Hebikuzure's Tech Memo

2018年1月19日

Microsoft 製品付属のフォントのライセンス

Filed under: Windows Info — タグ: , , — hebikuzure @ 3:36 PM

Microsoft のテクニカル フォーラム(マイクロソフト コミュニティTechNet フォーラム)で時々出てくる話題なのでメモ。

Microsoft 製品に付属するフォントのライセンス

Microsoft 製品には多くのフォントが付属しています。Windows に含まれるフォントもありますし、Office 製品をインストールするとさらに多くのフォントがインストールされます。

これらのフォントは Windows や Office 製品内で利用する分にはライセンス的に何の問題もありませんが、フォントを利用して作成したマテリアルを商用目的で再配布する場合や、フォントを独立して再利用したい場合は別途フォントのライセンスを取得しなければならない場合があります。

Microsoft の Web サイト「Use of Microsoft Copyrighted Content」(https://www.microsoft.com/en-us/legal/intellectualproperty/permissions)には、これについて以下の記載があります。

Fonts

Windows comes with a large number of pre-installed fonts. Office and other Microsoft applications will install additional fonts. Both Office and Windows include a font section in their End User License Agreements that describes what you can do with the fonts included with these products. In general, the fonts supplied with Microsoft products may not be modified, copied or redistributed. Many of the fonts that come with Microsoft products are also available directly from their original creators. Look at the trademark and copyright notices within each font file to determine who to contact for additional end user, ISV or OEM licenses. Some of the fonts that contain copyright or trademark strings identifying Microsoft as the font’s creator can be licensed from Monotype Imaging. You can find licensing information for Microsoft fonts on the Typography website.

要約すると、Windows や Office の製品に付属しているフォントは、それぞれの製品のライセンス条項(EULA)にフォントに関するセクションがあるのでそれに従うが、一般的には再配布、複製、編集はできない、とされています。またフォント自体は(マイクロソフト外部から提供されているものは)原作成者から入手することもでき、それについての情報はフォントのプロパティなどで確認できます。

さらに詳細なライセンスの情報は Microsoft Typography のサイトhttps://www.microsoft.com/typography/fonts/)で確認できます。

mstypography

フォント ライセンスの購入

上記の引用でも触れられていますが、Microsoft が著作権を保有しているフォントの多くは Monotype Imaginghttp://www.monotype.com/jp/)で取り扱っており、ライセンスを購入して利用することができます。実際の購入はオンライン ストア fonts.comhttps://www.fonts.com/ja)から行えます。

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2018年1月18日

Windows 10 スタート画面のピン留めアプリの AppID を取得する

Filed under: Windows Tips — タグ: , , — hebikuzure @ 5:35 PM

Windows 10 のスタート画面のカスタマイズについて確認していた時に調べた自分用のメモですが、公式ドキュメントだとちょっと不親切なので分かりやすくまとめてみました。

概要

Windows 10 でスタート画面のカスタマイズを展開する場合、スタート画面にピン留めされているデスクトップ アプリケーションの DesktopApplicationID を取得しなければならない場合があります。その DesktopApplicationID は PowerShell を利用して取得できます。

詳細

Windows 10 でスタート画面(スタートメニュー)のカスタマイズを他のコンピューターに展開するには、カスタマイズ内容を XML ファイルにエクスポートし、それを被カスタマイズ対象のコンピューターでインポートするという作業が必要です。この作業については

に解説されています。ただこの記事でも書かれているように、スタート画面にデスクトップ アプリケーションがピン留めされている場合、エクスポートした XML ファイルを編集して DesktopApplicationLinkPath を DesktopApplicationID に変更しなければなりません。

上のページには

重要
エクスポートするスタート画面のレイアウトに、デスクトップ (Win32) アプリのタイルや .url リンクが含まれている場合、結果ファイルでは Export-StartLayout で DesktopApplicationLinkPath が使用されます。 テキスト エディターまたは XML エディターを使用して、DesktopApplicationLinkPath を DesktopApplicationID に変更してください。

