Hebikuzure's Tech Memo

2014年11月30日

Internet Explorer の古いバージョン (IE9/10) をダウンロードする方法

Filed under: Internet Explorer — hebikuzure @ 4:29 PM

以前にも紹介したように、Internet Explorer のサポート ライフサイクルが変更され、2016年 1月12日以降、最新バージョン以外の Internet Explorer のサポートが終了します。その関係だと考えられますが、Windows 7 用や Windows Server 2008 R2 用の Internet Explorer 9 /10 のインストール パッケージを入手しようとしても、通常の Internet Explorer の Web サイトダウンロード センターでは見つからなくなっています。

開発段階での互換性検証や動作確認であれば modern.IE にある仮想マシンを利用するなどの方法がありますが、例えば既存のクライアント マシンのリプレースで他のマシンと揃えるために敢て古い Internet Explorer をインストールしなければならない場合など、ローカル マシンに直接インストールしたい場合もあるでしょう。そのような場合、Microsoft Update カタログを利用すると、古いバージョンの Internet Explroer を入手することができます。

手順は以下の通りです。

  1. Microsoft Update サイト (https://catalog.update.microsoft.com/v7/site/Home.aspx) を開きます
    ※ Internet Explorer 11 で Microsoft Update サイトにアクセスすると、機能が正しく利用できない場合があります。Internet Explorer 8 で正常に利用できることを確認していますので、必要に応じて新しいバージョンの IE のアンインストールを行ってから、Microsoft Update サイトにアクセスしてください。
  2. Microsoft Update サイトにはじめてアクセスする場合、アドオンのインストール (または実行の許可) を求められますので、インストールまたは許可をします
  3. [検索]ボックスに "Internet Explorer 9" などと入力します
    キャプチャ
  4. 検索を実行すると、検索結果の中に「Windows 7 用 Windows Internet Explorer 9」など、目的のインストーラーが見つかります。
    キャプチャ
    「Internet Explorer 9」で検索した結果の一部

    キャプチャ
    「Internet Explorer 10」で検索した結果の一部

  5. 入手したいバージョンのインストーラーの行で右側にある [追加] ボタンをクリックします
  6. [バスケットの表示] の後ろに追加したプログラムの数が表示されるので、[バスケットの表示] をクリックします
    キャプチャ
  7. 選択してバスケットに入っているプログラムが一覧表示されます。[ダウンロード] をクリックします
    キャプチャ
  8. [ダウンロード オプション] が表示されます。[参照] をクリックしてダウンロードする場所 (フォルダー) を選択し、[続行] をクリックします
    キャプチャ
    ※ここではデスクトップを指定しています
  9. [ライセンス条項] が表示されますので、[同意します] をクリックします
  10. ダウンロードの進行状況が表示されます。完了するまで待ちます
    キャプチャ

    完了したら [閉じる] をクリックします
    8e637e458393

  11. 指定した場所にフォルダが作成され、その中にプログラムがダウンロードされています
    キャプチャ
    ※言語パックも一緒にダウンロードされました

2014年11月20日

X-UA-Compatible の利用方法

Filed under: Internet Explorer — hebikuzure @ 11:15 PM

How to Use X-UA-Compatible
https://www.modern.ie/en-us/performance/how-to-use-x-ua-compatible


一つ前の投稿で、次期 Internet Explorer では X-UA-Compatible によるドキュメント モードのの指定が無効になることを紹介しましたが、mdern.IE のコンテンツでその X-UA-Compatible の利用方法についての記事がありましたので、私訳して紹介しておきます。


X-UA-Compatible の利用方法

Internet Explorer では X-UA-Compatible META タグまたは HTTP ヘッダーを利用して、どのバージョンの描画エンジンでページをレンダリングするかを指定できます。特定のバージョンを指定することも、’IE=edge’ という値を指定して最新のバージョンを指定することもできます。この互換モードの背景となっている考え方は、モダンな標準に対応していない Web サイトやアプリケーションを改修するまでの間も継続して動作させようということと、ユーザーが最新のバージョンのブラウザーにアップグレードできるようにしようということです。

特定のバージョンの互換モードを指定するための最も一般的な方法は、ページの先頭に X-UA-Compatible META タグを挿入することです。これには http-equiv META を利用し、"X-UA-Compatible" 値と content で IE のバージョンを指定します。パーションを ‘IE=edge’ に設定すると、Internet Explorer に最新のエンジンでページをレンダリングし JavaScript を実行するよう指定したことになります。

