Hebikuzure's Tech Memo

2013年11月18日

Windows 8.1 でユーザー プロファイルを再構築する

Filed under: Windows Tips — hebikuzure @ 8:51 PM


ユーザー プロファイルが破損すると、最悪の場合そのユーザーでログオンできなくなったり、ログオンできる場合でもさまざまな障害が発生します。また「破損」とはいえないまでも、ユーザー プロファイル内に記録されるアプリケーションの設定などが不正になり、特定のアプリケーションが正しく動作できなくなる場合もあります。

こうした場合、一番確実な改善方法はプロファイル内のユーザー データをバックアップし、ユーザー プロファイルをいったん削除して再構築する事です。プロファイルの構築で問題が改善していることが確認できたら、バックアップしておいたユーザー データを復元できます。

Windows 8.1 でユーザー プロファイルの削除を安全に行う方法を検証したところ、以下の手順で削除すればプロファイルが正しく再構築されて、同じユーザーで問題なくログオンできる事が確認できました。

  1. プロファイルに問題が生じているユーザー以外のユーザーでログオンします
    ※他にユーザーがいない場合は、管理者権限を持ったユーザーを一つ (ローカル アカウントで良いので) 作成してそのユーザーでログオンします。このユーザーは作業完了後に削除できます
  2. Windows キー + X を押してメニューを表示し、[システム] をクリックします
    ※ または検索チャームで [すべての場所] から「システム」を検索し、見つかった [システム] をクリック (タップ) します
  3. [システム] が表示されたら、[システムの詳細設定] をクリックします
    システム
    ※ UAC が表示されたら、(必要であれば管理者のパスワードを入力して) [はい] をクリックします
  4. [システムのプロパティ] が表示されたら、[ユーザー プロファイル] セクションの [詳細設定] をクリックします
    システムのプロパティ
  5. [ユーザー プロファイル] が表示されたら、[このコンピューターに格納されているプロファイル] の一覧から削除したいプロファイルをクリックして選択します
    ユーザー プロファイル
    ※ Microsoft アカウントの場合、[名前] 欄に Microsoft ID の名前ではなく、Microsoft ID の名前の一部 + “_000” のような名前で表示されるので注意してください
  6. [削除] ボタンをクリックします。確認メッセージが表示されるので、[OK] をクリックします

以上の手順で、ローカル アカウントの場合も Microsoft アカウントの場合も安全にユーザー プロファイルを削除できることを手元環境での検証で確認しました。ユーザー プロファイルに起因するトラブルで、最終手段としてプロファイルの再構築を行いたい場合の参考にしてください。

なお Microsoft アカウントの場合は、ユーザー プロファイル削除後にログオンした後 Microsoft アカウントに紐づいたサービスを利用する際に、本人確認 (確認コードの再送信と再入力) が必要になります。またアカウントで同期している設定は初回ログオンの際に反映されます。
そのため同期されている設定に問題がある場合は、プロファイルの削除前にいったん同期を無効にしておくと良いでしょう。

なお、Windows エクスプローラーなどから直接プロファイル フォルダーを削除するなどの方法でプロファイルを削除すると、そのプロファイルを利用していたユーザーで正しくログオンできなくなる (一時プロファイルを使用してしまう)、Windows ストアが利用できなくなるなどの問題が発生する場合がありました。上記の手順ではこうした問題は起きなかったので、このような方法は避けた方が良いでしょう。

検証環境
Windows 8.1 Pro with Medai Center 32ビット版、ワークグループ

参考
"ユーザー プロファイル サービスによるログオンの処理に失敗しました" エラー メッセージが表示される
http://support.microsoft.com/kb/947215/ja

2013年6月9日

Windows 7 の「スタートアップ修復」を無効にする

Filed under: Windows Tips — hebikuzure @ 8:04 PM


スタートアップ修復の無効化について
http://blogs.technet.com/b/askcorejp/archive/2013/06/07/3577292.aspx

Windows 7 では、Windows の通常起動の失敗が検知されると「Windows エラー回復処理」が表示されます。これは以前のバージョンの Windows で表示されていた「拡張オプション メニュー」と似ていますが、大きな違いは既定のオプションとして「スタートアップ修復」が用意されている点です。

スタートアップ修復では検知された起動エラーに応じてシステムの破損や不整合の自動修復を試行します。これで修復が行われると通常起動に遷移し、正しく起動できるか試されます。一方修復ができない場合は「システムの復元」を行うかどうか、確認メッセージが表示されます。

スタートアップ修復は検知されたエラーを1回につき1つだけ修復します。そのため複数の問題があって通常起動できない場合、スタートアップ修復が繰り返し実行される場合があります。そのため、こうした動作になったら1回の実行で「修復できてない」と判断せず、ある程度の回数「スタートアップ修復」を繰り返した方が良いでしょう。逆にスタートアップ修復で問題が修復できない場合は「システムの復元」に進むので、スタートアップ修復が繰り返されるのはむしろ良い兆候です。

起動エラーを修復する機能として非常に有効なのですが、修復に失敗すると「システムの復元」に進む点が問題になる場合もあります。例えば「システムの復元」を無効にして運用している場合、Windows をインストールした直後の復元ポイントしか存在しておらず、「スタートアップ修復」から「システムの復元」に進んでしまうと、必要なアプリケーションなどがインストールされていない「素」の Windows 環境に戻ってしまうことがあり得ます。