と記載されています。

この変更ですが、上記ページからリンクされている

を見ると

注意
Windows 10 バージョン 1703 のスタート画面のレイアウトでは、グループ ポリシーまたは MDM を使用してスタート画面のレイアウトを適用しており、アプリケーションがユーザーの初回サインイン以降にインストールされている場合は、DesktopApplicationLinkPath ではなく、DesktopApplicationID を使用してください。

と書かれていて、より条件が明確になっています。プロビジョニングパッケージによる展開以外の方法(グループ ポリシーまたは MDM)で XLM を展開する場合で、ユーザープロファイルが生成された以降にインストールされたデスクトップ アプリケーション(と .url リンク)については、DesktopApplicationLinkPath から DesktopApplicationID への書き換えが必要ということです。

またこの記事では DesktopApplicationID は Get-StartApps コマンドレットを使用して取得できると書かれています。この取得の操作は以下の手順で行えます。

操作

  1. スタート画面のカスタマイズを構成するマスター コンピューターで、カスタマイズを行うユーザーでサインインします
  2. PowerShell を起動します
  3. 次のコマンドを実行してスタート画面にピン留めされているアプリ名の一覧を取得します
    Get-StartApps | ft Name
  4. 前の実行結果から、DesktopApplicationID を取得したいアプリケーションの Name 属性を確認します
  5. 次のコマンドを実行して Neme のアプリケーションの DesktopApplicationID を取得します
    Get-StartApps -Name (AppName) | ft AppID

例えば

PS > Get-StartApps -Name “Microsoft Azure Storage Explorer” | ft AppID
AppID
—–
{7C5A40EF-A0FB-4BFC-874A-C0F2E0B9FA8E}\Microsoft Azure Storage Explorer\StorageExplorer.exe

のように DesktopApplicationID を取得します。

2017年9月22日

Windows に接続したモニターを再認識させる

Filed under: Windows Tips — hebikuzure @ 7:45 PM

Windows が動作している PC にモニターを接続すると、解像度などのモニターの情報が自動認識されてすぐに利用可能になります。これは便利なことではありますが、まれにこの自動認識で不適切な情報が構成されてしまい、本来設定できる解像度が設定できない、マルチ モニター構成でプライマリ モニターとセカンダリーモニターが意図通りに設定されない、などのトラブルが発生します。こうした場合に認識済みのモニターの構成情報を削除して、強制的に再認識させる方法を解説します。

一度接続したことがあるモニターの構成情報はレジストリに登録され、新しいモニターが接続されるごとに登録が追加されていきます。この情報は削除されることがなく、またモニターの組み合わせごとに作成されるので、ノート PC を色々な外部モニターに接続していると、非常に多くの情報が登録されることになります。

例えば仕事柄色々な場所で外部モニター(プロジェクターなど)に接続する私のノート PC では、

image

こんな感じで大量のエントリが記録されています。

モニターを強制的に再認識させるには、これらのレジストリ エントリを手動で削除します。実際にはエントリが登録されている以下のキー全体を削除すれば良いでしょう。

HKLM\Systems\CurrentControlSet\Control\GraphicsDrivers\Configuration
HKLM\Systems\CurrentControlSet\Control\GraphicsDrivers\Connectivity

これらのキーは(作業時点で接続している)モニターが再認識されたタイミングで自動的に再生成されます。その後、再認識させたい外部モニターなどがあれば、順に接続していきます。

個別に特定のモニター(モニターの組み合わせ)だけを削除したいという場合は、以下のような方法で該当するエントリを探すことも可能です。ただしエントリが多数ある場合はかなり面倒なので、特段の理由がなければまとめて削除した方がよいでしょう。

