Hebikuzure's Tech Memo

2018年2月28日

Excel でセル中に文字と数値を共存させて文字だけ左詰めにする

Filed under: Microsoft Office — タグ: — hebikuzure @ 4:44 PM

Excel ではデータの合計や平均を集計する場合が多いでしょう。その場合、こんな表を作ると思います。

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この表の場合、集計対象となるデータには「氏名」というラベルがあるので、B 列に「氏名」の列を作っています。そのため10行で集計している平均値にも B列に「平均」というラベルを表示できます。

では例えば箱の中に入っている沢山のみかんから任意の何個かを取り出してその重量を図って平均し、みかんの標準的な重さを調べよう、というような場合だとどうなるでしょう。この場合、個々の重さのデータには特にラベルとなる情報はありませんから、次のような表を作ってしまうかと思います。

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しかしよく見ると B 列は「平均」を表示するためだけに用意されていて、もったいないですね。できれば C10 セルに「平均   119.43」とまとめて表示できれば良いでしょう。

こういう場合にユーザー設定表示形式を利用すれば良いことは、Excel のレッスンで必ず習います。C10 セルの現在の書式は

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このように(0.00)なっているので、これをこのように(”平均 “0.00)

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変更すると、先ほどの表は以下のようにできます。

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ここまではたいていの Excel の教科書にも出ていますが、ここからもうひと手間かけることができます。この表示形式はセルの値の数値の前に「平均 」という文字列(「平均」と空白文字)をくっ付けていますが、これだと表示される数値の桁数が異なると「平均」が表示される場所も変わってしまいます。そこで「平均」という文字を疑似的に常に左詰めにするユーザー定義表示形式を作ります。

先ほどのユーザー定義表示形式を以下のように変更します。

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新しい表示形式は「”平均”* 0.00」です。「*」は直後の文字を全体がセル幅一杯になるまで繰り返す、という意味の記号です。これによって先ほどの表は

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このようになります。B 列の幅が変わっても、また B10 に表示する数値の桁数が増減しても、「平均」の文字は常にセルの左端から表示されます。

参考情報

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2018年2月13日

Microsoft 製品とサービスの利用規約(EULA)

Filed under: Windows Info — hebikuzure @ 4:56 PM

Microsoft 製品(Windows や Office などのソフトウェア製品)やサービス(Outlook.com  や OneDrive などの個人向けサービス、Office 365 や Azure などの企業向けサービス)の利用規約について、「マイクロソフト コミュニティ」や「TechNet フォーラム」などでよく質問が上がるので情報源としてまとめてみました。

「利用規約」と一言で書きましたが、実際には「ライセンス条項」「サービス規約」「サービス条件」などいろいろな名称が使われています。またこれらをまとめて EULA(End-User License Agreements)と呼ぶこともあります。

ソフトウェア製品の利用規約

Microsoft のソフトウェア製品(リテール版、OEM 版)および個人向け Office 365(Hone, Personal, Solo, University)のライセンス条項(EULA)は以下のページから検索して確認することができます。

またボリュームライセンス製品のライセンスについては以下のページから確認できます。

オンライン サービスの利用規約

Microsoft の企業向けオンライン サービス(Office 365 や Microsoft Azure)のサブスクリプション契約は以下のページです。

なおサブスクリプションをボリュームライセンスで購入している場合は以下のページの各条項も対象となります。

また Microsoft Azure については以下の条項も適用されます。

個人向けのオンライン サービス(Outlook.com や OneDrive など)についての規約は次のページです。
※この規約はオンラインサービスだけでなく、マイクロソフトの消費者向けの製品、Web サイト全般の使用に適用されます。