「スタートアップ修復」やそれに続く「システムの復元」は通常の Windows インストールとは別にインストール済みとなっている「Windows 回復環境 (Windows RE)」から実行されます。そのため Windows で「システムの復元」を無効にしている場合でも、Windows 回復環境では「システムの復元」が実行可能です。

こうした事態を避けるため、「スタートアップ修復」自体を無効にしたい場合があるでしょう。上記で紹介した TechNet ブログ記事「スタートアップ修復の無効化について」ではこの方法を解説しています。具体的な手順は記事を参照してください。

Windows のブートマネージャーではそれぞれの起動エントリにいくつかの設定が書き込まれていますが、「スタートアップ修復」を実行するかどうかは “recoveryenabled” 属性で設定されます。この属性が “yes” の場合「スタートアップ修復」は有効、”no” の場合は無効になります。また「スタートアップ修復」の実行内容は “recoverysequence” で指定されています。

bcdedit

管理者コマンド プロンプトの bcdedit コマンドでこれらの属性を編集することで、「スタートアップ修復」を無効にできるのです。

2013年5月12日

Windows ストア アプリをループバック(localhost)に接続する

Filed under: Windows Tips — hebikuzure @ 9:51 PM

Windows 8 の Windows ストア スタイルのアプリケーションは、従来のデスクトップ アプリケーションと異なる色々な制限がありますが、開発やテスト、デバッグを行ったり、ネットワーク接続関係のさまざまなトラブルシュートを行う上で大きな制約は、ループバック アダプタ (localhost や 127.0.0.1) に接続できないというものです。これは悪意のあるプログラムがホストするローカル プロキシやローカル サーバーに接続することで情報の盗み取りや改竄が行われる事が無いようにするなど、セキュリティ的な意味があるのですが、反面、ローカルの HTTP サーバーでテストするとか、Fiddler のようなローカル プロキシを使ってデバッグするといったテクニックが使えないことも意味します。

さて、一つ前の記事に載せた Community Open Day のセッション「Windows 8 で魅力的なWeb サイトを作る」では、Windows ストア スタイルの Internet Explorer から http://localhost/… でサンプル ページを開き、タイルとしてスタート画面にピン留めするなどのデモをやっていました。この点について時間の関係でセッションでは触れられなかったので、同じことを試される方のために解説しておきたいと思います。

Windows ストア アプリがループバックに接続できない制限は、一定の手続きで解除できます。具体的な方法は MSDN の「ループバックを有効にする方法とネットワーク分離のトラブルシューティングを行う方法 (Windows ストア アプリ)」で解説されています。この解除には CheckNetIsolation.exe を利用します。

CheckNetIsolation.exe LoopbackExempt –a –p=(パッケージのアプリ ID)

CheckNetIsolation.exe LoopbackExempt –a –n=(アプリ コンテナー名)

これらのコマンドの実行は管理者への昇格が必要なので、コマンドプロンプトを「管理者として実行」で起動して、コマンドを実行します。

ただしこの方法では個々のアプリケーションの ID やアプリ コンテナー名を事前に調べておく必要があり、またアプリ一つ一つについて指定する必要もあるので多少手間がかかります。こうした手間を省くツールとして、”Windows 8 AppContainer Loopback Utility”(EnableLoopback Utility)があります。これは元々 Fillder のアドオンとして作成されたツールですが、単独でも利用できます。

”Windows 8 AppContainer Loopback Utility”(EnableLoopback Utility)は以下のページからダウンロードできます。

http://fiddler2.com/add-ons

このツールを使う場合も管理者への昇格が必要なので、管理者として実行します。

img01

この画面で、先頭のチェックボックスにチェックを入れ、[Save Shanges] をクリックすると、そのアプリのループバック接続が有効になります。ストアからインストールしたアプリではDispalyName には以下のように実際の表示名が表示されますので、アプリの識別も容易です。

img02

同じツールでループバックへの接続を無効にする(既定に戻す)こともできます。チェックを外し、、[Save Shanges] をクリックするだけです。

1台の PC で Windows ストア アプリの開発環境を完結するためアプリをローカル サーバーに接続させたい場合や、トラブル対応などでアプリの挙動を Fiddler のようなツールでデバッグしたい場合、”Windows 8 AppContainer Loopback Utility”(EnableLoopback Utility) を利用してみてください。

2013年2月2日

Windows 8 で推奨されるプロキシ設定方法

Filed under: Windows Tips — hebikuzure @ 10:33 PM

How to configure proxy server settings in Windows 8
http://support.microsoft.com/kb/2777643/en-us

プロキシ サーバーの利用は企業内ネットワークや公共の場所の共用ネットワークなどで一般的ですが、Windows 8 でプロキシ構成を行う場合についての技術情報が公開されていましたので、紹介します。