エントリを特定するには、いくつかの情報を総合することになります。エントリのキー名は

MEI96A20_00_07DD_11*SHP109F0_00_07DC_4F^2392D524F1666208AC7A949449A77697

のようになっており、このうち “MEI96A2” と “SHP109F” の部分はレジストリ

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\DISPLAY

に同録されているモニター デバイスの名前(キー名)になっています。そしてこの名前は、デバイス マネージャーで [モニター] 配下にある各モニター(現在接続されていないモニターは [非表示のデバイスの表示] を有効にしないと見えません)の [プロパティ] – [詳細] で [ハードウエア ID] で表示されます。

image

そしてこのモニターについては同じプロパティで [初回インストール日付] や [最後に接続した日] を確認することができます。これらの情報から具体的にどのモニターを示しているのかを推定することができるでしょう。
※ただし [初回インストール日付] については Windows のアップグレード(Windows 10 の機能アップグレードを含む)のような Windows 側の更新などでハードウエアの再認識が行われると、その日付に変わってしまうので、実際のその PC に最初に接続した日ではない場合があります。

image

また

HKLM\Systems\CurrentControlSet\Control\GraphicsDrivers\Configuration

配下のサブキーには Timestamp という値が格納されており、これでそのエントリが最初にいつ登録されたか(いつそのモニターの組み合わせが認識されたか)を確認できます。ただしこの値は NT タイムエポック形式で記録されているので、日時を確認するには NT エポックタイムから通常の時刻形式への変換が必要です。

image

NT エポックタイムから通常の時刻形式に変換するには、コマンドプロンプトで w32tm コマンドを利用します。上のスクリーンショットでは Timestamp 値が 1d037a7d21bbfb3 (130665583117844403) となっていますので、

C:\WINDOWS\system32>w32tm /ntte 130665583117844403
151233 07:31:51.7844403 – 2015/01/24 16:31:51

のように /ntte オプションを付けて、10進数の Timestamp 値を引数にして実行します。

以上のような情報からいつどのモニターの組み合わせを認識させたのかという情報から、対応するエントリ(サブキー)を推定することが可能でしょう。

2016年10月8日

TCP ポート 445 がブロックされていると Windows 10 に更新後共有フォルダーにアクセスできない

Filed under: Windows Tips — hebikuzure @ 6:43 PM

これも「MS16-110 適用後 NAS などの共有フォルダーに接続できない問題」の調べもの中に見つけた情報です。

Windows のファイル共有に利用される SMB ではサーバー側の待ち受けポートてして TCP 445 番ポートが利用されますが、445 番ポートが何らかの理由でブロックされている場合はレジストリの構成で 445 番の代わりに 139 番ポートを使うよう構成することができました。

構成するレジストリは以下の通りです。

キー : HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\LanmanWorkstation\Parameters
名前 : EnableNetBTForSmb2
種類 : DWORD
設定値 : 1

参考情報 : TCP 445 番ポートが遮断されていると Windows 8、Windows Server 2012 以降の OS からファイル共有通信ができない

しかしこのレジストリ構成をして共有に接続していたクライアントを Windows 10 にアップグレードしたり、新規の Windows 10 にこのレジストリを構成しても、共有には接続できません。これは、上記の参考情報に書かれているように、このレジストリは Windows 10 では利用できず無視されるからです。

SMBv1 以前のファイル共有プロトコルはすでに非推奨となって久しく、将来的に利用できなくなると考えられるので、Windows 10 で SMB によるファイル共有を行う場合は、TCP 445 番ポートをブロックしないようにネットワークを構成しましょう。

ファイル共有で利用されている SMB のバージョンを確認する方法

Filed under: Windows Tips — hebikuzure @ 6:42 PM

先日の「MS16-110 適用後 NAS などの共有フォルダーに接続できない問題」の記事の調べ物をしている際に見つけた Tips についてメモ代わりに投稿しておきます。

Windows でのファイル共有には SMB プロトコルが利用されていることは良く知られていますが、SMB は Windows 製品で長く使われ機能とセキュリティが強化されてきたため、SMBv1、SMBv2、SMBv3 といったバージョンやさらに細かなダイアレクト が存在しています。通常はサーバー – クライアント間で自動的にネゴシエーションが行われ適切なバージョン・ダイアレクトが利用されるため、こうした違いを意識する必要はないのですが、Windows 製品以外 (Linux 上の Samba や OS Ⅹ、NAS など) と接続する場合や、Windows 間でもトラブルシュートをする場合など、どのようなバージョン・ダイアレクトが利用されているのか確認したい場合があります。