<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=edge">

‘IE=edge’ を指定することは最善の方法です。なぜならこれにより Internet Explorer が常に最新のエンジンを利用することが保証されるからです。最新の Internet Explorer には最新のセキュリティ更新と新機能のサポートが含まれています。また最新のバージョンはもっとも高速なバージョンでもあります。

何らかの理由で Web サイトやアプリケーションが最新の標準準拠の動作では問題を生じる場合、以前のバージョンの Internet Explroer を指定することもできます。例えば、アプリケーションがイベント ハンドラーをバインドするのに addEventListener ではなく attachEvent を利用している場合、アプリケーションを改修するまでの間 ‘IE=8’ を指定すればよいでしょう。こうした JavaScript のエラーは F12 開発者ツールのコンソールで確認できるでしょう。ただしこのような問題を残しておくのはアプリケーションにとって決して最善の方法ではありません。アプリケーションがWeb 標準の進歩から大きく取り残されてしまう危険を孕んでいます。こうした互換性は将来にわたってサポートされると思うかもしれませんが、最終的には古いバージョンへのサポートは打ち切られます。

X-UA-Compatible_500x164

もし X-UA-Compatible META タグを利用するのであれば、ページの HEAD タグの中のできるだけ最上部に配置した方が良いでしょう。Internet Explorer はマークアップの解釈をまず最新のバージョンのエンジンを使って開始します。Internet Explorer は X-UA-Compatible META タグを見つけると、指定されているバージョンのエンジンを使ってやり直します。この動作はブラウザーがコンテンツの解析を中止してやり直すためパフォーマンスに影響します。

よりよい方法は X-UA-Compatible HTTP ヘッダーです。Internet Explorer がコンテンツの解析を開始する前にどのエンジンを利用すればよいか指定するため、応答ヘッダーにディレクティブを追加できます。これは Web サイトのサーバーを構成する必要があります。Internet Information Server では管理コンソールでカスタム HTTP ヘッダーを追加することができます。

また ASP.NET の web.config でカスタム HTTP ヘッダーを追加することもできます。

<configuration>
   <system.webServer>
      <httpProtocol>
         <customHeaders>
            <add name="X-UA-Compatible" value="IE=edge" />
         </customHeaders>
      </httpProtocol>
   </system.webServer>
</configuration>

HTTP ヘッダーは Web アプリケーションのコードでアプリケーションからのレスポンスに追加することもできます。ASP.NET では、AddHeader メソッドを使ってレスポンスにカスタム ヘッダーを追加できます。次のコードはプログラムで X-UA-Compatible ヘッダーを追加する方法を示しています。

HttpContext.Response.AddHeader("X-UA-Compatible", "IE=edge");

X-UA-Compatible は、サイトが最新の標準と互換性が無い場合に、Internet Explorer に以前のバージョンのエンジンの利用を強いるための非常に役立つ指定です。また IE に以前のバージョンの動作を指定できるとは言っても、古いバージョンでのテストは行うべきです。互換モードを実際のバージョンと混同してはなりません。アプリケーションが以前のバージョンでのテストを必要としているのであれば、無料の仮想マシンが Mordern.ie で利用可能です。他にも Modern.ie では、一般的な互換性の問題を識別するための、無料のサイト検査も利用できます。

Web アプリケーションの更新を怠ることの言い訳として、アプリケーションを X-UA-Compatible に依存させてはいけません。細目な更新をすれば単純な変更でアプリケーションの寿命を数年延長できます。X-UA-Compatible による指定は、アプリケーションを更新するまでの間、最新の Internet Explorer で動作させるためのツールです。

2014年11月18日

徐々に明らかになる次期 Internet Explorer の新機能

Filed under: Internet Explorer — hebikuzure @ 6:37 PM

Living on the Edge – our next step in helping the web just work
http://blogs.msdn.com/b/ie/archive/2014/11/11/living-on-the-edge-our-next-step-in-interoperability.aspx


11月のセキュリティ更新の公開と時を同じくして、Windows 10 Technical Preview新しいビルド (Build 9879) もリリースされました。このビルドに含まれている Internet Explorer では次期バージョンで実現されるさまざまな変更や新機能の一部が盛り込まれています。それらについて簡単にまとめてみました。