Microsoft コンテンツの利用に関する規約

Microsoft のソフトウェア製品やオンライン サービス、Web サイトなどを通じて提供されるコンテンツの利用についても規約が公開されています。

全般的な規約は以下になります。

著作物や商標については以下のような規約があります。

Microsoft のゲーム内のコンテンツについては以下の規約も適用されます。

フォーラムなど

Microsoft のオンライン フォーラムの利用規約は以下の通りです。

TechNet フォーラムと MSDN フォーラムには明示的な独自の利用規約はありませんが、以下の Forums Help に利用上のルールが示されています。

また以下の注意事項も適用されます。

日本語版はありませんが、Microsoft Tech Community の規約は以下です。

その他

Microsoft ストアの利用規約は以下の通りです。

プライバシーについては以下が公開されています。

Microsoft のソーシャルメディア公式アカウントについては、以下の利用規約が適用されます。

2018年2月11日

「更新または再起動の後にサインイン情報を使ってデバイスのセットアップを自動的に完了します」を制御する

Filed under: Windows Tips — hebikuzure @ 2:03 PM

「更新または再起動の後にサインイン情報を使ってデバイスのセットアップを自動的に完了します」の機能を制御する方法についてまとめました。

機能の概要

Windows 10 では、更新プログラムのインストール後や手動での再起動の際に、ユーザーが意図的にサインインしなくとも、再起動後に再起動前にサインインしていたユーザーは自動的にサインイン処理が行われます。実際にはサインインが行われるとすぐにロックがおこなわれ、ユーザーにはロック画面が表示されますがそのバックグラウンドでサインイン後の処理が行われます。ここで行われる処理は以下のようなものです。

  • ユーザー権限で起動するスタートアップ プログラムの起動
  • サインイン(ログイン)がトリガーになるタスクの実行
  • Windows 10 Fall Creators Update 以降では再起動開始時に起動していたアプリケーションの復元

この機能はユーザー単位で有効/無効を切り替えできます。これを有効にしておくことでユーザーは再起動時に時間を無駄にすることなく、ロックを解除すればすぐに作業が再開できるのですが、以下のような問題もあります。

  • 再起動前に複数のユーザーがサインインしていた場合、再起動を開始したユーザー以外のユーザーのサインイン処理も同時に行われる(不要なサインインであったり、処理の負荷が高くなったりします)
  • ローカル セキュリティ ポリシーで「対話型ログオン:最後のユーザ名を表示しない」を構成しても、(表示されるのはサインイン画面ではなくロック画面なので)無意味になる

そのためこの動作を無効にしたい場合もあるでしょう。

機能の無効化

通常これを無効にするには、ヘルプ記事

に書かれているように

Windows 10 Fall Creators Update (バージョン 1709) の場合は、[スタート] [設定][アカウント][サインイン オプション] の順に選び、[更新または再起動の後にサインイン情報を使ってデバイスのセットアップを自動的に完了します] をオフにします

Windows 10 Creators Update (バージョン 1703) 以前のバージョン場合は、[スタート] – [設定] – [更新とセキュリティ] – [Window Update][詳細オプション] の順に選び、[更新後にサインイン情報を使ってデバイスのセットアップを自動的に完了します] の横にあるチェック ボックスをオフにします

それではこの機能をグループポリシーなどで一括して制御したい場合はどうすれば良いでしょうか。グループポリシー エディターなどでポリシーを探しても、これを制御できるポリシーは見つかりません。

実は上記のヘルプ記事に書かれているようにこの機能は Active Directory ドメインに参加しているコンピューターでは自動的に無効になります。そのためこの動作はグループポリシーで制御する必要がない(意味が無い)ということです。また Active Directory ドメインに参加しているコンピューターだけでなく、上記ヘルプ記事にあるように「作業やメールのポリシーが組織によってデバイスに適用されている場合」= Azure AD Join している場合や、[設定][アカウント][職場または学校にアクセスする] で Azure AD アカウント(Office 365 などの組織アカウント)に接続している場合も、この機能は無効になります。

レジストリ情報

上記のようにグループポリシーでこの機能を制御する必要はないのですが、ワークグループ環境でも何らかの理由で管理者などがこの機能の有効/無効を他のユーザーに対して設定したい場合があるでしょう。その場合、この設定は以下のレジストリ エントリに保存されているので、これを(スクリプトや reg ファイルなどで)構成します。