この技術情報では、Windows 8 でプロキシを構成する方法と注意事項について次のように解説しています。

WPAD
Web Proxy Auto-Discovery Protocol (WPAD) を利用してプロキシを構成する方法が、Windows 8 のコンピューター、特にモバイル コンピューターのように接続するネットワークが頻繁に変更される場合には、最もお勧めです。
インターネット オプションやグループ ポリシー
接続するネットワークが固定されているのであれば、インターネット オプションやグループ ポリシーを利用して直接プロキシ サーバーを利用するよう構成することも可能です。ただしアプリケーションによってはこの設定を無視し、独自にプロキシ設定が必要な物もあります。
Proxy Auto Configuration (PAC)ファイルによる自動構成スクリプト
インターネット オプションやグループ ポリシーを利用して PAC ファイルを指定し、自動構成スクリプトによってプロキシを構成する方法も可能です。Windows ストア アプリは PAC ファイルで構成されたプロキシを利用します。
プロキシ/ファイアウォール クライアント
Microsoft Forefront Threat Management Gateway (TMG)のようなプロキシ/ファイアウォール クライアントを利用することも可能です。ただし Windows ストア アプリでは LSP (Windows Sockets layered service providers) ドライバーとして動作するクライアントは利用できません (デスクトップ アプリケーションでは利用できます)。Windows ストア アプリでは WFP (Windows Filtering Platform) ドライバーとして動作するクライアントが必要です。
コマンド ライン
netsh winhttp set proxy コマンドを利用してプロキシを構成することも可能です。ただし管理者としてコマンドプロンプトを起動してコマンドを実行する必要があるため、多数のコンピュータに構成を展開するのには不向きです。

注意
WPAD を利用した構成はお勧めですが、DNS を使って WPAD を提供する場合は注意が必要です。DNS の設定が適切でない場合、意図しない形で悪意のある WPAD を取得してしまい、悪意のある (情報の剽窃や改竄を行うような) プロキシ サーバーを利用してしまう可能性があります。これについては「Microsoft WindowsにおけるWebプロキシ自動発見(WPAD)の脆弱性に関する 注意喚起 」(http://jprs.jp/tech/notice/2007-12-21-Web-Proxy-Auto-Discovery-alert.html) を参照してください。また Chuki さんのブログのこちらの記事にも詳しい解説があります。

またプロキシ サーバーの認証について、次の技術情報も公開さています。

Using authenticated proxy servers together with Windows 8
http://support.microsoft.com/kb/2778122/en-us

この技術情報によると、認証プロキシを通じてインターネットに接続している場合、Windows 8 コンピューターでは以下のような問題が発生する可能性があるとの事です。

  • Windows ストアからアプリの更新がインストールできない (エラー 0x8024401c)
  • 新しいアプリ (Windows ストア アプリ) をインストールできない (エラー 0x8024401c)
  • ストア アプリを起動するとプロキシに関するエラーメッセージが表示される
  • Windows 8 に含まれているアプリ (メールや People など) で、サイン インやインターネット接続に関するエラーが表示される
  • ライブ タイルが更新されない
  • Windows Update が行われない (エラー 0x8024401c)

これらの問題についてはより詳しい情報と解決方法の調査が行われているとの事ですが、現時点では以下の回避策が示されています。

  • プロキシ認証を行わない
  • Windows ストア アプリなどの動作に必要な URL をプロキシでバイパスする

ストア アプリや microsoft のアプリ、Windows Update を利用できるようにするには、以下の URL をバイパスすればよい事が示されています。

  • login.live.com
  • account.live.com
  • clientconfig.passport.net
  • wustat.windows.com
  • *.windowsupdate.com
  • *.wns.windows.com
  • *.hotmail.com
  • *.outlook.com
  • *.microsoft.com
  • *.msftncsi.com/ncsi.txt

またそれ以外の Windows ストア アプリについては、それぞれのアプリ ベンダーの情報に従ってバイパスする URL を指定する必要があります。

認証プロキシを利用している場合、Windows 8 の動作、特にモダンUI の Windows ストア アプリの動作で問題が起きた場合は、上記の情報を確認すると良いでしょう。

2013年1月8日

Windows 8 では BIOS で日付と時刻を変更しても反映されない

Filed under: Windows Tips — hebikuzure @ 10:48 PM


Changes to calendar date in BIOS is not reflected in Windows 8
http://support.microsoft.com/kb/2792897

Windows 8 がインストールされているコンピューターでは、BIOS でコンピュータのリアルタイム クロックの日付と時刻を変更しても、Windows での日付と時刻にはその変更が反映されない場合があります。これは Windows 8 の仕様です。Windows 8 で日付と時刻を変更するには、Windows のユーザー インターフェイスから変更する必要があります。

上記のサポート技術情報にはこのような仕様となった理由が書かれているので要約すると、実際の時刻は遡る (過去に戻る) ことはないので、Windows で認識している時刻より以前の時刻を BIOS が報告しても、Windows はそうした過去の時刻に戻すことはせず、現在の時刻を保持し続ける動作にしたという事です。そのため時刻を進めるような BIOS での日時変更は、Windows にも反映されます。