そのような場合、クライアントで次のような方法で利用している SMB のバージョン・ダイアレクトを確認することができます。

クライアントで利用可能な SMB のバージョンを確認する

  1. コマンド プロンプトで以下を実行します
    sc.exe qc lanmanworkstation
  2. 結果がC:\>sc.exe qc lanmanworkstation
    [SC] QueryServiceConfig SUCCESS

    SERVICE_NAME: lanmanworkstation
    TYPE                              : 20  WIN32_SHARE_PROCESS
    START_TYPE                  : 2   AUTO_START
    ERROR_CONTROL          : 1   NORMAL
    BINARY_PATH_NAME     : C:\WINDOWS\System32\svchost.exe -k NetworkService
    LOAD_ORDER_GROUP   : NetworkProvider
    TAG                              : 0
    DISPLAY_NAME             : Workstation
    DEPENDENCIES             : Bowser
    : MRxSmb20
    : NSI
    SERVICE_START_NAME : NT AUTHORITY\NetworkService

    のように表示されます。

  3. DEPENDENCIES 欄を確認します。
    mrxsmb20 がある場合は SMBv2 (Windows 8/Windows Server 2012 以降は SMBv3 も) が有効です。
    mrxsmb10 がある場合は SMBv1 が有効です。

参考 : Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7 、Windows Server 2008 R2、Windows 8、Windows Server 2012 で 、SMBv1、SMBv2、SMBv3 を有効、または無効にする方法

SMB セッションで利用されている SMB のダイアレクトを確認する

実際に開いている SMB セッションでどのような SMB ダイアレクトが利用されているか確認するには、管理者として実行した PowerShell で以下を実行します。
Get-SmbConnection
開いている SMB セッションの利用しているダイアレクトや資格情報などの詳細情報が表示されます。

SMB セッションがないと何も表示されないので、利用ダイアレクトを調べたい相手 (サーバー) 上の共有を開いた状態で実行してください。簡単にはエクスプローラーで共有フォルダーを開いておけば OK です。

2016年10月4日

MS16-110 適用後 NAS などの共有フォルダーに接続できない問題

Filed under: Windows トラブル, Windows Info — hebikuzure @ 9:12 PM

概要

Windows 8.1/ 10 のコンピューターにマイクロソフト セキュリティ情報 MS16-110 の更新プログラムをインストール後、NAS (ネットワーク接続ハードディスク) などの共有フォルダーにアクセスできなくなる (NAS が見えなくなる、\\servername\share でアクセスできなくなる) などの現象に遭う場合があります。

MS16-110 の更新は以下の修正プログラムに含まれています

この現象は MS16-11- に含まれる以下の変更による影響です。

ユーザーが Microsoft Account (https://www.microsoft.com/account) を介して Windows にサインインし、「ゲストまたはパブリック ネットワーク」のファイアウォール プロファイルに接続する際、プライベートではない SMB リソースへの NT LAN Manager (NTLM) シングル サインオン (SSO) 認証を防ぐ (https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/security/ms16-110 から引用)

MS16-110 で修正される脆弱性

この変更で修正される脆弱性は「Microsoft の情報漏えいの脆弱性 – CVE-2016-3352」です。この脆弱性がどういう物であるか簡単に説明しましょう。

Windows がネットワーク上の共有リソース (フォルダーやファイル) に SMB プロトコル (Windows 標準のファイルファイル共有プロトコル) でアクセスする際、ユーザーが改めて資格情報 (ユーザー名/パスワード) を入力しなくてもよいように、Windows のサインインに利用しているユーザーの資格情報を自動的に送信します (シングル サイン オン、SSO)。