"living" Edge ドキュメント モード

この変更は多くの Web サイト / Web アプリケーションの運営者・開発者にとって影響が大きいでしょう。既に Internet Explorer 11 以降「ドキュメント モード」は非推奨とされていましたが、次期バージョンでは公開されているインターネットのサイト (インターネット ゾーンのサイト) はすべて Edge モード (Internet Explorer の最新のモード) でレンダリングされるようになり、サーバー ヘッダーや meta タグの X-UA-Compatible は無視されます。

例外としてドキュメント モードが有効になるのは以下の場合です

  • イントラネット ゾーンのサイト
  • Microsoft から提供されている「互換表示リスト」(CV List) で指定されている場合
  • Enterprise Mode で指定されている場合

3番目の Enterprise Mode で指定されている場合というのは一つ前の記事で紹介した、Enterprise Mode Site List Manager ツールを利用したドキュメント モードの指定の事です。

この変更に対応するため、現在 X-UA-Compatible を利用してドキュメント モードを指定して動作させているインターネット上に公開している Web サイト / Web アプリケーションは、次期バージョンのリリース (2015年後半??) までに、最新の Internet Explorer のネイティブなモード = Edge モードで動作するよう、サイト / アプリケーションの動作確認を行い適切な改修を行う必要があるでしょう。特に注意が必要なのは、さまざまな方法でブラウザーの種別判定を行い、Internet Explorer には X-UA-Compatible を利用してドキュメント モードを指定したページを返しているようなサイトです。こうしたサイトでは、Internet Explorer も Chrome や Firefox と同様に扱い、どのブラウザーにも可能な限り単一のページを返すようにするべきでしょう。

新しい機能

Build 9879 の Internet Explorer では、status.modern.ie で In Development となっていた機能のいくつかが初期的に実装されています。

実験的機能 (Experimental Features)

アドレス バーに about:flags と入力することで、実験的機能の設定ページを呼び出せるようになりました。現在利用可能な設定は次のスクリーンショットのように 3 つだけです。

キャプチャ

この内「Enable Experimental Web Platform Features」は、新しく追加される機能をどの程度有効にするか設定するものです。Edge モード (新しい IE のネイティブ モード) にはこれから多数の変更が追加されていくのですが、すべての変更をすべての Windows 10 Technical Preview ユーザーに同時に適用するのではなく、無作為に選ばれた一部のユーザーに徐々にロールアウトする予定とされています。この設定を Automatic にすればその徐々にロールアウトするスケジュールに則って適用されます。Enabled にすると、追加された新機能はすぐに利用可能になります。これは新機能を一刻も早くテストしたい開発者や管理者向けの設定です。Disabled にすると新機能は適用されず、IE11 互換の動作となります。

フィードバック

新しいバージョンの Internet Explorer へのフィードバックは、ツールバーの Smile マークから送信できます。

キャプチャ

ただし現在のバージョンで Send a frown でフィードバックを送信すると、フィードバックが HTTP で送信されるようです。フィードバックにはユーザーの電子メールアドレスや閲覧中のページの URL が (ページを HTTPS でアクセスしていた場合でも) 含まれるので、場合によっては適切でない情報の漏洩に繋がる可能性があるので要注意です。

2014年11月13日

IE11 の「エンタープライズ モード」の新機能 – ドキュメント モードの指定

Filed under: Internet Explorer — hebikuzure @ 9:32 PM

Announcing improvements to the Enterprise Mode Site List
http://blogs.msdn.com/b/ie/archive/2014/11/11/announcing-improvements-to-the-enterprise-mode-site-list.aspx


Internet Explorer 11 の「エンタープライズ モード」は企業や組織の管理者がグループ ポリシーを通じて特定のサイトやユーザーが指定したサイトを Internet Explorer 8 互換モードで動作させることができるモードで、2014年4月の更新で新たに追加された機能です。このモードに、2014年11月の更新 (セキュリティ更新プログラム MS14-065) で新たな機能が追加されてたことが IEBlog で解説されています。

新しい機能は、Enterprise Mode Site List Manager ツールを使って作成した一覧をクライアントに提供する場合、サイトの表示方法で従来の "Default Mode" (IE11 の既定のモード) と "Enterprise Mode" (IE8 互換) に加えて、IE10 / IE9 / IE8 / IE7 / IE5 のドキュメント モードでの表示も選択できるようにするものです。これにより、エンタープライズ モードでも正しく動作させることができなかったサイトについて、管理者が一括してそのサイトを特定のドキュメント モードで表示させることができるようになります。