この仕様は Windows 8 のみで、Windows 7 以前のバージョンでは BIOS での変更通りに Windows の時刻も変更されます。

ちょっとした事ですが、知らないとトラブルの元になるかもしれない Windows 8 での仕様変更の一つです。

2012年12月6日

Windows 8 のネットワーク設定とトラブルシューティング

Filed under: Windows Tips — hebikuzure @ 10:27 PM

現在の IT 機器、とりわけ PC はネットワークに接続しての利用がほぼ当然のこととなっています。Windows 8 もその例外ではなく、ネットワーク、特にクラウド サービスとの連携がその機能でも重視されています。例えばログイン アカウントに利用するマイクロソフト ID、クラウド上にデータを保存できる SkyDrive、SNS との連携やメッセージングが統合されている People など、インターネットに接続されていることが前提となっています。そのためネットワーク接続のトラブルは非常に大きな問題になります。

この記事では、そうした Windows 8 のネットワーク接続の機能の変更点や、問題のトラブルシュートに利用できるツール、トラブルシュートの手法について解説していきたいと思います。

ネットワークと共有センター

ネットワーク接続やファイルとプリンタの共有の機能の設定は、Windows 7 で「ネットワークと共有センター」にまとめられました。Windows 8 でも引き続き「ネットワークと共有センター」からさまざまな設定やトラブルシュートが実行できますが、Windows 7 から変更されている部分もあります。

まず Windows 7 の「ネットワークと共有センター」にあったネットワーク マップが無くなりました。この機能は利用しているコンピューターとインターネットとの接続を図示し、また「フル マップの表示」を行うとネットワーク内の他のコンピューターや機器の接続状況が配線図の形で表示されるものでした。しかしコンピューターや機器がマップに正しく表示されるための条件が厳しく、実際にすべての機器が正しく表示させることが難しく、結果的に実用性が低かったのも事実です。そうした事情から、この機能は Windows 8 では廃止されています。

imageWindows 7 の「ネットワークと共有センター

imageWindows 8 の「ネットワークと共有センター」 項目が整理されてシンプルになっている

また「ネットワークの場所」の機能も大きく変更されています。Windows 7 ではネットワーク接続 (有線の LAN、無線 LAN、VPN などの接続) のそれぞれについて、「パブリック ネットワーク」「社内ネットワーク」「ホーム ネットワーク」を選択するようになっており、選択に応じてネットワーク探索や共有の機能が構成されていました。これに対して Windows 8 ではこの選択が逆になります。ネットワーク接続を構成する際に共有を有効にするかどうか選択し、その選択に応じて「プライベート ネットワーク」(共有が有効の場合) または「パブリック ネットワーク」(共有が無効の場合) として構成されます。許可したい動作 (共有の有効 / 無効) を中心とした設定に変更されたことで、接続を構成する際の選択はわかりやすくなったと思います。

Windows 7 の場合も Windows 8 の場合も、コンピューターが企業内の Active Directory ドメインに参加していてドメインで管理されているネットワークに接続されている場合は、ネットワークの場所が自動的に「ドメイン ネットワーク」に設定されます。

なおネットワーク接続に対する共有の有効 / 無効の切り替えは、以下の手順で行えます。

  1. チャームを表示し、[設定] をタップ (クリック) します
  2. [ネットワーク] をタップ (クリック) します
    image
  3. 設定を変更したい接続を長押し (右クリック) します
  4. [共有のオン / オフを切り替える] をタップ (クリック) します
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  5. 表示されるダイアログ ボックスで、設定を変更します
    image

ただし、ちょっと分かりにくい動作なのですが、ここで設定した共有の有効 / 無効と実際のファイルとプリンターの共有の状態は必ずしも一致しません。と言うのも、実際に「プライベート ネットワーク」や「パブリック ネットワーク」でどのような共有機能を有効にするのかについては、[共有の詳細設定] で変更できるからです。

[共有の詳細設定] ではネットワーク プロファイルごとに「ネットワーク探索」「ファイルとプリンターの共有」の有効 / 無効が設定できます。既定では「プライベート ネットワーク」ではいずれも有効、「パブリック ネットワーク」ではいずれも無効になっていますが、後からそれを変更して、「プライベート ネットワーク」でもファイルとプリンターの共有を無効にしたり、「パブリック ネットワーク」でもネットワーク探索を有効にしたりできるのです。ただし公衆無線 LAN のような本当にパブリックなネットワークに接続する場合これらの設定を有効にするのはセキュリティ上で深刻な問題を引き起こす可能性があるため、実際の設定には十分な注意が必要です。

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またどのネットワーク プロファイルにも共通の設定は、「すべてのネットワーク」で構成できます。ここには「パブリック フォルダーの共有」や「メディア ストリーミング」、「ファイル共有の接続」(接続に利用する暗号化のビット数)、「パスワード保護共有」の設定が行えます。なお「プライベート ネットワーク」と「パブリック ネットワーク」で設定できる項目の違いは、「プライベート ネットワーク」では「ホーム グループ接続」の設定項目と、ネットワーク探索を有効にした場合の「ネットワークに接続されているデバイスの自動セットアップを有効にする」という項目がある点です。

ファイルやプリンターの共有でトラブルシュートする場合には、「共有の詳細設定」の各項目が適切に構成されているか確認しましょう。

ネットワーク アダプターの状態を確認する

Windows にネットワーク機能が標準搭載された Windows 95 (英語版では Windows for Workgroups) 以来、ネットワーク トラブルの対処で必ず行ってきたのが、ネットワーク アダプタの状態を確認し、正常に動作しているか、IP アドレスなどの設定が正しく行われているか調べることでした。これは Windows 8 でも同じです。