この動作は便利ですが、自分や自分が所属している組織が管理していないサーバーに接続しようとした場合も資格情報が送信されますから、意図せず第三者に自分の資格情報が知られてしまう危険性があります。CVE-2016-3352 で指摘された脆弱性は、例えば公衆無線 LAN のようなセキュリティで保護されていないネットワークに接続している場合でも、Windows がネットワーク上の共有に SSO で資格情報を送信してしまう、というものです。
攻撃のシナリオとしては、公衆無線 LAN にファイル共有を有効にした罠マシンを接続しておき、囮の Web ページや電子メール内のリンク (file://malserver\share) を標的に踏ませて、送信されてきた資格情報を収集する、というようなものが考えられます

※実際には資格情報として送信されるのはユーザー名と「パスワードのハッシュ (パスワードを一定の方式で変換した文字列)」で、生のパスワードが送信される訳ではありませんが、パスワードの強度 (長さ、複雑さ) によってはハッシュから元のパスワードを容易に復元できてしまう場合があります。

Windows のサインインに利用しているアカウントがローカル アカウントであれば、仮にユーザー名とパスワードを知られても、そのアカウントが利用できるコンピューターに物理的にアクセスする (PC を直接操作する) か、そのアカウントが利用できるコンピューターが接続しているネットワーク 通常はファイアウォールで守られている に侵入しなければ、それを利用することはできません。
しかし Windows のサインインに Microsoft アカウントを利用している場合、その資格情報は、例えば Outlook.com のメールサービスや OneDrive、XBox のオンライン ゲームなど、さまざまなインターネット上のサービスで利用可能ですから、悪意のある第三者にとって利用価値は大いにあります。

MS16-110 による動作変更

この脆弱性を防ぐため、MS16-110 では以下の条件が満たされる場合、自動的な資格情報の送信をしないように修正されています。

  • Windows に Microsoft アカウントでサインインしている
  • ネットワークの場所 (ファイアウォール プロファイル) が「ゲストまたはパブリック ネットワーク」である
  • 共有にアクセスするための別の資格情報が設定されていない (= SSO を行う条件)

そのため、これらの条件の当てはまる場合、MS16-110 を含む更新プログラムのインストール後、NAS などへの接続の際に資格情報が送信されず、アクサスできなくなります。

回避策

回避策はこの条件を満たさないようにすればよいので

  1. ローカル アカウントでサインインする
  2. ネットワークの場所を「プライベート ネットワーク」 または「社内ネットワーク」に変更する
  3. 共有に接続するための資格情報をあらかじめ登録する

のいずれかになります。通常は 2. の方法が簡単で良いでしょう。

2. の手順は以下の通りです (Windows 10 Ver. 1607 の場合)

  1. [設定] – [ネットワークとインターネット] を開く
  2. 利用している接続に応じて [Wi-Fi] または [イーサネット接続] をクリック
  3. 接続している Wi-Fi やネットワーク アダプタをクリック
  4. [この PC を検出可能にする] をオンにする

何らかの事情でネットワークを「パブリック ネットワーク」のままにしておきたい場合は、資格情報マネージャー (コントロール パネル\ユーザー アカウント\資格情報マネージャー\Windows 資格情報) で NAS などの共有に対するユーザー名とパスワードを登録します。

2015年12月1日

HTML5 の日付入力 (カレンダーの表示)

Filed under: Windows Info — hebikuzure @ 7:28 PM

この記事はWe Love HTML5 Advent Calendar 2015 の第1日目の記事として投稿しています

Advent Calendar の初日の記事なので、カレンダーについての情報です。HTML5 では form 要素が強化され、さまざまにデータの種類に対して最適なフォームを表示することができるようになりました。日付や時刻はフォームへの入力に頻繁に利用されるデータ形式ですが、form 内の input 要素のtype 属性にいろいろな値を設定することで、いろいろなパターンの日付や時刻を分かりやすく入力できるようになっています。
ブラウザーはページに記述されている type 値に応じて、入力が容易になるようなコントロール (例えばカレンダー) を表示して、ユーザーを補助することができます。

