの [リセット] をクリックします

  4. [個人設定を削除する] にチェックを入れて、[リセット] をクリックします

Internet Explorer の設定がすべて削除され、リセットされた状態になります。Internet Explorer
Webサイトや Web アプリケーションにアクセスし、問題が改善しているか確認します。Internet Explorer をリセットした場合の影響については「Internet Explorer の設定のリセット」を参照してください。

Google Chrome の場合

Google Chrome で設定を初期化するには、新しいユーザー
プロフィールを作成して元のプロフィールと置き換えます。

  1. 開いている Google Chrome のウィンドウをすべて閉じて、Chrome を終了します
  2. Windows キー + R を押して [ファイル名を指定して実行] を呼び出します
  3. [名前] ボックスに以下のように入力して [OK] をクリックします
    %LOCALAPPDATA%\Google\Chrome\User Data\
    (\
    バックスラッシュは を入力します)
  4. 表示されたフォルダー内の [Default] というフォルダーを [Backup default] という名前に変更します

Google Chrome を起動すると、新しいユーザー プロフィールが再作成されます。Webサイトや Web アプリケーションにアクセスし、問題が改善しているか確認します。

この方法で設定を初期化する方法の他に、新しい Chrome ユーザーを作成することもできます。新しい Chrome ユーザーには新しいプロフィールが用意されます。新しい Chrome ユーザーを作成する方法については「他のユーザーと Chrome を共有する」の「ユーザーを追加する」セクションを参照してください。

Mozilla Firefox の場合

Mozilla Firefox で設定を初期化するには、Firefox のリフレッシュを実行します。

  1. ブラウザーの右上のメニュー ボタン をクリックします
  2. 表示されるメニューからヘルプ をクリックします
  3. [トラブルシューティング情報] をクリックします

  4. [Firefox をリフレッシュ] をクリックします
  5. 確認のメッセージが表示されるので、[Firefox をリフレッシュ] をクリックします

  6. Firefox がいったん閉じてリセットされます。リセットの処理が終わると、インポートされた設定とデータの情報がウィンドウ
    に一覧表示されます。[完了] ボタンをクリックすると Firefox が開きます

Webサイトや Web アプリケーションにアクセスし、問題が改善しているか確認します。Firefox をリフレッシュした場合の影響については「Firefox をリフレッシュするアドオンや設定のリセット」を参照してください。

 

(つづく)

2015年6月12日

ブラウザーの一般的なトラブルシュート(その1)

PC の用途として多くの人が利用しているのが Web ブラウザーを利用した Web サイトの閲覧や Web アプリケーションの利用でしょう。現在では電子メールや文書の作成、表計算、プレゼンテーション、写真の編集や整理など、以前は PC にインストールしたソフトウェアでなければできなかった作業が、ほとんど Web ブラウザーの中でできるようになっています。

このように便利な Web ブラウザーですが、その設定や構成などに問題が起きて正常に利用できなくなる場合がまれにあります。今回は Windows 環境においてブラウザーで Webサイトや Web アプリケーションにアクセスしてもページが開かない、正常に表示されない、機能が正しく利用できないなどの問題が起きた場合に有効なトラブルシュートを、数回にわたり解説します。

ブラウザーのキャッシュ (一時ファイル) を削除する

どのブラウザーでも同じページを何度も表示する際に、 Web サイトから同じコンテンツを繰り返し取得する代わりに、一度取得したコンテンツを一時ファイルとして蓄積し、同じページの表示の際に再利用する動作をしています。この一時ファイルの内容が何らかの原因で破損したり、一時ファイルと元の Web ページの閲覧履歴との関連付けがおかしくなったりすると、そのページが正しく表示できなくなったり、そのページ内の機能が正常に働かなくなります。また Web ページから送信されてブラウザーに保存される Cookie (クッキー) と呼ばれるデータが破損した場合も同じような現象が起きます。こうした時には、蓄積されている一時ファイルなどを削除し、正常なコンテンツを Web サイトから取得しなおすようにすれば問題は改善します。 ブラウザーのキャッシュを削除する手順は以下の通りです。