Windows 8 でネットワーク アダプター (ネットワーク接続) の状態を確認する方法は、Windows 7 と変わりません。現在利用されているアダプターの状態を確認するには、「ネットワークと共有センター」で「アクティブなネットワークの表示」の下にある「接続」の表示 (下図参照) をクリックします。

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これでネットワーク接続の状態が表示されます。現在利用している IP アドレスなどの構成情報を表示するには、[詳細] をクリックします。

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また [プロパティ] をクリックすると、以前の Windows と同じような (昔懐かしい?) ネットワークのプロパティが表示されます。

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IP アドレスの構成方法 (手動構成、DHCP による自動構成など) を指定するには、ここで [インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)] または [インターネット プロトコル バージョン 6 (TCP/IPv6)] を選択して [プロパティ] をクリックします。以前の Windows と同じプロパティが表示されますので、手動構成の場合はここで IP アドレスやデフォルト ゲートウェイ、DNS サーバーを指定します。

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このプロパティで、接続しているネットワークに応じた正しい設定がされていることがネットワークを利用するための必要条件です。ネットワークへの接続や通信その物の問題のトラブルシュートを行う場合には、必ずここを確認しましょう。

またネットワーク構成の内容をすばやく確認したい場合には、(これも以前からの Windows と同様ですが) コマンド プロンプトで ipconfig /all コマンドを実行する方法も有効です。

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ipconfig /all の実行例

トラブルシューティング ツール

Windows 7 以降、多くの機能について自動トラブルシューティングのツールが用意されています。ネットワークのトラブルについても、多くの問題はツールを利用して自動的に検出・解決できるようになっています。Windows 8 でトラブルシューティング ツールを起動するには、「ネットワークと共有センター」で [問題のトラブルシューティング] をクリックします。

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用意されている項目をクリックすると、トラブルシューティング ツールが起動します。[ホームグループ] ツール以外は管理者権限なしでも実行できますが、可能であればどのツールも管理者権限で実行することをお勧めします。ツールを管理者権限で実行するには、ツールの最初の画面で [詳細設定] をクリックします。

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すると [管理者として実行する] が現れますので、クリックします。また [自動的に修復する] が有効になっていると、問題の検出だけでなく修復も試みられます。

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もちろんこうしたツールに頼らず、手動でさまざまなトラブルシュートを試すことも可能です。その場合、以前の Windows と同様のトラブルシュートを行います。よく試される手動でのトラブルシュートには以下のような方法があります。

  • 物理的な接続の確認 (コネクタの抜け、配線間違い、機器の電源など)
  • TCP/IP 構成の確認 (IP アドレス、デフォルト ゲートウェイ、DNS サーバーなど)
  • ping による導通の確認
    • ループバック アドレス (IPv4 なら 127.0.0.1) への ping
    • 自分の IP アドレスへの ping
    • デフォルト ゲートウェイへのping
    • DNS サーバーへの ping
    • インターネット上の既知の IP アドレスへの ping
    • 通信相手の IP アドレスへの ping
  • FQDN やサーバー名でアクセスできない場合、IP アドレスでのアクセス
  • IP アドレスでアクセスできない場合、FQDN やサーバー名でのアクセス
  • 共有フォルダやプリンタへの接続の場合、ネットワークアクセス権と NTFS アクセス権の確認

他にも多数のトラブルシュート方法がありますので、Web 上の情報などを参考にしてください。


以上、Windows 8 のネットワーク設定とトラブルシュートについて解説しました。Windows 7 からいくつかのユーザー インターフェイスが変更されていて、また Windows XP などから移行すると大きく様変わりしているので戸惑う方もいらっしゃると思いますが、特にトラブルシュートの基本は変わっていません。便利なトラブルシューティング ツールが増えているので簡単に解決できる問題も多いでしょうが、それでだめな場合は基本に忠実にトラブルシュートしていきましょう。

この記事はマイクロソフト MVP 事務局が企画されている「MVP から発信!Windows 8 にまつわるあれこれ」に応募して執筆しています。記事の題材についてはマイクロソフト MVP 事務局の助言を受けていますが、記事の内容については筆者の独自の調査に基づく、筆者の見解です。

2012年12月1日

Windows 8 でデスクトップを利用する

Filed under: Windows Tips — hebikuzure @ 3:25 PM

Windows 8 は新しい Windows ユーザー インターフェースやその上で動作する Windows ストア アプリに注目が集まったため、従来の Windows と同様のデスクトップが利用できること、そのデスクトップの機能も強化されていることが忘れられがちです。

この記事では Windows 8 でのデスクトップ利用にスポットライトを当てて、解説していきたいと思います。

デスクトップに切り替えるには

ご存知のように Windows 8 を起動すると、アプリのタイルが表示された新しい Windows ユーザー インターフェースのスタート画面が表示されます。ここからデスクトップに切り替える方法はたくさんあります。よく利用されるのは以下のいずれかでしょう。