例えば日付の入力であれば、以下のような HTML で

<form action=”datepicker.html”>
誕生日を入力してください:
<input type=”date” name=”bday”>
<input type=”submit”>
</form>

ブラウザーは次のようなカレンダーを表示して選択することができます。

ただしこのスクリーンショットは Windows 版の Google Chrome でページを表示した場合で、他のブラウザーでは異なったコントロールが表示されます。
例えば Microsoft Edge では以下のようなドラムロール風のコントロールが表示されます。

Firefox は残念ながら現行のリリースバージョンでは input type=”date” に対応しておらず、特別なコントロールは表示されません。Opera では Chrome と同じコントロールが表示されます。これは同じ Blink エンジンでレンダリングしているのだから当然ですね。
実際に試してみることができるよう、テスト ページ (http://hebikuzure.com/datepicker.html) を用意しました。ご自分の利用しているブラウザーでそれぞれの指定がどのように表示されるのか、試してみてください。

このように HTML5 の標準仕様では input 要素のtype 属性値に対して実際にどのようなコントロールを表示するのかは、ユーザー エージェント (ブラウザーなど) に任されています。そのため type 属性に date 値を指定した場合でも、ブラウザーごとに実際に表示されるコントロールは異なってしまいます。
Chrome や Opera はデスクトップ版とモバイル (Android など) 版が別なので、それぞれのプラットフォームで利用しやすそうなコントロール (デスクトップでは普通のカレンダー形式、モバイルではドラムロール) を表示するのに対して、Microsoft Edge はモバイルでもデスクトップでも UWP (ユニバーサル Windows プラットフォーム) アプリで共通のプログラムなので、モバイルで利用しやすいドラムロールがデスクトップでも表示されるのでしょう (これは何かの方法で改善してほしい処ですが…)。

それではどのブラウザーで表示しても同じようなカレンダーなどの入力補助コントロールを表示させるにはどうすればよいのでしょうか。残念ながらこれは何らかの UI ライブラリの力を借りるしかなさそうです。例えば jQuery UI の Datepicker Widget や、bootstrap-datepicker などがその候補になるでしょう。それぞれの名前で Web 検索すると詳しい使い方を解説した日本語ページも見つかりますので、ここでは紹介のみに留めます。

参考情報

2015年10月11日

Office 365 Solo は契約者しか利用できない

Filed under: Microsoft Office — タグ: , — hebikuzure @ 4:36 PM

サポート フォーラム「Microsoft コミュニティ」で「Office 365 solo は新しいパソコンへ移行してインストールできるか」というスレッドがあり、その回答の中で「Office 365 Solo は個人用のライセンスなので、家族と共用するようなパソコンでは使用できません」という記述があり、気になったのでライセンス条項 (EULA) を調べてみました。

Office 365 のライセンス条項はこちらからダウンロードできます

ライセンス条項には以下の記載があります。

お客様が日本国内に居住している場合、また は日本国内に居住したときに Microsoft Office Premium もしくは Office 365 Solo 製品を入手した場合、本追加契約のすべての条項に従うことを条件として、マイクロソフトは、ライセンスを取得したデバイス (最初にライセ ンスを取得したデバイスを含みます) に本ソフトウェアの複製をインストールして実行する以下の権利をマイクロ ソフトのライセンス許諾の下、お客様に許諾します。

  • Office Personal Premium、Office Home & Business Premium、および Office Professional Premium。
    (1) Office ソフトウェア。
    本ソフトウェアがプレインストールされている 1 台の PC 上で使用できます。
    (2) Office 365 Consumer Subscription。
    1 台のタブレットにインストールして、ライセンスを保有するサブス クライバーのみが使用できます。
  • Office 365 Solo
    2 台の PC または Mac と 1 台のタブレットにインストールして、ライセンスを保有するサ ブスクライバーのみが使用できます。(下線筆者追加、読みやすくするため改行追加)