Internet Explorer の場合

  1. 開いている Internet Explorer のウィンドウをすべて閉じて、Internet Explorer を終了します
  2. Windows 7の場合は [スタート] ボタン [コントロール パネル] [ネットワークとインターネット] [インターネット オプション] の順にクリックして [インターネットのプロパティ] を開きます
  3. Windows 8.1 の場合は画面左下を右クリックするか Windows キー + X を押してクイック アクセス メニューを表示し、[コントロール パネル] [ネットワークとインターネット] [インターネット オプション] の順にクリックして [インターネットのプロパティ] を開きます
  4. [全般] タブをクリックし、[閲覧の履歴] セクションの [削除] ボタンをクリックします
  5. [インターネット一時ファイルおよび Web サイトのファイル][クッキーと Web サイト データ][履歴] にチェックを入れます。 OWA のページを [お気に入り] に登録している場合は、[お気に入り Web サイト データを保持する] にチェックを入れるか、または事前に OWA [お気に入り] から削除 (登録解除) しておいてください
  6. [削除] ボタンをクリックすると、一時ファイルなどが削除されます

Google Chrome の場合

  1. ブラウザーの右上にある、Chrome メニュー をクリックします
  2. [その他のツール] を選択します
  3. [閲覧履歴を消去] をクリックします
  4. [閲覧履歴][Cookie と他のサイトやプラグインのデータ][キャッシュされた画像とファイル] にチェックを入れます
  5. [次の期間のアイテムを消去] [すべて] を選択します
  6. [閲覧履歴データを消去する] をクリックすると、一時ファイルなどが削除されます

Mozilla Firefox の場合

  1. メニューボタン をクリックし、[オプション] を選択します
  2. [詳細] [ネットワーク] と選択します
  3. [キャッシュされた Web ページ] セクションの [今すぐ消去] ボタンをクリックします
  4. [OK] をクリックして [オプション] ダイアログ ボックスを閉じます

互換モード・エンタープライズモードを無効にする (Internet Explorer の場合)

Internet Explorer には、Internet Explorer 6 – 8 を対象に作成された古い Web サイトを正しく機能させるため「互換モード」と「エンタープライズ モード」という互換機能が搭載されています。「互換モード」が有効の場合は Internet Explorer 7 の動作が、「エンタープライズ モード」が有効の場合は Internet Explorer 8 の動作がエミュレートされます。しかし多くの Web サイトや Web アプリケーションは最新のブラウザーを対象に構築されているため、Internet Explorer がこうした古い互換モードで動作していると正しく機能しません (正常に表示/機能しなかったり、制限のある表示に切り替わってしまいます) Web サイトや Web アプリケーションが「互換モード」や「エンタープライズ モード」で表示されているかどうか、以下の方法で確認できます。

  1. Internet Explorer で当該のページにアクセスします
  2. ページが表示されたら、キーボードの F12 を押します
  3. 画面上に「F12 開発者ツール」が表示されますので、[エミュレーション] をクリックします

[モード] セクションの [ドキュメント モード] 欄が上のように [Edge] と表示されていなければ、「互換モード」や「エンタープライズ モード」で表示されています OWA の表示・機能に問題がある場合は、[ドキュメント モード] のドロップダウンリストから [Edge]を選択すると、ページが再読み込みされ本来のモードで表示されます。これで問題が改善して正しい表示・機能になっていれば、トラブルの原因は「互換モード」や「エンタープライズ モード」で表示されていたことです ※この方法での改善は一時的です。F12 開発者ツールを閉じると元の表示に戻ってしまいます ページが「互換モード」で表示する設定になっている場合は、以下の手順で互換表示設定を確認してください。

  1. Internet Explorer を起動し、ツール ボタン をクリックし、[互換表示設定] をクリックします
  2. [互換表示に追加した Web サイト] の欄に正常に機能しないページの URL が無いか探します
  3. URL が見つかったらクリックし、[削除] をクリックし、[閉じる] で終了します