  • キー:HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon\UserARSO\<ユーザーの SID >
  • 名前:OptOut
  • 種類:REG_DWORD
  • データ:0(機能オン)/ 1(機能オフ)
    ※ オプトアウトを指定する項目なので、0 がオプトアウトしない=機能有効、1 がオプトアウト=機能無効、となります

参考:TechNet フォーラム「【サインインオプション】グループポリシーでの設定

2018年2月2日

Office 2019 は今年後半登場、クイック実行版のみ提供

Filed under: Microsoft Office — hebikuzure @ 5:35 PM

2月1日(米国時間)付で「Changes to Office and Windows servicing and support」という記事が公開され、この中で Office 2019 のリリースとサポート期間についての情報が示されています。

Office 2019 のリリース

以下、Office 2019 のリリースに関するアナウンスの引用です。

  • Office 2019 will ship in H2 of 2018. Previews of the new apps and servers will start shipping in the second quarter of 2018.
  • Office 2019 apps will be supported on:
    • Any supported Windows 10 SAC release
    • Windows 10 Enterprise LTSC 2018
    • The next LTSC release of Windows Server
  • The Office 2019 client apps will be released with Click-to-Run installation technology only. We will not provide MSI as a deployment methodology for Office 2019 clients. We will continue to provide MSI for Office Server products.

日本語に訳してみると

  • Office 2019 は 2018 年後半に出荷される。アプリとサーバー製品のプレビュー版は 2108 年の第2四半期に開始される
  • Office 21019 アプリは以下でサポートされる
    • すべてのサポートされている Windows10 半期チャネル(Semi-Annual Channel – SAC)リリース
    • Windows 10 Enterprise LTSC 2018 ※
    • Windows Server の次期 LTSC
  • Office 2019 クライアント アプリはクイック実行インストール テクノロジーでのみリリースされる。Office 2019 クライアントで MSI をデプロイ手法として提供する予定はない。サーバー製品については引き続き MSI を提供する

という内容です。
※Windows 10 Enterprise LTSC 2018 は未提供製品、今年秋にリリース予定と記載されています

Office 2019 のサポート期間

また Office 2019 のサポート ライフサイクルについて、以下のように示されています。

  • Office 2019 will provide 5 years of mainstream support and approximately 2 years of extended support. This is an exception to our Fixed Lifecycle Policy to align with the support period for Office 2016. Extended support will end 10/14/2025.
  • There is no change to the support term for existing versions of Office.

日本語にすれば

  • Office 2019 では 5 年のメインストリーム サポートと概ね 2 年の延長サポートを提供する。これは通常の固定ライフサイクル ポリシーの例外であり、Office 2016 のサポート期間と揃えるためのものである。延長サポートは 2025年 10月 14日に終了する。
  • 既存のバージョンの Office のサポート条項に変更はない

となります。

Office ProPlus のサポート ポリシー変更

この発表では併せて Office 365 ProPlus のサポート ポリシーの更新も以下のように示されています。

  • To clarify our current support practices for ProPlus running on Windows 10, ProPlus will not be supported on Windows 10 Semi-Annual Channel (SAC) versions that are no longer being serviced.
  • Effective January 14, 2020, ProPlus will no longer be supported on the following versions of Windows. This will ensure that both Office and Windows receive regular, coordinated updates to provide the most secure environment with the latest capabilities.
    • Any Windows 10 LTSC release
    • Windows Server 2016 and older
    • Windows 8.1 and older

こちらも日本語訳すると

  • Windows 10 上の ProPlus のサポートの実情を明確にするため、ProPlus は(訳注:Windows として)サポートされなくなった Windows 10 半期チャネル バージョン(SAC)をサポートしない
  • 2020 年 1月 14 日以降、ProPlus は以下のバージョンの Windows をサポートしない。これにより Office と Windows が調和のとれた定期的な更新を受け取ることができ、最新の互換性の下で最もセキュアな環境が提供される
    • すべての Windows 10 LTSC リリース
    • Windows Server 2016 およびそれ以前のバージョン
    • Windows 8.1 およびそれ以前のバージョン

