Hebikuzure's Tech Memo

2018年1月20日

Windows 10 Fall Creators Update の SMB の変更点

Filed under: Windows Info — タグ: , , , — hebikuzure @ 3:47 PM

Windows 10 Fall Creators Update(バージョン 1709)が Semi-Annual Channel に提供開始されたので、Windows 10 Fall Creators Update と Windows Server 2016 について企業内環境で影響が出そうな SMB に関する変更点をまとめてみました。

SMBv1 の削除/無効化

クリーンインストールした Windows 10 Fall Creators Update と Windows Server 2016 では、以下のように SMBv1 の機能が無効化されます。

  • Windows 10 Enterprise, Windows 10 Education, Windows Server 2016
    SMBv1クライアントと SMBv1 サーバー
  • Windows 10 Home, Windows 10 Professional
    SMBv1 サーバー
    SMBv1 クライアントはインストール時には有効化されていますが、インストール後15日間(コンピューターが電源オフ状態の間は除く)に一度も利用が無いと自動的に無効化されます

以前のバージョンからの in-place upgrade の場合、SMBv1 は以下のように扱われます。

  • Windows 10 Enterprise, Windows 10 Education
    SMBv1(クライアント、サーバー)機能は引き続き有効です。無効にする場合は管理者が無効化する必要があります
  • Windows 10 Home, Windows 10 Professional
    SMBv1(クライアント、サーバー)機能は有効ですが、アップグレード後15日間(コンピューターが電源オフ状態の間は除く)に一度も利用が無いと自動的に無効化されます

なお SMBv1 の自動的な無効化は一度だけ行われ、無効化後に管理者が再度有効化した場合は、どのタイミングでも自動的な無効化は行われません。どのエディションでも管理者が SMBv1 を再度無効化することは可能です。

また SMBv1 が無効化された環境でも SMBv2 のモジュールは有効なので、SMB version 2.02, 2.1, 3.0, 3.02, 3.1.1 の機能はすべてサポートされています。

SMBv1 削除/無効化の影響

Computer Browser サービスは SMBv1 に依存しているので、SMBv1 クライアントまたはサーバーが無効化されると、同時に Computer Browser サービスも無効化されます。これによりレガシーな NetBIOS 経由でのコンピューター ブラウジング(エクスプローラーの「ネットワーク」へのネットワーク コンピューターの表示とアクセス)は機能しなくなります。

もっとも Windows Vista 以降のコンピューターであれば「ネットワーク探索」(WS-DISCOVERY)によるブラウジングが可能なので、ネットワーク探索のためのサービス(”Function Discovery Provider Host” と “Function Discovery Resource Publication”)が正しく構成され、ネットワークの場所がプライベートになっていれば、「ネットワーク」にリモート コンピューターのアイコンが表示されアクセスできるはずです。

SMBv1 の有効化

SMBv1 を有効化する方法については以下のサポート技術情報を参照してください。

ただし Microsoft では SMBv1 を無効化することを推奨しています。有効化する場合はセキュリティ リスクを十分に評価してください。

Guest アクセスの無効化

Windows 10 Fall Creators Update および Windows Server 2016 version 1709 では、クライアントとして SMB2(SMB version 2.02, 2.1, 3.0, 3.02, 3.1.1 など)でのリモート リソースへアクセスする際、資格情報に Guest アカウントを利用することができなくなっています。直接 Guest アカウントの資格情報でリモート リソースにアクセスすることも、不適切な資格情報でのログオンが失敗した際のフォールバックとして Guest アカウントの資格情報を利用することもできません。

これにより、今までアカウントを構成せず匿名認証でアクセス可能だったファイル サーバー(SMB シェアや NAS)へのアクセスの際、資格情報(ユーザー名とパスワード)を求められるようになったり、エラーメッセージが表示されてアクセスできなくなったりします。

この動作はセキュリティを強化するための仕様変更であり、Guest 以外の適切な資格情報を利用してリモート リソースのアクセス制御を行うように構成することで回避するのが望ましいでしょう。

リモート リソース側の構成変更が困難で、クライアント側の動作を以前のバージョンと同じに戻したい場合は、以下のグループポリシーを構成してください。

[コンピューターの構成]
_- [管理用テンプレート]
__
[ネットワーク]
___– [Lanman ワークステーション]
____– [安全でないゲスト ログオンを有効にする]
:有効

Home エディションなどでレジストリを構成する場合は以下の値を利用します。

キー:HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\LanmanWorkstation
名前:AllowInsecureGuestAuth
種類:REG_DWORD
データ:1(有効), 0(無効)

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2018年1月18日

Windows 10 スタート画面のピン留めアプリの AppID を取得する

Filed under: Windows Tips — タグ: , , — hebikuzure @ 5:35 PM

Windows 10 のスタート画面のカスタマイズについて確認していた時に調べた自分用のメモですが、公式ドキュメントだとちょっと不親切なので分かりやすくまとめてみました。