「エンタープライズ モード」で表示されている場合や [互換表示設定] URL が登録されていないのに「互換モード」で表示されている場合は、ネットワークの管理者がポリシーなどで設定している可能性があります。その時は企業内・組織内の管理者に相談してください。 (次回に続く)

2015年1月27日

"Project Spartan" で削除される機能 (追加)

Filed under: Internet Explorer — hebikuzure @ 11:20 PM

Inside Microsoft’s New Rendering Engine For The “Project Spartan”
http://www.smashingmagazine.com/2015/01/26/inside-microsofts-new-rendering-engine-project-spartan/

一昨日の投稿で Windows 10 の新しいブラウザー "Project Spartan" では ActiveX や BHO などの COM ベースの拡張機能のサポートが廃止されていると伝えましたが、Microsoft の web platform チームのシニア エンジニア Jacob Rossi さんのインタビュー記事で追加情報が出ていますので、紹介しておきます。

記事によれば、Spartan の EdgeHTML では他に以下のような機能もサポートされなくなるとの事です。

  • VBScript
  • attachEvent
  • X-UA-Compatible による互換表示
  • currentStyle

いずれも Web 標準でない、または Web 標準とは異なる機能 / 仕様ですので、Web 上の相互運用性に重点を置いた Spartan でサポートされないのは当然でしょう。

2015年1月25日

Project Spartan と Windows 10

Filed under: Internet Explorer — hebikuzure @ 8:42 PM

Project Spartan and the Windows 10 January Preview Build
http://blogs.msdn.com/b/ie/archive/2015/01/22/project-spartan-and-the-windows-10-january-preview-build.aspx

1月21日 (日本時間1月22日早朝) に行われたメディア ブリーフィングで、今年後半にリリースが予定されている Windows 10 についての新情報が数多く明らかにされましたが、Web ブラウザーについても "Project Spartan" の発表がありました。その場では詳しく分からなかった点を含め、IEBlog に情報が掲載されましたので、それについてまとめておきます。

2117.psatwjpb-image1
(IEBlog から引用)

まず Windows 10 には "Project Spartan" と呼ばれる (コードネームなので実際に "Spartan" という名称になるかどうかはまだわかりません) 新しい Web ブラウザーが搭載されます。このブラウザーは PC、タブレット、2in1、スマートフォンに渡る Windows 10 がサポートするすべてのデバイスに適合するようユーザー インターフェースが新たに設計されており、キーボード/マウス、タッチ、音声認識などの方法で操作することができます。

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(IEBlog から引用)

Spartan は Web 標準に準拠した新しいレンダリング エンジン (EdgeHTML) を利用し、Web コンテンツを Chrome や Firefox などの他のブラウザーとできるだけ同じようにレンダリングし、同じように動作させることができます。とはいえ企業環境ではまだ古い Web アプリケーション / Web システムを利用している場合も少なくないので、Windows に搭載されるブラウザーには後方互換性も必要です。そのため Spartan ではイントラネット ゾーンのサイト、エンタープライズ モードを指定したサイト (、そしておそらく互換表示を指定したサイト) では従来の Internet Explorer 11 と同じ機能を持つレンダリング エンジン (MSHTML) を利用します。これにより、一つのブラウザーで最新の Web 標準 / 相互運用性のメリットと、後方互換を両立させることができるのです。

02 (Windows 7 / Windows 8.1 上の IE11 の場合)

01 (Windows 10 の Spartan の場合)

なお、EdgeHTML が利用される場合、ブラウザーからサーバーに送信されるユーザー エージェント文字列は、以下のようなものになります (製品版では若干の変更があるかもしれません)

Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; WOW64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/39.0.2171.71 Safari/537.36 Edge/12.0

これを見れば、もやはサーバー側で「ブラウザーが何か」を気にするようのはナンセンス、とも思えますね。

また Spartan では カスタム ActiveX コントロールや BHO (Browser Helper Object、COM ベースのブラウザー拡張) はサポートされないようです (Windows 8.1 のイマーシブ IE のように Flash などのメジャーなアドオンは別途何らかの方法でサポートされるでしょう)。そうしたレガシーなテクノロジーに依存するサイト (主に企業内のサイト) のために、Windows 10 では従来の Internet Explorer も利用可能です。ただしこの Internet Explorer も Spartan と同じ方法で、新しいレンダリング エンジン (EdgeHTML) と従来からのレンダリング エンジン (MSHTML) の両方を利用します。