ライセンスを保有するサ ブスクライバー」というのはその前で、

マイクロソフトは、マイクロソフトのライセンス許諾の下、お客様が本追加 契約のすべての条項に従うことを条件として、一度に 1 人のユーザーが 1 台のライセンスを取得したデバイス (最初にライセンスを取得したデバイス) に本ソフトウェアの複製 1 部をインストールして実行する権利を許諾し ます。Microsoft アカウントが最初にライセンスを取得したデバイスのソフトウェア ライセンスに関連付けられて いるユーザーは、「ライセンスを保有するサブスクライバー」です。

と定められています。分かりやすく言えば Office 365 の購入手続きを行うときに使用した Microsoft アカウントの所有者が「サブスクライバー」になります。

これによれば、Office 365 Solo でインストールされた Office ソフトウェア (Word, Excel, PowerPoint, Outlook など) は購入手続きを行うときに使用した Microsoft アカウントの所有者以外は使用できないことになります。例えば家族と共用の PC に Office 365 Solo から Office ソフトウェアをインストールした場合、Office 365 Solo の契約者が利用する分には問題ありませんが、他の家族がその Office ソフトウェアを使用するとライセンス条項違反になります。もし他の家族も Office ソフトウェアを利用したいのであれば、それぞれに Office 365 Solo のライセンス契約が必要になります。

これは企業向けの Office 365 でも同様で、Office ソフトウェアの使用権はユーザー単位で付与されるので、PC にインストールされ起動可能であっても、ライセンスを付与されていない人は Office ソフトウェアを利用することができません。

Office 365 Solo の場合も企業向けの場合も、実際にライセンスを持っていないユーザーが (サブスクライバーとは別のユーザー アカウントで Windows にサインインしている場合でも) Office ソフトウェアを起動すると何の警告もなく起動でき、使用できてしまいますが、これは明確なライセンス違反となり、特に企業の場合は違法な使用として告発されたり損害賠償を請求されたりすることに繋がりますので、十分に注意が必要です。

サブスクライバーと別のユーザー アカウントで Windows にサインインしている場合でも警告なく Office ソフトウェアが利用できてしまうのは、管理者権限のあるユーザー アカウント (Microsoft アカウント) で Office 365 のライセンスを取得して、通常はユーザー権限の別のアカウント (Microsoft アカウント) で Windows を利用する (またはその逆) という利用形態を考慮しているのだと考えられます。

なお PC に付属して提供される Office Premium 製品の場合は、上記で引用したライセンス条項の通り、PC にインストールした Office ソフトウェアはサブスクライバー以外の人でも利用可能です。

まとめると

  • Office 365 Solo や企業向け Office 365 で提供される Office ソフトウェアを利用できるのは契約者だけ (家族でも社員でも使用できない)
  • 家族と共用する PC で全員が Office ソフトウェアを使いたい場合は Office Premium 付属の PC を購入する

という事になります。くれぐれもご注意ください。

なお、日本以外で提供されている Office 365 Home では、同一家族内での Office ソフトウェアの使用が認められています。この形態のライセンスが日本でも提供されると選択肢が増えて良いでしょうね。

2015年8月22日

Windows 10 の 1394 OHCI ホスト ドライバー

Filed under: Windows トラブル, Windows Tips — タグ: , , — hebikuzure @ 4:14 PM

Windows 8 がリリースされた際に、古めの 1394 接続 (FireWire 接続) のデバイス、例えばデジタル ビデオ カメラなどが正常に認識されなくなったり、機能が制限されてしまったりするという現象が起きました。これは Windows 8 での 1394 OHCI 対応ホスト コントローラー 用のドライバーが、新しいWindows Driver Framework (WDF) モデルの物だけになり、古い (Legacy) ドライバーが削除されたためです。一部の古い 1394 接続周辺デバイスは WDF ドライバーで動作する 1394 ホスト コントローラーと互換性がないため、Windows 8 ではそれらのデバイスが正しく動作しなくなってしまったのです。

