Hebikuzure's Tech Memo

2013年2月2日

Windows 8 で推奨されるプロキシ設定方法

Filed under: Windows Tips — hebikuzure @ 10:33 午後

How to configure proxy server settings in Windows 8
http://support.microsoft.com/kb/2777643/en-us


プロキシ サーバーの利用は企業内ネットワークや公共の場所の共用ネットワークなどで一般的ですが、Windows 8 でプロキシ構成を行う場合についての技術情報が公開されていましたので、紹介します。

この技術情報では、Windows 8 でプロキシを構成する方法と注意事項について次のように解説しています。

WPAD
Web Proxy Auto-Discovery Protocol (WPAD) を利用してプロキシを構成する方法が、Windows 8 のコンピューター、特にモバイル コンピューターのように接続するネットワークが頻繁に変更される場合には、最もお勧めです。
インターネット オプションやグループ ポリシー
接続するネットワークが固定されているのであれば、インターネット オプションやグループ ポリシーを利用して直接プロキシ サーバーを利用するよう構成することも可能です。ただしアプリケーションによってはこの設定を無視し、独自にプロキシ設定が必要な物もあります。
Proxy Auto Configuration (PAC)ファイルによる自動構成スクリプト
インターネット オプションやグループ ポリシーを利用して PAC ファイルを指定し、自動構成スクリプトによってプロキシを構成する方法も可能です。Windows ストア アプリは PAC ファイルで構成されたプロキシを利用します。
プロキシ/ファイアウォール クライアント
Microsoft Forefront Threat Management Gateway (TMG)のようなプロキシ/ファイアウォール クライアントを利用することも可能です。ただし Windows ストア アプリでは LSP (Windows Sockets layered service providers) ドライバーとして動作するクライアントは利用できません (デスクトップ アプリケーションでは利用できます)。Windows ストア アプリでは WFP (Windows Filtering Platform) ドライバーとして動作するクライアントが必要です。
コマンド ライン
netsh winhttp set proxy コマンドを利用してプロキシを構成することも可能です。ただし管理者としてコマンドプロンプトを起動してコマンドを実行する必要があるため、多数のコンピュータに構成を展開するのには不向きです。

注意
WPAD を利用した構成はお勧めですが、DNS を使って WPAD を提供する場合は注意が必要です。DNS の設定が適切でない場合、意図しない形で悪意のある WPAD を取得してしまい、悪意のある (情報の剽窃や改竄を行うような) プロキシ サーバーを利用してしまう可能性があります。これについては「Microsoft WindowsにおけるWebプロキシ自動発見(WPAD)の脆弱性に関する 注意喚起 」(http://jprs.jp/tech/notice/2007-12-21-Web-Proxy-Auto-Discovery-alert.html) を参照してください。また Chuki さんのブログのこちらの記事にも詳しい解説があります。

またプロキシ サーバーの認証について、次の技術情報も公開さています。

Using authenticated proxy servers together with Windows 8
http://support.microsoft.com/kb/2778122/en-us

この技術情報によると、認証プロキシを通じてインターネットに接続している場合、Windows 8 コンピューターでは以下のような問題が発生する可能性があるとの事です。

  • Windows ストアからアプリの更新がインストールできない (エラー 0x8024401c)
  • 新しいアプリ (Windows ストア アプリ) をインストールできない (エラー 0x8024401c)
  • ストア アプリを起動するとプロキシに関するエラーメッセージが表示される
  • Windows 8 に含まれているアプリ (メールや People など) で、サイン インやインターネット接続に関するエラーが表示される
  • ライブ タイルが更新されない
  • Windows Update が行われない (エラー 0x8024401c)

これらの問題についてはより詳しい情報と解決方法の調査が行われているとの事ですが、現時点では以下の回避策が示されています。

  • プロキシ認証を行わない
  • Windows ストア アプリなどの動作に必要な URL をプロキシでバイパスする

ストア アプリや microsoft のアプリ、Windows Update を利用できるようにするには、以下の URL をバイパスすればよい事が示されています。

  • login.live.com
  • account.live.com
  • clientconfig.passport.net
  • wustat.windows.com
  • *.windowsupdate.com
  • *.wns.windows.com
  • *.hotmail.com
  • *.outlook.com
  • *.microsoft.com
  • *.msftncsi.com/ncsi.txt

またそれ以外の Windows ストア アプリについては、それぞれのアプリ ベンダーの情報に従ってバイパスする URL を指定する必要があります。

認証プロキシを利用している場合、Windows 8 の動作、特にモダンUI の Windows ストア アプリの動作で問題が起きた場合は、上記の情報を確認すると良いでしょう。

「Internet Explorer10 & HTML5 Webアプリケーション開発ブック」発売

Filed under: Information, Internet Explorer — hebikuzure @ 9:35 午後

IE10で実際に動作可能な機能と利用方法に特化して解説するInternet Explorer10 & HTML5 Webアプリケーション開発ブック
http://www.rutles.net/products/detail.php?product_id=462


こちらのブログで紹介するのをすっかり忘れていましたが、「IE10で実際に動作可能な機能と利用方法に特化して解説する『Internet Explorer10 & HTML5 Webアプリケーション開発ブック』」という本を書きました。1月24日に発売になっています。

326-IE10

Amazone でも購入できますので、よろしくお願いいたします。

すでにモダン Web サイトをバリバリと開発されているようなエンジニアの方には物足りないというか、はっきり言ってお勧めじゃない本ですが、「Internet Explorer って今どうなっているの?」という方、IE6 の面倒ばかり見ていて HTML5 とかのモダン Web に疎くなっちゃったという方、HTML や Javascript を覚えたてで最新の機能も試してみたいという方には一度手に取っていただきたい内容になっています。

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