Windows 10 の Internet Explorer (と Spartan) ではさまざまな Web 標準機能が追加される予定ですが、現在最新の Preview Release では以下のサポートが含まれました。それぞれの機能の詳細についてはリンク先を参照してください。

さらに Windows 10 ではこれまでの Windows と異なり、新機能の追加や機能の変更を Windows Update などを通じて随時行い、常に最新の OS として機能するようになります。そのため Spartan (EdgeHTML) についてもリリース後に、他のブラウザーでも採用されているような Web 標準が随時新しい機能が追加されていくことになるでしょう。現在開発中 (従ってリリースに間に合えばの最初から搭載され、そうでなくともいずれ追加される機能) については、以下のページから開発状況を確認することができます。

Internet Explorer Web Platform Status and Roadmap - status.modern.IE

IEBlog の記事では、Web 開発者 (特にコンシューマ向けのパブリックサイトの開発者) に向けて、以下を呼びかけています。

  1. 新しいレンダリング エンジンはどのブラウザーでも同じコードが同じように動作する相互運用性を重視しています。サポートされる標準とそのロードマップを http://status.modern.ie で確認してください
  2. 新しいエンジンでは、公開 Web サイトでの 古い Internet Explorer との後方互換動作はサポートされないので、それに依存しているサイトはモダンな標準に準拠するよう更新してください
  3. 相互運用性の向上には皆さんの助力が必要です。Windows Insider Program または http://remote.modern.ie を利用して、新しいエンジンをテストしてください。相互運用性での問題を見つけたら、ConnectTwitter を使って知らせてください。W3C や他のブラウザー製造者と協力して問題解決に努めていきます

その他のフィードバックも TwitterUserVoice (新機能のリクエスト)、Connect (バグ報告) を通じて行えます。Web 開発者の方も IT プロフェッショナルの方も、ぜひ新しい EdgeHTML を利用し、検証と動作確認を進めてください。


ここからは IEBlog の内容とは直接関係ない、個人的な感想をいくつか記しておきます。

  • Windows 8.1 : Windows 8.1 に Spartan が提供されるかどうかは微妙です。何故ならここまでの情報では、Spartan の動作は Windows 10 で追加される新機能 (例えば Cortana) と密接に関連しているため、Windows 8.1 向けにそれとは無関係の部分だけ切り出すのは難しい可能性が考えられるからです。ただし、Internet Explorer 11 + EdgeHTML の組み合わせて最新の Web 標準に対応させる、というシナリオは十分にあり得ると思います
  • Windows 7 : 上記と同様の理由で、Spartan 自体が提供される可能性は低いと思います。また Windows 7 はメインストリーム サポートが終了している上に Windows 10 への無償アップグレードが提供されることもあり、EdgeHTML が提供されるかどうかも微妙でしょう
  • Spartan での拡張機能 : 公式の情報はありませんが、一部の報道では Spartan は従来の COM ベースの機能拡張 (ActiveX や BHO、ツールバンドなど) ではなく、Chrome や Firefox のようなライトウェイトな拡張を追加する機能が搭載されると言われています。COM ベースの機能拡張をサポートしないのは確定のようなので、この情報は正しいのではと思います
  • 既定のブラウザー : これまでの公式発表からすると Spartan を新しい主力ブラウザーとして扱う姿勢が見えるので、Windows 10 をクリーン インストールした場合は IE ではなく Spartan が既定のブラウザーになると想像しています。ただし以前のバージョンの Windows からアップグレード インストールした場合は、ユーザー選択を優先する趣旨から、アップグレード前の既定のブラウザーがそのまま引き継がれると思います

2014年12月18日

Internet Explorer とエンタープライズと HTML5

Filed under: Internet Explorer — hebikuzure @ 7:54 PM


この記事は HTML5 Advent Calendar 2014 の 18日目の記事として投稿しています。
Internet Explorer をターゲット ブラウザーとして開発されるようなエンタープライズ環境の Web システム / Web アプリケーションで HTML5 対応はどのように進められるのか、を考えてみました。