古いドライバーから新しいドライバーへの置き換えは、実は Windows 7 で行われていたのですが、Windows 7 には古いモデルの 1394 OHCI Compliant Host Controller (Legacy) ドライバーも含まれており、手動でこちらのドライバーに切り替える事で古いデバイスも利用可能でした。しかし Windows 8 では古いモデルのドライバーは削除され、この方法は利用できなくなっていました。

この非互換についてユーザーから多くの要望が寄せられたため、Microsoft では Windows 8/8.1 用の 1394 OHCI Compliant Host Controller (Legacy) ドライバーを別途に用意することにし、技術情報「FireWire port-based device does not work correctly in Windows 8.1 or Windows 8」を公開してダウンロード提供を開始しました。

Windows 8 で削除された古いモデルの OHCI ホスト ドライバーは Windows 10 にも含まれていません。そのため Windows 7 などから Windows 10 にアップグレードした場合や、Windows 10 の新規インストールを行った場合、Windows 8 の時と同様に一部の 1394 デバイスが正常に利用できなくなるという問題が発生します。

Windows 8/8.1 へのレガシーな OHCI ホスト ドライバーの提供開始を案内する「Announcing the availability of a standalone legacy 1394 OHCI (FireWire) package」に『•Customers who upgrade to a newer OS version in the future will be required to reinstall this standalone driver package.』と書かれているように、この Windows 8/8.1 用に提供されたドライバーは Windows 10 にも適用可能です。Windows 8/8.1 の場合と同様に、32ビット版または 64ビット版のドライバー パッケージをダウンロード/インストールした後、デバイス マネージャーで OHCI ホスト コントローラーのドライバーを手動で “Generic1394 OHCI compliant host controller (Legacy)” に変更すれば、Windows 10 でも古い 1394 デバイスを利用することができるようになります (下図参照)。

参考情報

Microsoft Edge をコマンドで起動する

Filed under: Internet Explorer, Windows Tips — タグ: , , , — hebikuzure @ 11:22 AM

Windows 10 で新しく搭載された Web ブラウザーの Microsoft Edge がそれまでの Internet Explorer と大きく異なっているのは、ユニバーサル Windows プラットフォーム (Universal Windows Platform – UWP) アプリとして作られていることです。そのため今までの Internet Explorer でのやり方がそのまま通用しないことが少なくないのですが、今回はコマンドから Edge を起動する方法について解説します。

UWP アプリでは (Windows 8 以降のストア アプリでも同様ですが) 実行ファイル (exe ファイル) をエクスプローラーでのダブルクリックなどで直接実行しても、起動することができません。この点が Internet Explorer を含む従来のデスクトップアプリと大きく異なる点の一つです。そのため Microsoft Edge も実体となる MicrosoftEdge.exe ファイルが C:\Windows\SystemApps\Microsoft.MicrosoftEdge_8wekyb3d8bbwe にありますが、これをダブルクリックしても Edge を起動できません。またコマンド プロンプトや [ファイル名を指定して実行] で C:\Windows\SystemApps\Microsoft.MicrosoftEdge_8wekyb3d8bbwe\MicrosoftEdge.exe を指定しても、同様に Edge は起動できません。

コマンド プロンプトや [ファイル名を指定して実行] から Edge を起動する場合は、以下のようにプロトコル ハンドラーとして Edge を指定します

  • コマンド プロンプトの場合
    start microsoft-edge:(URL)
    ex. start microsoft-edge:www.bing.com, start microsoft-edge:www.google.com など
  • [ファイル名を指定して実行] の場合
    microsoft-edge:(URL)
    ex. microsoft-edge:www.bing.com, microsoft-edge:www.google.com など

コマンド プロンプトの場合は “start” を付ける点に注意してください。

なおホームページの設定や読み込みに問題があって Edge が正常に起動/動作しない場合は、以下のように指定して強制的に空白のページで Edge を起動させると良いでしょう。

microsoft-edge:about:blank

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