企業・組織内の管理者は、IE11 の標準モード (Edge モード) でもエンタープライズ モードでも正しく表示できないサイトについて、F12 開発者ツールを利用して正しく動作するドキュメント モードを確認し、そのモードを一覧に登録することで、企業・組織内のユーザーがページに適切に表示されるようにすることが可能です。またこの新機能に合せて、Enterprise Mode Site List Manager ツールも更新されていますので、古いバージョンを利用している方は新しい物に入れ替えてください。

ドキュメント モードの詳細については、TechNet の「ドキュメント互換性の定義」や川田さんのブログを参照してください。

なおドキュメント モードとエンタープライズ モードの違いは、エンタープライズ モードは Internet Explorer 全体の動作を IE8 にエミュレートするエンタープライズ モードに対して、ドキュメント モードではページのレンダリングで特定のバージョンの IE と同等になるようエミュレートするものです。つまり Enterprise Mode Site List Manager ツールを使って特定のドキュメント モードを指定しておくと、そのサイトのページはあたかも X-UA-Compatible meta タグや HTTP ヘッダーでドキュメント モードが指定されていたかのように、指定のドキュメント モードで表示されます。またページに最初から X-UA-Compatible meta タグや HTTP ヘッダーでドキュメント モードが指定されており、ツールでの指定がそれと異なるドキュメント モードだった場合は、ユーザーにページの指定をオーバーライドして良いか確認すると IEBlog には書かれています (まだ手元では動作未確認)。

具体的な指定方法ですが、まず以前に紹介したようにグループ ポリシーで [エンタープライズ モード IE の Web サイト一覧を使用する] を有効にし、一覧の参照場所 (http スキームで参照できる場所) を指定します。次に更新された Enterprise Mode Site List Manager ツールを利用して、エンタープライズモードやドキュメント モードを指定するサイトの一覧を作成します。

無題

Edge Mode は IE11 のネイティブなモード、Enterprise Mode は IE8 エミュレート、その他は IE11 でのそれぞれのドキュメント モードによる互換表示です。

無題2

作成した一覧を XML ファイルとして保存し ([File] – [Save to XML])、保存したファイルをポリシーで指定した参照場所に配置します。細かな手順は過去記事の「IE11 の新機能 – エンタープライズ モード 」や TechNet の記事「Enterprise Mode Site List Manager ツール」を参照してください。

さて、この新機能ですが、考えようによってはもう IE10 や IE11 のシェアが高くなっており、古いドキュメント モードでないと動作しないようなサイトで X-UA-Compatible の提供もしていない (つまりそのままでは新しい IE で正しく表示されない) ような所はほとんど無さそうで、今更こういう機能を付けて何か大きなメリットがあるのだろうか、と疑問に思う方もいるでしょう。実はこの機能は現行の Internet Explorer 11 について重要と言うより、次のバージョンの Internet Explorer で重大な意味を持ちます。IEBlog の新しい記事「Living on the Edge – our next step in helping the web just work」によると、次期バージョンの Internet Exploer では現在のドキュメント モードの非推奨をさらに進めて、公開されているインターネット上のサイトはすべて X-UA-Compatible を無視し、新しい Edge モード (最新バージョンのネイティブなモード) で表示されるようになります。ドキュメント モードはイントラネットのサイト、互換表示リスト (CV リスト) での指定、そしてこのエンタープライズ モードでの指定を除き、利用されなくなります。

次期 IE での変更点についてはこの後で別記事でも投稿する予定です。

これでこの機能の重要性が理解できるでしょう。企業・組織内の管理者は、次期バージョンの Internet Explorer に備えて、(サイト側がそれまでにモダン ブラウザー対応できなかった場合への保険として) エンタープライズ モードを展開し、ユーザーが業務上利用するサイトのそれぞれで適切なドキュメントモードを指定しておく必要があります。また X-UA-Compatible を無視する新しい Internet Explorer の動作は最新の Windows 10 Preview に実装されていますので、そちらでの動作検証も進めていく必要があるでしょう。

なお、2014年11月の更新 (セキュリティ更新プログラム MS14-065) ではこの新機能の他に、以下の変更が行われています。

  • Windows Vista SP2 と Windows Server 2008 SP2 用の IE9 での古い ActiveX コントロールのブロック機能の追加
  • バージョン 5.1.30514.0 未満の Silverlight ActiveX コントロールのブロック開始

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