「HTML5」というキーワードが多くの人の話題に上るようになってもうずいぶん経ちます。今年は W3C の Recommendation にもなり、ある意味もはや「枯れた技術」化してきているのかもしれません。とは言え、HTML5 の仕様で実現できる機能をフルに使った Web サイト / Web アプリケーションからは程遠い世界もまだまだ世の中には少なくありません。その代表的なものとしてよく挙げられるのは、企業内 (エンタープライズ) 、特に日本のエンタープライズ環境があります。どうしてそうなのかと言えば、これはひとえに Internet Explorer の存在が大きいと言えるでしょう。Internet Explorer は Windows に標準コンポーネントとして含まれるため別途ライセンスやサポートの契約をする必要もありませんし、導入も Windows と一緒にできる、運用管理も Windows の Active Directory や System Center を利用して他の機能と一体的に行える、当然運用・保守・サポートの面倒を見てくれる SIer も多い (というかレベルはともかくできない所はまずない) ……とエンタープライズには都合の良い事が少なくなかったため、多くの場合「業務上の標準ブラウザー」として利用されてきました。

そのためエンタープライズの (イントラネットやエクストラネット) の Web システム / Web アプリケーションは Internet Explorer をターゲット ブラウザーとして開発されました。その傾向は、Netscape Navigator のシェアが急落した 1990 年代末から、Firefox や Chrome が信頼するに足るブラウザーとしての評価を確立する 2010 年頃までの間、特に顕著だったと言えるでしょう。そして非常に不幸な事に、それ以降の時期は日本のエンタープライズでは色々な事情で IT 投資が抑制される傾向にあり、Internet Explorer (特に Internet Explorer 6) をターゲットにした Web システム / Web アプリケーションは現時点でも延命している物が非常に多くなっています。

ところがそうした保守的な (特に日本の) エンタープライズの思惑とは異なり、Microsoft は Internet Explorer の開発方針を転換していきます。Windows Vista に含まれた Internet Explorer 7、Windows 7 に含まれた Internet Explorer 8 までは (タブ ブラウズなどの) 一定の機能強化は行うものの基本仕様は大きく変更されていません。しかしその後、Internet Explorer 9 の開発で方針が大きく変わります。世の中で言えば iPhone がヒットして、Android もそれに続き、(Windows Mobile などで Microsoft がやろうとしてもなかなか実現しなかった) モバイル デバイスの普及が大きく進み、当然そうしたモバイル デバイスからの Web アクセスが急増し、PC の世界でも Chrome や Firefox のシェアが増え、そして Web の新しいテクノロジーについて HTML5 を含めて標準化の機運が大きく盛り上がっていたタイミングです。

Internet Explorer 9 では、技術的な課題として「相互運用性 (interoperability)」が大きく取り上げられます (もちろんそれ以外にパフォーマンスや堅牢性、セキュリティも大きな課題でしたが)。そこでの「相互運用」の対象となるのは当然 Chrome や Firefox や Safari といった他のブラウザーであり、HTML5 を始めとする Web 標準です。IEBlog に "Web standards" や "interoperability" というキーワードが頻繁に登場するようになるのもこの頃からです。実際に 2011 年 3 月にリリースされた Internet Explorer 9 は HTMLのレンダリングや CSS の解釈、JavaScript の動作などでそれまでのバージョンとの後方互換性より、Web 標準に基づく相互運用性に重きが置かれた作りになりました。また今までの例とは異なり Windows に含まれない独立したバージョンとなったのも、Microsoft の意欲をうかがわせています。

その方向性はその後の Internet Explorer 10 (Windows 8 の標準ブラウザー)、Internet Explore 11 (Windows 8.1 の標準ブラウザー) でも加速されており、Web 標準に沿った動作は他のブラウザーとの相互運用性がより高くなっています

