Hebikuzure's Tech Memo

2020年9月11日

OneDrive のグループポリシー

Filed under: Microsoft Office — タグ: , — hebikuzure @ 7:02 午後

Windows 10 には OneDrive アプリが含まれていて、個人用 OneDrive、OneDrive for Business、SharePoint Online のドキュメント ライブラリをクライアント(Windows PC)に同期することができます。

企業で Microsoft 365 を契約して従来のファイルサーバーや NAS などの代わりに OneDrive for Business や SharePoint Online をクラウド ストレージとして利用する際、以下のような課題が出てくるでしょう。

  • PC のストレージが少ないのでファイル オンデマンドを全員有効にしたい(逆にファイル オンデマンドを無効にしたい場合もあるかも)
  • 会社の OneDrive for Business との同期はさせたいが、個人用 OneDrive を勝手に同期させたくない
  • ネットワーク帯域が有限なので、OneDrive の同期トラフィックを制御したい

こういうニーズには通常グループポリシーを使うのですが、Windows 10 でグループポリシー エディターを開くと、管理用テンプレートに OneDrive の項目がありますが。設定項目が以下のように少ししかありません。

スクリーンショット 2020-09-11 183822

OneDrive だから Office だろうと思って Office 向け管理用テンプレートをダウンロード/適用しても、OneDrive の項目はありません。OneDrive はグループポリシーでは詳細に制御できないのでしょうか。

OneDrive の管理用テンプレート

実は OneDrive 用の管理用テンプレートは OneDrive のインストール フォルダーに用意されています。

OneDrive はマシングローバルまたはユーザー単位でインストールされているので、以下のいずれかがインストール フォルダーです。

%localappdata%\Microsoft\OneDrive\

C:\Program Files (x86)\Microsoft OneDrive\

このフォルダーの中にビルド番号ごとのフォルダーがあり、さらにその中に adm フォルダーがあります。この中に管理用テンプレートが保存されています。

スクリーンショット 2020-09-11 184535

この管理用テンプレートを適切な場所(ローカルであれば C:\Windows\PolicyDefinitions、ドメイン環境でポリシー テンプレートのセントラルストアを使っている場合はそのセントラル ストア)にコピーします。ただし上図で見えている OneDrive.adml はインターナショナル版(英語版)なので、ja フォルダーの中にある adml ファイルを (ローカルであれば C:\Windows\PolicyDefinitions\ja-jp フォルダーに)コピーします。

これで OneDrive 用の管理用テンプレートが準備できました。グループポリシー エディターを再度開くと、OneDrive の項目ができています。

スクリーンショット 2020-09-11 185216

OneDrive の管理用テンプレートで制御できる項目は

  • OneDrive が読み取り専用で同期されたフォルダーで Windows アクセス許可の継承を無効にできるようにする
  • 特定の組織にのみ OneDrive アカウントの同期を許可する
  • Office ファイルの同期の競合を処理する方法をユーザーが選択できるようにする
  • ユーザーのディスク領域が不足している場合にファイルのダウンロードをブロックする
  • 特定の組織の OneDrive アカウントの同期をブロックする
  • Office デスクトップ アプリで共同編集して共有
  • チーム サイト ライブラリを自動的に同期するように構成する
  • 従量制課金ネットワークのときにも同期を続ける
  • デバイスのバッテリー節約機能モードがオンのときに同期を続ける
  • 同期済みチーム サイトのファイルをオンライン専用ファイルに変換する
  • OneDrive セットアップの最後に表示されるチュートリアルを無効にする
  • OneDrive の帯域幅管理の自動アップロードを有効にする
  • 同期アプリのダウンロード速度を固定速度に制限する
  • 同期アプリのアップロード速度をスループットのパーセンテージまでに制限する
  • 同期アプリのアップロード速度を固定速度に制限する
  • ユーザーがサインインするまで同期アプリがネットワーク トラフィックを生成できないようにする
  • ユーザーが OneDrive フォルダーの場所を変更できないようにする
  • ユーザーがリモートからファイルを取得できないようにする
  • ユーザーが Windows の既知のフォルダーから OneDrive に移動できないようにする
  • ユーザーが Windows の既知のフォルダーから PC にリダイレクトできないようにする
  • ユーザーが他の組織から共有されたライブラリとフォルダーを同期できないようにする
  • ユーザーが個人用の OneDrive アカウントを同期できないようにする
  • Windows の既知のフォルダーを OneDrive に移動するメッセージをユーザーに表示する
  • ユーザーがローカル コンピューター上の複数の OneDrive ファイルを削除するときにプロンプトを表示する
  • OneDrive 同期アプリの更新プログラムを Deferred リングで受け取る
  • 大規模な削除操作ではユーザーの確認が必要
  • OneDrive フォルダーの既定の場所を設定する
  • ユーザーの OneDrive が自動的にダウンロードできる最大サイズを設定する
  • 同期アプリの更新リングを設定する
  • サイレント モードで Windows の既知のフォルダーを OneDrive に移動する
  • Windows 資格情報を使用して OneDrive 同期アプリにユーザーをサイレント モードでサインインする
  • OneDrive ファイル オンデマンドを使用する
  • ディスク領域が不足しているユーザーに警告する

これだけあります(「コンピューターの構成」と「ユーザーの構成」それぞれに OneDrive がありますが、設定項目は異なります)。

先ほどあげたファイル オンデマンドの構成や個人用 OneDrive 同期の禁止、帯域制御などの設定も可能になっているのが確認できるでしょう。

参考情報:グループ ポリシーを使用し、OneDrive 同期設定を制御する | Microsoft Docs

2018年9月4日

OneDrive のファイルが削除できない

Filed under: Windows トラブル — タグ: , , , — hebikuzure @ 4:55 午後

複数のクライアントで同じアカウントを使って OneDrive でファイルとフォルダーの同期をしている場合などで、バックアップからの復元を行う、ユーザープロファイルのマイグレーションを行うなどの操作をきっかけに OneDrive の同期情報に不整合が生じて、ファイルやフォルダーの削除ができなくなることがあるようです。典型的なエラーは『予期しないエラーのため、フォルダーを削除できません。このエラーが再発する場合は、エラーコードを使用して、この問題についてのヘルプを検索してください。 エラー 0x8007016B: クラウドファイルへのアクセスが拒否されました。』といったものです。

対処方法

この場合の対処方法として考えられるのは

  1. ブラウザーで Web の OneDrive にアクセスして、そこで当該のファイルが存在していれば削除する
  2. 削除できないファイルがあるコンピューターをセーフモードで起動して削除する

です。「1.」の方法で削除してもクライアントに反映されない場合や、Web 上では当該のファイルが見つからない場合は「2.」を試すと良いでしょう。「2.」の方法で削除可能になるのは、セーフモードでは OneDrive クライアントが起動していないからですね。

以下の事例ではセーフモードで削除できています。

OneDriveの同期を解除せずにユーザーを削除したが、OneDrive以下のローカルファイル削除でエラー0x8007016A, 0x8007016Bが出る

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