Hebikuzure's Tech Memo

2013年12月12日

この種類のファイルであれば常に警告する

Filed under: Yet Another Internet Explorer Advent Calendar 2013 — hebikuzure @ 9:17 午後

この記事は “Yet Another Internet Explorer Advent Calendar 2013” の 12 日目です。


Internet Explorer で、他のアプリケーションで開くことができるファイルをダウンロードする場合、いったん保存してから開くこともできますが、保存の操作をせずに直接アプリケーションでファイルを開くようにすることも可能です。ただしセキュリティ的な危険を伴うため、この設定を安易に行うことは避けるべきです。

そういう観点から Internet Explorer ではこの設定を不用意に行うことが無いよう、仕様の変更が行われています。次に示すのは Internet Explorer 6 でのファイルのダウンロード ダイアログです。このダイアログにある「この種類のファイルであれば常に警告する」のチェックを外して [開く] ボタンをクリックすると、次回から同じ種類 (拡張子と MIME Type が同じ種類) のファイルのダウンロードの際、このダイアログが表示されずすぐに関連付けされたアプリケーションでファイルが開かれるようになります。

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この仕様では、実際にその種類のファイルを開くとどのような結果になるのか確認する前にチェックを外す機会があり、またダウンロードの操作に必要なボタンと同列にチェックボックスがあるためその意味をあまりよく理解せず変更してしまう人も少なくなかったようです。こうした結果はあまり安全に寄与しているとは言えません。

さて、Internet Explorer 9 からファイルのダウンロード エクスペリエンスが変更され、上掲のようなダイアログボックスではなく、通知バーでダウンロードの確認が行われるようになりました。

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前述のように、不用意に確認画面がスキップされる事が無いよう、Internet Explorer 9 以降のバージョンでは、ダウンロードを開始する時点では「この種類のファイルであれば常に警告する」設定ができないようになっています。では「この種類のファイルであれば常に警告する」はどこに行ったのでしょう?

実はこの機能はダウンロード マネージャーの中に移動しています。ダウンロード マネージャーでダウンロードした項目を右クリックすると表示されるコンテキスト メニューの中に「この種類のファイルを開く前に常に警告する」があります。

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ここでこのチェックを外せば、次回から同じ拡張子と MIME Type でサーバーから送信されるファイルについては、ダウンロードの確認が表示されず、直接アプリケーションで開かれるようになります。

ただし手元で確認している限り、どの種類のダウンロードでもコンテキスト メニューの中に「この種類のファイルを開く前に常に警告する」が表示される訳ではないようです。どのような種類のダウンロードで表示されるのかは、別の機会にじっくりと調べてみたいと思います。

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