このように Microsoft は Internet Explorer を他のブラウザーと同等に動作し機能する Modern ブラウザーとして強化していく方向であるのに対して、先に述べたような古い Web システム / Web アプリケーションを延命させているようなエンタープライズではそうした方向は歓迎されていないようにも見えます。Internet Explorer のバージョンが更新されるごとに、動かなくなる Web システム / Web アプリケーションが発生し、それにどう対処させるのか苦慮している所は確かに少なくないでしょう。

(後ほど続きを書きます)

2014年11月30日

Internet Explorer の古いバージョン (IE9/10) をダウンロードする方法

Filed under: Internet Explorer — hebikuzure @ 4:29 PM

以前にも紹介したように、Internet Explorer のサポート ライフサイクルが変更され、2016年 1月12日以降、最新バージョン以外の Internet Explorer のサポートが終了します。その関係だと考えられますが、Windows 7 用や Windows Server 2008 R2 用の Internet Explorer 9 /10 のインストール パッケージを入手しようとしても、通常の Internet Explorer の Web サイトダウンロード センターでは見つからなくなっています。

開発段階での互換性検証や動作確認であれば modern.IE にある仮想マシンを利用するなどの方法がありますが、例えば既存のクライアント マシンのリプレースで他のマシンと揃えるために敢て古い Internet Explorer をインストールしなければならない場合など、ローカル マシンに直接インストールしたい場合もあるでしょう。そのような場合、Microsoft Update カタログを利用すると、古いバージョンの Internet Explroer を入手することができます。

手順は以下の通りです。

  1. Microsoft Update サイト (https://catalog.update.microsoft.com/v7/site/Home.aspx) を開きます
    ※ Internet Explorer 11 で Microsoft Update サイトにアクセスすると、機能が正しく利用できない場合があります。Internet Explorer 8 で正常に利用できることを確認していますので、必要に応じて新しいバージョンの IE のアンインストールを行ってから、Microsoft Update サイトにアクセスしてください。
  2. Microsoft Update サイトにはじめてアクセスする場合、アドオンのインストール (または実行の許可) を求められますので、インストールまたは許可をします
  3. [検索]ボックスに "Internet Explorer 9" などと入力します
    キャプチャ
  4. 検索を実行すると、検索結果の中に「Windows 7 用 Windows Internet Explorer 9」など、目的のインストーラーが見つかります。
    キャプチャ
    「Internet Explorer 9」で検索した結果の一部

    キャプチャ
    「Internet Explorer 10」で検索した結果の一部

  5. 入手したいバージョンのインストーラーの行で右側にある [追加] ボタンをクリックします
  6. [バスケットの表示] の後ろに追加したプログラムの数が表示されるので、[バスケットの表示] をクリックします
    キャプチャ
  7. 選択してバスケットに入っているプログラムが一覧表示されます。[ダウンロード] をクリックします
    キャプチャ
  8. [ダウンロード オプション] が表示されます。[参照] をクリックしてダウンロードする場所 (フォルダー) を選択し、[続行] をクリックします
    キャプチャ
    ※ここではデスクトップを指定しています
  9. [ライセンス条項] が表示されますので、[同意します] をクリックします
  10. ダウンロードの進行状況が表示されます。完了するまで待ちます
    キャプチャ

    完了したら [閉じる] をクリックします
    8e637e458393

  11. 指定した場所にフォルダが作成され、その中にプログラムがダウンロードされています
    キャプチャ
    ※言語パックも一緒にダウンロードされました

2014年11月20日

X-UA-Compatible の利用方法

Filed under: Internet Explorer — hebikuzure @ 11:15 PM

How to Use X-UA-Compatible
https://www.modern.ie/en-us/performance/how-to-use-x-ua-compatible

一つ前の投稿で、次期 Internet Explorer では X-UA-Compatible によるドキュメント モードのの指定が無効になることを紹介しましたが、mdern.IE のコンテンツでその X-UA-Compatible の利用方法についての記事がありましたので、私訳して紹介しておきます。