  • スタート画面のデスクトップ タイルをタップ (クリック) する
  • Windows ロゴ キー + D キーを押す

またデスクトップのアプリケーション プログラムを起動した場合も、デスクトップに移動してからそのプログラムが開かれます。スタート画面からデスクトップのアプリケーション プログラムを起動する方法もいくつかあります。

  • スタート画面のアプリケーション プログラムのタイルをタップ (クリック) する
  • スタート画面でアプリ バーを表示させて [すべてのアプリ] をタップ (クリック) し、目的のプログラムをタップ (クリック) する
    clip_image001
  • スタート画面で直接プログラム名の入力を開始し、検索結果から目的のプログラムをタップ (クリック) する
    入力するのはプログラム ファイル名、プログラムの表示名のどちらでも構いません。またカタカナに変換しなくとも下図のように検索結果が表示されます。
    clip_image002

スタート画面ではなく Windows スタイル アプリが開いている画面から直接デスクトップに切り替える場合は、Windows ロゴ キー + D キーを押します。また一度デスクトップに切り替えてデスクトップを表示した後であれば、Windows スタイル アプリ同士の切り替えと同様に、画面左端からのスワイプで切り替えできます (マウス操作の場合は画面左上をポイントし、そのまま下に動かして切り替えるアプリをクリック)。同じようなアプリの切り替えは、Windows ロゴ キー + Tab キーや Alt キー + Tab キーを押すことでも行えます。

なお Windows ロゴ キー + Tab キーでの切り替え (下図左) ではスタート画面も切り替えの対象になります。また Alt キー + Tab キーでの切り替え (下図右) では起動しているデスクトップのアプリケーション プログラムも切り替えの対象になりますが、スタート画面は対象になりません。

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このように新しい Windows ユーザー インターフェースからデスクトップに切り替える方法は、状況に応じて多数用意されています。いくつか試してみて、利用しているデバイスに向いた操作しやすい方法を見つけると良いでしょう。

Internet Explorer からデスクトップに切り替える

上で解説した方法とは別に、Internet Explorer で Web ページを表示している際にデスクトップ版の Internet Explorer に切り替えて同じページを表示することができます。Internet Explorer でアプリ バーを表示すると、その中に [ページ ツール] ボタン ( clip_image004 )があります。これをタップ (クリック) して [デスクトップで表示する] をタップ (クリック) すると、デスクトップ版 Internet Explorer に移動して、同じページが表示されます。

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また開いているページから、デスクトップ版 Internet Explorer への切り替えを促す下のようなメッセージが表示される場合もあります。このメッセージはページ内で Flash Player や Silverlight などのアドオンを利用していて、新しい Windows ユーザー インターフェースの Internet Explorer では表示できないことを Web ページからユーザーに知らせるものです。メッセージの [開く] をタップ (クリック) しても、デスクトップ版 Internet Explorer に移動して、同じページが表示されます。

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デスクトップからスタート画面に戻る

こんどは逆にデスクトップからスタート画面に戻る方法です。こちらもいくつかあります。

  • Windows ロゴ キーを押す
  • チャームを表示し、[スタート] をタップ (クリック) する
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  • デスクトップの右下隅をポイントして、表示されるスタート画面のサムネイルをクリックする
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いずれの方法も簡単にスタート画面に戻れます。またデスクトップへの切り替えで説明した Windows ロゴ キー + Tab キーを使ってもスタート画面に切り替えることができます。

デスクトップの変更点

Windows 8 のデスクトップは、タスク バーの右端にスタート ボタンが無くなった以外は従来の Windows から変わっていません。タスク バーにプログラムや Web サイトをピン留めできる点も同じですし、デスクトップにショートカットを作り、そこからファイルやプログラムを開くことができるのも以前と同様です。

今までの Windows になかった機能としては、Windows ロゴ キー + X キーを押すと、以下のようなクイック リンクが表示されるようになりました。主にコンピュータの管理や設定を行う機能がすばやく呼び出せるようになっています。

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またデスクトップでファイルやフォルダの操作を行うエクスプローラーが、他のアクセサリのツールと同じリボン スタイルになりました。これによりファイル、フォルダ、ライブラリに対する操作がより分かりやすくなっています。なお画面サイズが小さくリボンが場所を取る場合は、Office 2010 と同様にリボンを最小化できます。

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リボンを最小化するには、下の [リボンの最小化] をクリックします。また元に戻す場合も同じ場所をクリックします。

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またエクスプローラーではファイルのコピー時の動作も改良され、よりユーザー フレンドリーになっています。Windows 8 のコピー動作についての詳細は、「Building Windows 8 ブログ」のこの記事を参照してください。

さらに、目に見えにくい部分ですが、Windows 8 のデスクトップではパフォーマンスの強化が図られています。例えばアプリケーションの起動時間は今までの Windows に比べて短縮されています。これは通常はベンチマーク テストでないとなかなか確認できないのですが、タスクバーにピン留めしてある複数のアプリケーションを次々とクリックして連続起動した場合など、全部のアプリケーションが起動するまで Windows 7 に比べて早くなっているように感じます (同じ PC でデュアル ブートした環境での感想です)。またアプリケーションの動作自体も、表示でのハードウェア アクセラレーションが強化されていることでよりスムーズになっています。