という内容になります。

企業内管理者へのインパクト

Office 2019 については、提供時期はともかくとして、企業の管理者向けでインパクトが大きいのは、Windows Server でサポートされるのが次期 LTSC(Windows Server 2019?)で Windows Server 2016 はサポート対象外になること、クイック実行(C2R)版のみで MSI 版がなくなることの二つでしょう。

前者は特に Windows Server のリモートデスクトップ サービスやそれを利用した RemoteApp の形でユーザーに Office を提供していた組織では、Office の更新(2019 への移行)ではサーバー側の更新も必要となるため、インパクトが大きいと思います。これに関しては “Later this year, Microsoft will deliver new Remote Desktop and desktop virtualization capabilities within the SAC release cadence of Windows 10 Enterprise and Windows Server.”(今年の遅い時期に、Microsoft は新しいリモートデスクトップとデスクトップ仮想化の機能を、Windows 10 Enterprise と Windows Server の半期チャネル リリースのサイクル内で提供する予定です)とされており、実際のプランはこの「新機能」が明瞭になってから考えた方が良いかもしれません。早期に新機能を確認されたい場合は Windows Server Insider プログラムを利用しましょう。

後者については、組織内での Office アプリケーションのデプロイを Active Directory グループポリシーのソフトウェア インストールに依存していた場合、その方法では Office 2019 はデプロイできないということを意味します(グループポリシーでのインストールには MSI パッケージが必要)。そうした組織で Office 2019 への移行が必要となる場合、新たなデプロイ方法(および MSI インストールされている元のバージョンの Office のアンインストール方法)について検討・検証が必要になります。

今後の姿

今回の発表を通じて Microsoft が考える Office アプリケーションと Windows クライアントの将来的なありかたが明確になってきたように思います。

個人的な予測ですが、Office 2016 と Office 2019 のサポートを共に 2025年 10月 14日で終了させるということは、パッケージ製品であれボリュームライセンスであれ、永続的ライセンス(ライセンス買い切り)型の Office 製品は Office 2019 で最後になるのではと思います。それ以降は個人向けも企業向けもすべて Office 365 / Microsoft 365 のようなサブスクリプション製品に統一されるのでしょう。

また Office ProPlus が「すべての Windows 10 LTSC リリース」をサポートしなくなることもポイントです。Microsoft はかねてから LTSB/LTCS は一般的なオフィスワーク環境での利用を想定していないと説明していましたが実際には Office アプリケーションのインストールも可能なので、Windows as a Service による機能更新を避けたい組織などでオフィスワーク環境として利用されるケースもあるようです。サブスクリプション版の Office ProPlus が LTSC をサポートせず、また Windows 10 Enterprise LTSC 2018 をサポートする Office 2019 も 2025年にサポートを終了すれば、LTSC 環境で Microsoft Office を実行したくともサポートされる製品がない、という状況になります。

ProPlus のサポート ポリシーの更新の中でも触れられていますが、2025 年以降はオフィスワーク環境にあるすべての Windows クライアントを Office クライアントが常に最新の機能と更新の状態で動作する(それ以外の状態はサポートされない)という世界がやってきそうです。

企業・組織としては色々な選択肢と独自のスケジュールでのソフトウェア更新のニーズもあるかと思いますが、少なくとも Microsoft のクライアント製品ではそういう選択肢や独自性は排除される方向です。これから Windows と Office の更新の計画をたて、実行する管理者としては、2025年 10月 14日以降は

半期チャネル リリースの Windows とサブスクリプション版(当然 C2R 版)の Office』

という組み合わせ以外の環境にすることはできない可能性がある、という点を念頭に置いて検討されることをお勧めします。

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