概要

Windows 10 でスタート画面のカスタマイズを展開する場合、スタート画面にピン留めされているデスクトップ アプリケーションの DesktopApplicationID を取得しなければならない場合があります。その DesktopApplicationID は PowerShell を利用して取得できます。

詳細

Windows 10 でスタート画面(スタートメニュー)のカスタマイズを他のコンピューターに展開するには、カスタマイズ内容を XML ファイルにエクスポートし、それを被カスタマイズ対象のコンピューターでインポートするという作業が必要です。この作業については

に解説されています。ただこの記事でも書かれているように、スタート画面にデスクトップ アプリケーションがピン留めされている場合、エクスポートした XML ファイルを編集して DesktopApplicationLinkPath を DesktopApplicationID に変更しなければなりません。

上のページには

重要
エクスポートするスタート画面のレイアウトに、デスクトップ (Win32) アプリのタイルや .url リンクが含まれている場合、結果ファイルでは Export-StartLayout で DesktopApplicationLinkPath が使用されます。 テキスト エディターまたは XML エディターを使用して、DesktopApplicationLinkPath を DesktopApplicationID に変更してください。

と記載されています。

この変更ですが、上記ページからリンクされている

を見ると

注意
Windows 10 バージョン 1703 のスタート画面のレイアウトでは、グループ ポリシーまたは MDM を使用してスタート画面のレイアウトを適用しており、アプリケーションがユーザーの初回サインイン以降にインストールされている場合は、DesktopApplicationLinkPath ではなく、DesktopApplicationID を使用してください。

と書かれていて、より条件が明確になっています。プロビジョニングパッケージによる展開以外の方法(グループ ポリシーまたは MDM)で XLM を展開する場合で、ユーザープロファイルが生成された以降にインストールされたデスクトップ アプリケーション(と .url リンク)については、DesktopApplicationLinkPath から DesktopApplicationID への書き換えが必要ということです。

またこの記事では DesktopApplicationID は Get-StartApps コマンドレットを使用して取得できると書かれています。この取得の操作は以下の手順で行えます。

操作

  1. スタート画面のカスタマイズを構成するマスター コンピューターで、カスタマイズを行うユーザーでサインインします
  2. PowerShell を起動します
  3. 次のコマンドを実行してスタート画面にピン留めされているアプリ名の一覧を取得します
    Get-StartApps | ft Name
  4. 前の実行結果から、DesktopApplicationID を取得したいアプリケーションの Name 属性を確認します
  5. 次のコマンドを実行して Neme のアプリケーションの DesktopApplicationID を取得します
    Get-StartApps -Name (AppName) | ft AppID

例えば

PS > Get-StartApps -Name “Microsoft Azure Storage Explorer” | ft AppID
AppID
—–
{7C5A40EF-A0FB-4BFC-874A-C0F2E0B9FA8E}\Microsoft Azure Storage Explorer\StorageExplorer.exe

のように DesktopApplicationID を取得します。

2015年8月22日

Windows 10 の 1394 OHCI ホスト ドライバー

Filed under: Windows トラブル, Windows Tips — タグ: , , — hebikuzure @ 4:14 PM

Windows 8 がリリースされた際に、古めの 1394 接続 (FireWire 接続) のデバイス、例えばデジタル ビデオ カメラなどが正常に認識されなくなったり、機能が制限されてしまったりするという現象が起きました。これは Windows 8 での 1394 OHCI 対応ホスト コントローラー 用のドライバーが、新しいWindows Driver Framework (WDF) モデルの物だけになり、古い (Legacy) ドライバーが削除されたためです。一部の古い 1394 接続周辺デバイスは WDF ドライバーで動作する 1394 ホスト コントローラーと互換性がないため、Windows 8 ではそれらのデバイスが正しく動作しなくなってしまったのです。

古いドライバーから新しいドライバーへの置き換えは、実は Windows 7 で行われていたのですが、Windows 7 には古いモデルの 1394 OHCI Compliant Host Controller (Legacy) ドライバーも含まれており、手動でこちらのドライバーに切り替える事で古いデバイスも利用可能でした。しかし Windows 8 では古いモデルのドライバーは削除され、この方法は利用できなくなっていました。

この非互換についてユーザーから多くの要望が寄せられたため、Microsoft では Windows 8/8.1 用の 1394 OHCI Compliant Host Controller (Legacy) ドライバーを別途に用意することにし、技術情報「FireWire port-based device does not work correctly in Windows 8.1 or Windows 8」を公開してダウンロード提供を開始しました。

Windows 8 で削除された古いモデルの OHCI ホスト ドライバーは Windows 10 にも含まれていません。そのため Windows 7 などから Windows 10 にアップグレードした場合や、Windows 10 の新規インストールを行った場合、Windows 8 の時と同様に一部の 1394 デバイスが正常に利用できなくなるという問題が発生します。