以上、Windows 8 の デスクトップついて簡単に解説しました。Windows 8 は新しいユーザー インターフェイスだけ注目されているような所もありますが、従来のバージョンからの互換性もきっちり確保されており、さらにより使いやすくパフォーマンスも高くなっています。Windows 8 でもデスクトップのアプリケーション プログラムを活用してください。

この記事はマイクロソフト MVP 事務局が企画されている「MVP から発信!Windows 8 にまつわるあれこれ」に応募して執筆しています。記事の題材についてはマイクロソフト MVP 事務局の助言を受けていますが、記事の内容については筆者の独自の調査に基づく、筆者の見解です。

2012年7月15日

コマンド プロンプトから管理者としてコマンドを実行する

Filed under: Windows Tips — hebikuzure @ 7:30 PM

自分の環境の再構築用のメモですが、他の方の役に立つかもしれないので公開します。

Windows Vista 以降に導入されている UAC (ユーザー アカウント制御) の仕組みにより、Windows に管理者権限のある (Administrators グループの) ユーザーとしてログオンしていても、そのセキュリティ コンテキストには自動的に管理者権限は付与されず、管理者権限の必要な動作の実行時には UAC ダイアログが表示され、権限の昇格をユーザーが明示的に承認する必要があるのはよく知られているでしょう。

さて Windows の GUI シェル (Windows エクスプローラー) からプログラムを起動する場合はプログラム アイコン (実行ファイルのアイコンやシュートカット、メニュー、タスクバーのアイコン) を右クリックし、[管理者として実行] を選択することで予め昇格したセキュリティ コンテキストでプログラムを起動することができます。ところがコマンド プロンプトで作業をする場合、コマンド (プログラム) を予め昇格したセキュリティ コンテキストで起動する方法は、標準では用意されていません。標準でサポートされている方法は、コマンド プロンプト (cmd.exe) 自体を予め [管理者として実行] で起動しておくことです。しかしこれでは、作業途中で管理者権限が必要なコマンドを実行しなければならなくなった場合など、別のコマンド プロンプトを改めて管理者として実行しなければならず、面倒です。特に Windows  7 のWindows エクスプローラーの [コマンド ウィンドウをここで開く] (フォルダを Shift を押しながら右クリックするとコンテキスト メニューに表示される) でコマンド プロンプトを開いた場合など、別に開いた管理者権限のコマンド プロンプトでそのフォルダにカレントを移動するのは手間がかかります。

そうしたユーザーの不満もあるのか、通常の権限で起動したコマンド プロンプトから昇格した権限でコマンド (プログラム) を実行するためのツールが、Microsoft から提供されています。このツールの入手方法とインストール方法は以下の通りです。

入手元
New Elevation PowerToys for Windows Vista
http://technet.microsoft.com/en-us/magazine/2008.06.elevation.aspx
The Elevation PowerToys and Windows 7
http://blogs.technet.com/b/deploymentguys/archive/2009/01/21/the-elevation-powertoys-and-windows-7.aspx
インストール方法
  1. New Elevation PowerToys for Windows Vista の最初の方 (“At a Glance” セクションの下) にある Elevation2008_06.exe をクリックし、Elevation2008_06.exe をダウンロードします。
  2. The Elevation PowerToys and Windows 7 の記事の下の Elevate_Win7beta_fixed.zip をクリックし、Elevate_Win7beta_fixed.zip をダウンロードします。
  3. Elevation2008_06.exe を実行します。実行すると自己展開されるので、適当なフォルダに展開します。
  4. Windows  7 の場合は Elevate_Win7beta_fixed.zip を展開し、その中の Elevate.vbs を「3.」で展開したフォルダに上書きコピーします。
  5. 「3.」で展開したフォルダを開き、ElevateCommand.infを右クリックて [インストール] を選択します。

同じフォルダには他にも多くの .inf ファイルがあります。これらを利用してインストールすると、Windows エクスプローラーのコンテキスト メニューに [CMD Prompt Here as Administrator] (管理者としてコマンド ウィンドウをここで開く) を追加するなど、多くの機能を追加することができます。詳しくは「3.」のフォルダ内の Readme.txt やダウンロード ページの記事を参考にしてください。

利用方法

通常のコマンド プロンプトで以下のように elevate コマンドを実行します。

elevate [実行したいコマンド [コマンドのオプション]]

ただし elevate は外部コマンド (プログラム) を管理者として実行するための機能なので、cmd.exe の内部コマンド (copy など) には利用できません。 内部コマンドを管理者として実行する場合は、コマンド プロンプトを管理者として実行しなおすか、同等の機能を持つ外部コマンドを利用する (copy の代わりに xcopy や robocopy を使う) ことになります。

2011年11月28日

Windows のカレンダーに元号を追加する

Filed under: Windows Tips — hebikuzure @ 11:00 PM

Extending the Windows Japanese Calendar Era information.
http://blogs.msdn.com/b/shawnste/archive/2011/11/15/extending-the-windows-japanese-calendar-era-information.aspx