X-UA-Compatible の利用方法

Internet Explorer では X-UA-Compatible META タグまたは HTTP ヘッダーを利用して、どのバージョンの描画エンジンでページをレンダリングするかを指定できます。特定のバージョンを指定することも、’IE=edge’ という値を指定して最新のバージョンを指定することもできます。この互換モードの背景となっている考え方は、モダンな標準に対応していない Web サイトやアプリケーションを改修するまでの間も継続して動作させようということと、ユーザーが最新のバージョンのブラウザーにアップグレードできるようにしようということです。

特定のバージョンの互換モードを指定するための最も一般的な方法は、ページの先頭に X-UA-Compatible META タグを挿入することです。これには http-equiv META を利用し、"X-UA-Compatible" 値と content で IE のバージョンを指定します。パーションを ‘IE=edge’ に設定すると、Internet Explorer に最新のエンジンでページをレンダリングし JavaScript を実行するよう指定したことになります。

<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=edge">

‘IE=edge’ を指定することは最善の方法です。なぜならこれにより Internet Explorer が常に最新のエンジンを利用することが保証されるからです。最新の Internet Explorer には最新のセキュリティ更新と新機能のサポートが含まれています。また最新のバージョンはもっとも高速なバージョンでもあります。

何らかの理由で Web サイトやアプリケーションが最新の標準準拠の動作では問題を生じる場合、以前のバージョンの Internet Explroer を指定することもできます。例えば、アプリケーションがイベント ハンドラーをバインドするのに addEventListener ではなく attachEvent を利用している場合、アプリケーションを改修するまでの間 ‘IE=8’ を指定すればよいでしょう。こうした JavaScript のエラーは F12 開発者ツールのコンソールで確認できるでしょう。ただしこのような問題を残しておくのはアプリケーションにとって決して最善の方法ではありません。アプリケーションがWeb 標準の進歩から大きく取り残されてしまう危険を孕んでいます。こうした互換性は将来にわたってサポートされると思うかもしれませんが、最終的には古いバージョンへのサポートは打ち切られます。

X-UA-Compatible_500x164

もし X-UA-Compatible META タグを利用するのであれば、ページの HEAD タグの中のできるだけ最上部に配置した方が良いでしょう。Internet Explorer はマークアップの解釈をまず最新のバージョンのエンジンを使って開始します。Internet Explorer は X-UA-Compatible META タグを見つけると、指定されているバージョンのエンジンを使ってやり直します。この動作はブラウザーがコンテンツの解析を中止してやり直すためパフォーマンスに影響します。

よりよい方法は X-UA-Compatible HTTP ヘッダーです。Internet Explorer がコンテンツの解析を開始する前にどのエンジンを利用すればよいか指定するため、応答ヘッダーにディレクティブを追加できます。これは Web サイトのサーバーを構成する必要があります。Internet Information Server では管理コンソールでカスタム HTTP ヘッダーを追加することができます。

また ASP.NET の web.config でカスタム HTTP ヘッダーを追加することもできます。

<configuration>
   <system.webServer>
      <httpProtocol>
         <customHeaders>
            <add name="X-UA-Compatible" value="IE=edge" />
         </customHeaders>
      </httpProtocol>
   </system.webServer>
</configuration>

HTTP ヘッダーは Web アプリケーションのコードでアプリケーションからのレスポンスに追加することもできます。ASP.NET では、AddHeader メソッドを使ってレスポンスにカスタム ヘッダーを追加できます。次のコードはプログラムで X-UA-Compatible ヘッダーを追加する方法を示しています。

HttpContext.Response.AddHeader("X-UA-Compatible", "IE=edge");

X-UA-Compatible は、サイトが最新の標準と互換性が無い場合に、Internet Explorer に以前のバージョンのエンジンの利用を強いるための非常に役立つ指定です。また IE に以前のバージョンの動作を指定できるとは言っても、古いバージョンでのテストは行うべきです。互換モードを実際のバージョンと混同してはなりません。アプリケーションが以前のバージョンでのテストを必要としているのであれば、無料の仮想マシンが Mordern.ie で利用可能です。他にも Modern.ie では、一般的な互換性の問題を識別するための、無料のサイト検査も利用できます。