Windows 8/8.1 へのレガシーな OHCI ホスト ドライバーの提供開始を案内する「Announcing the availability of a standalone legacy 1394 OHCI (FireWire) package」に『•Customers who upgrade to a newer OS version in the future will be required to reinstall this standalone driver package.』と書かれているように、この Windows 8/8.1 用に提供されたドライバーは Windows 10 にも適用可能です。Windows 8/8.1 の場合と同様に、32ビット版または 64ビット版のドライバー パッケージをダウンロード/インストールした後、デバイス マネージャーで OHCI ホスト コントローラーのドライバーを手動で “Generic1394 OHCI compliant host controller (Legacy)” に変更すれば、Windows 10 でも古い 1394 デバイスを利用することができるようになります (下図参照)。

参考情報

Microsoft Edge をコマンドで起動する

Filed under: Internet Explorer, Windows Tips — タグ: , , , — hebikuzure @ 11:22 AM

Windows 10 で新しく搭載された Web ブラウザーの Microsoft Edge がそれまでの Internet Explorer と大きく異なっているのは、ユニバーサル Windows プラットフォーム (Universal Windows Platform – UWP) アプリとして作られていることです。そのため今までの Internet Explorer でのやり方がそのまま通用しないことが少なくないのですが、今回はコマンドから Edge を起動する方法について解説します。

UWP アプリでは (Windows 8 以降のストア アプリでも同様ですが) 実行ファイル (exe ファイル) をエクスプローラーでのダブルクリックなどで直接実行しても、起動することができません。この点が Internet Explorer を含む従来のデスクトップアプリと大きく異なる点の一つです。そのため Microsoft Edge も実体となる MicrosoftEdge.exe ファイルが C:\Windows\SystemApps\Microsoft.MicrosoftEdge_8wekyb3d8bbwe にありますが、これをダブルクリックしても Edge を起動できません。またコマンド プロンプトや [ファイル名を指定して実行] で C:\Windows\SystemApps\Microsoft.MicrosoftEdge_8wekyb3d8bbwe\MicrosoftEdge.exe を指定しても、同様に Edge は起動できません。

コマンド プロンプトや [ファイル名を指定して実行] から Edge を起動する場合は、以下のようにプロトコル ハンドラーとして Edge を指定します

  • コマンド プロンプトの場合
    start microsoft-edge:(URL)
    ex. start microsoft-edge:www.bing.com, start microsoft-edge:www.google.com など
  • [ファイル名を指定して実行] の場合
    microsoft-edge:(URL)
    ex. microsoft-edge:www.bing.com, microsoft-edge:www.google.com など

コマンド プロンプトの場合は “start” を付ける点に注意してください。

なおホームページの設定や読み込みに問題があって Edge が正常に起動/動作しない場合は、以下のように指定して強制的に空白のページで Edge を起動させると良いでしょう。

microsoft-edge:about:blank

2015年7月4日

Windows 10 で「ネットワークの場所」を変更する

Filed under: Windows Tips, 未分類 — タグ: , — hebikuzure @ 10:26 PM

Windows 7 以降のバージョンでは有効なネットワーク接続に対するプロファイルとして「ネットワークの場所」が設定され、それに応じて共有の設定やファイアウォールの構成が行われるようになっています。ネットワークの場所は初めてネットワークに接続した際に選択することになりますが、Windows 7 や Windows 8/8.1 で一度選択したネットワークの場所を後から変更する方法は、以下のようによく知られています。

Windows 7 の場合

Windows 8/8.1 の場合

間もなくリリースされる Windows 10 でも同様に「ネットワークの場所」が設定されるのですが、Windows 10 では [設定] – [ネットワークとインターネット] から Wifi やイーサネットを開いて接続を選択しても、[デバイスとコンテンツの検索]を設定する画面は出てこなくなっています。

Windows 10 では初期のビルドでは以下の手順が必要なようでした。

  1. [コントロール パネル] – [ネットワークとインターネット] – [ホーム グループ] を開きます
  2. [パブリック ネットワーク] では [ホーム グループ] に参加できないため、「ホーム ネットワークに接続していないためホーム グループを利用できません」と表示されているはずです。その下に「ネットワークの場所の変更」が表示されているので、クリックします
  3. デバイスとコンテンツの検索を有効にするか確認する画面が出てきますので、[はい] を選択します

最新の Build 10162 で確認すると、以下の手順で [デバイスとコンテンツの検索] の設定を変更し、プライベート ネットワークとパブリック ネットワークの切り替えが可能でした。

  1. [設定] – [ネットワークとインターネット] を開きます
  2. 利用している接続に合わせて [イーサネット] または [Wifi] を選択します
  3. [詳細オプション] をクリックします
  4. [デバイスとコンテンツの検索] が表示されるので、[オン] / [オフ] を切り替えます

また PowerShell であれば以下のコマンドで変更できるようです。

Set-NetConnectionProfile -Name “ネットワーク名” -NetworkCategory Public

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