Hebikuzure's Tech Memo

2015年10月11日

Office 365 Solo は契約者しか利用できない

Filed under: Microsoft Office — タグ: , — hebikuzure @ 4:36 PM

サポート フォーラム「Microsoft コミュニティ」で「Office 365 solo は新しいパソコンへ移行してインストールできるか」というスレッドがあり、その回答の中で「Office 365 Solo は個人用のライセンスなので、家族と共用するようなパソコンでは使用できません」という記述があり、気になったのでライセンス条項 (EULA) を調べてみました。

Office 365 のライセンス条項はこちらからダウンロードできます

ライセンス条項には以下の記載があります。

お客様が日本国内に居住している場合、また は日本国内に居住したときに Microsoft Office Premium もしくは Office 365 Solo 製品を入手した場合、本追加契約のすべての条項に従うことを条件として、マイクロソフトは、ライセンスを取得したデバイス (最初にライセ ンスを取得したデバイスを含みます) に本ソフトウェアの複製をインストールして実行する以下の権利をマイクロ ソフトのライセンス許諾の下、お客様に許諾します。

  • Office Personal Premium、Office Home & Business Premium、および Office Professional Premium。
    (1) Office ソフトウェア。
    本ソフトウェアがプレインストールされている 1 台の PC 上で使用できます。
    (2) Office 365 Consumer Subscription。
    1 台のタブレットにインストールして、ライセンスを保有するサブス クライバーのみが使用できます。
  • Office 365 Solo
    2 台の PC または Mac と 1 台のタブレットにインストールして、ライセンスを保有するサ ブスクライバーのみが使用できます。(下線筆者追加、読みやすくするため改行追加)

ライセンスを保有するサ ブスクライバー」というのはその前で、

マイクロソフトは、マイクロソフトのライセンス許諾の下、お客様が本追加 契約のすべての条項に従うことを条件として、一度に 1 人のユーザーが 1 台のライセンスを取得したデバイス (最初にライセンスを取得したデバイス) に本ソフトウェアの複製 1 部をインストールして実行する権利を許諾し ます。Microsoft アカウントが最初にライセンスを取得したデバイスのソフトウェア ライセンスに関連付けられて いるユーザーは、「ライセンスを保有するサブスクライバー」です。

と定められています。分かりやすく言えば Office 365 の購入手続きを行うときに使用した Microsoft アカウントの所有者が「サブスクライバー」になります。

これによれば、Office 365 Solo でインストールされた Office ソフトウェア (Word, Excel, PowerPoint, Outlook など) は購入手続きを行うときに使用した Microsoft アカウントの所有者以外は使用できないことになります。例えば家族と共用の PC に Office 365 Solo から Office ソフトウェアをインストールした場合、Office 365 Solo の契約者が利用する分には問題ありませんが、他の家族がその Office ソフトウェアを使用するとライセンス条項違反になります。もし他の家族も Office ソフトウェアを利用したいのであれば、それぞれに Office 365 Solo のライセンス契約が必要になります。

これは企業向けの Office 365 でも同様で、Office ソフトウェアの使用権はユーザー単位で付与されるので、PC にインストールされ起動可能であっても、ライセンスを付与されていない人は Office ソフトウェアを利用することができません。

Office 365 Solo の場合も企業向けの場合も、実際にライセンスを持っていないユーザーが (サブスクライバーとは別のユーザー アカウントで Windows にサインインしている場合でも) Office ソフトウェアを起動すると何の警告もなく起動でき、使用できてしまいますが、これは明確なライセンス違反となり、特に企業の場合は違法な使用として告発されたり損害賠償を請求されたりすることに繋がりますので、十分に注意が必要です。

サブスクライバーと別のユーザー アカウントで Windows にサインインしている場合でも警告なく Office ソフトウェアが利用できてしまうのは、管理者権限のあるユーザー アカウント (Microsoft アカウント) で Office 365 のライセンスを取得して、通常はユーザー権限の別のアカウント (Microsoft アカウント) で Windows を利用する (またはその逆) という利用形態を考慮しているのだと考えられます。

なお PC に付属して提供される Office Premium 製品の場合は、上記で引用したライセンス条項の通り、PC にインストールした Office ソフトウェアはサブスクライバー以外の人でも利用可能です。

まとめると

  • Office 365 Solo や企業向け Office 365 で提供される Office ソフトウェアを利用できるのは契約者だけ (家族でも社員でも使用できない)
  • 家族と共用する PC で全員が Office ソフトウェアを使いたい場合は Office Premium 付属の PC を購入する

という事になります。くれぐれもご注意ください。

なお、日本以外で提供されている Office 365 Home では、同一家族内での Office ソフトウェアの使用が認められています。この形態のライセンスが日本でも提供されると選択肢が増えて良いでしょうね。

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