Windows では日付と時刻のフォーマットがロケールによって変更されるようになっていますが、ロケールが日本語(日本)であると、カレンダーの形式として「和暦」が利用できるようになり、元号を使用した日付の表示が可能になります。この形式は例えば Excel の日付の表示形式など、Windows 上のアプリケーションでも利用されています。

「平成」がいつまで続くのかという事はさておき、この和暦のカレンダーには既定では「明治」「大正」「昭和」「平成」の元号が設定されています。例えば歴史に関する文書や資料を作成する場合、明治以前の元号をカレンダーで利用したい事もあるでしょう。こうした場合、上記のブログ記事によればレジストリ値で元号を追加する事ができます。
追加するレジストリ値は以下の通りです。

  • キー : HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Nls\Calendars\Japanese\Eras
  • 名前 : (元号の開始日)
  • 種類 : REG_SZ
  • データ : (表示する元号)

元号の開始日は、昭和であれば “1926 12 25”、平成であれば “1989 01 08” のように年・月・日を半角スペースで区切って入力します。
表示する元号は、漢字の綴り・漢字の頭文字・アルファベットの綴り・アルファベットの頭文字をアンダースコア (“_”) で区切って入力します。例えば昭和なら “昭和_昭_Showa_S”、平成なら “平成_平_Heisei_H” となります。
一例として、「慶応」を追加するのであれば、”1865 05 01” という名前の REG_SZ 値を作成し、データに “慶応_慶_Keiou_K” と入力します。

「平成」の次の元号が決まれば Microsoft からそれを追加する更新プログラムが Windows Update などで配布されるでしょうが、もし早急に新元号に対応させたいという事であれば、この方法で追加できるはずです。

この話とは直接関係ないのですが、昭和への改元の際は大正15年12月25日に即日改元しているので、この日は途中まで大正15年、改元後昭和元年というややこしい事になっていました。これは明治->大正の改元の際も同様だったようです。そのため平成への改元の際は、昭和64年1月7日に翌日(1月8日)から改元を施行する政令を施行しています。したがってこの場合には同日に異なる元号という事態は避けられています。

2011年11月27日

セキュリティ設定を既定の設定に戻す方法 – 全面改訂 –

Filed under: Windows Tips — hebikuzure @ 6:20 PM

How do I restore security settings to a known working state?
http://support.microsoft.com/kb/313222/en-us

以前に「セキュリティ設定をデフォルトに戻す方法」および「セキュリティ設定をデフォルトに戻す方法 – 改定版 」で Windows のセキュリティ設定(ビルトイン アカウントやグループ (Administrator や Administrators、Usersなど) に対する権限や、既定のフォルダやレジストリ キーに対するアクセス権の設定、ローカル セキュリティ ポリシーの構成)を “secedit /configure” コマンドを利用してインストール当初の初期値に戻す方法を紹介していました。

その際に紹介していたサポート技術情報 文書番号313222「セキュリティ設定を既定の設定に戻す方法」について、日本語版の内容は改定されていないのですが、本家の英語版の内容が 2011年9月23日付で全面改訂され、以前に紹介していた方法がサポートされなくなっています。英語版「How do I restore security settings to a known working state?」では、以前の “secedit /configure” コマンドを利用して既定の設定を復元する方法について

  • Windows 7 / Windows Vista / Windows Server 2008 R2 /Windows Server 2008 では既定のセキュリティー構成を復元するのに有効ではなくサポートもされない (このコマンドの利用はオペレーティング システムを不安定にする可能性もある)
  • Windows 2000 / Windows XP / Windows Server 2003 ではこのコマンドはごく限られた特定の場合には有効でありサポートされるが、この方法ですべてのセキュリティー設定が復元される訳ではないので互換性の問題を引き起こす可能性がある

と記載されています。そのため以前のバージョンの技術情報や日本語版に付属している Fixit も取り下げられています。
(カスタム テンプレートをインポートする方法としての “secedit /configure” コマンドの利用は完全にサポートされています)

それではこれまでの方法に替えてどのような方法が利用できるのかについてもこの技術情報では紹介しています。
具体的には以下の方法が挙げられています。

  • Windows Backup (バックアップからの復元)
  • System Restore (システムの復元)
  • Security Configuration Wizard (セキュリティの構成ウィザード)
  • ICACLS /Restore
  • Troubleshooting methods (個別のトラブルシュートの実行)

ただし最後の個別のトラブルシュートの実行以外は、事前に正常時の設定の保存・バックアップを行っておく必要があり、問題が発生してから初期化を行えるという方法ではありません。また個別のトラブルシュートの実行というのは要するにセキュリティー設定のどの部分に問題が生じているのか特定して修正するという方法なので、「初期化する」という事ではありません。

つまり結論として言えば、インストール後に運用を開始した Windows では、インストール時に設定されるのと同様のセキュリティー設定を完全に復元する安全な方法は事実上存在しないという事です。セキュリティー設定の含む範囲の広範さ・複雑さを考えれば実運用状態にある Windwos 環境について、セキュリティー設定だけ「えいやっ」と初期化して問題が起きないようにするという事は困難なのでしょう。

またこれまで技術情報で紹介していた手順がサポートされなくなる(だけでなく問題を生じる可能性がある)という変更が加わっているだけに、日本語版の技術情報も早期に改定してほしいものです。

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