Web アプリケーションの更新を怠ることの言い訳として、アプリケーションを X-UA-Compatible に依存させてはいけません。細目な更新をすれば単純な変更でアプリケーションの寿命を数年延長できます。X-UA-Compatible による指定は、アプリケーションを更新するまでの間、最新の Internet Explorer で動作させるためのツールです。

2014年11月18日

徐々に明らかになる次期 Internet Explorer の新機能

Filed under: Internet Explorer — hebikuzure @ 6:37 PM

Living on the Edge – our next step in helping the web just work
http://blogs.msdn.com/b/ie/archive/2014/11/11/living-on-the-edge-our-next-step-in-interoperability.aspx

11月のセキュリティ更新の公開と時を同じくして、Windows 10 Technical Preview新しいビルド (Build 9879) もリリースされました。このビルドに含まれている Internet Explorer では次期バージョンで実現されるさまざまな変更や新機能の一部が盛り込まれています。それらについて簡単にまとめてみました。

"living" Edge ドキュメント モード

この変更は多くの Web サイト / Web アプリケーションの運営者・開発者にとって影響が大きいでしょう。既に Internet Explorer 11 以降「ドキュメント モード」は非推奨とされていましたが、次期バージョンでは公開されているインターネットのサイト (インターネット ゾーンのサイト) はすべて Edge モード (Internet Explorer の最新のモード) でレンダリングされるようになり、サーバー ヘッダーや meta タグの X-UA-Compatible は無視されます。

例外としてドキュメント モードが有効になるのは以下の場合です

  • イントラネット ゾーンのサイト
  • Microsoft から提供されている「互換表示リスト」(CV List) で指定されている場合
  • Enterprise Mode で指定されている場合

3番目の Enterprise Mode で指定されている場合というのは一つ前の記事で紹介した、Enterprise Mode Site List Manager ツールを利用したドキュメント モードの指定の事です。

この変更に対応するため、現在 X-UA-Compatible を利用してドキュメント モードを指定して動作させているインターネット上に公開している Web サイト / Web アプリケーションは、次期バージョンのリリース (2015年後半??) までに、最新の Internet Explorer のネイティブなモード = Edge モードで動作するよう、サイト / アプリケーションの動作確認を行い適切な改修を行う必要があるでしょう。特に注意が必要なのは、さまざまな方法でブラウザーの種別判定を行い、Internet Explorer には X-UA-Compatible を利用してドキュメント モードを指定したページを返しているようなサイトです。こうしたサイトでは、Internet Explorer も Chrome や Firefox と同様に扱い、どのブラウザーにも可能な限り単一のページを返すようにするべきでしょう。

新しい機能

Build 9879 の Internet Explorer では、status.modern.ie で In Development となっていた機能のいくつかが初期的に実装されています。

実験的機能 (Experimental Features)

アドレス バーに about:flags と入力することで、実験的機能の設定ページを呼び出せるようになりました。現在利用可能な設定は次のスクリーンショットのように 3 つだけです。

キャプチャ

この内「Enable Experimental Web Platform Features」は、新しく追加される機能をどの程度有効にするか設定するものです。Edge モード (新しい IE のネイティブ モード) にはこれから多数の変更が追加されていくのですが、すべての変更をすべての Windows 10 Technical Preview ユーザーに同時に適用するのではなく、無作為に選ばれた一部のユーザーに徐々にロールアウトする予定とされています。この設定を Automatic にすればその徐々にロールアウトするスケジュールに則って適用されます。Enabled にすると、追加された新機能はすぐに利用可能になります。これは新機能を一刻も早くテストしたい開発者や管理者向けの設定です。Disabled にすると新機能は適用されず、IE11 互換の動作となります。

フィードバック

新しいバージョンの Internet Explorer へのフィードバックは、ツールバーの Smile マークから送信できます。

キャプチャ

ただし現在のバージョンで Send a frown でフィードバックを送信すると、フィードバックが HTTP で送信されるようです。フィードバックにはユーザーの電子メールアドレスや閲覧中のページの URL が (ページを HTTPS でアクセスしていた場合でも) 含まれるので、場合によっては適切でない情報の漏洩に繋がる可能性があるので要注意です。

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