Hebikuzure's Tech Memo

2013年12月20日

IE10 以降では「Internet Explorer のメンテナンス」が廃止されている

Filed under: Yet Another Internet Explorer Advent Calendar 2013 — hebikuzure @ 11:17 PM


この記事は “Yet Another Internet Explorer Advent Calendar 2013” の 20 日目です。


企業内、組織内で利用している Internet Explorer の設定を統一したい場合があります。一番よくあるのがネットワークの設定でプロキシ設定を統一したい、というかプロキシ必須のネットワーク下であれば統一して管理者が設定しておかないと Web に接続できないユーザー続出という事になりますね。それ以外にも利用している Web アプリケーション / ネットワーク アプリケーションの都合で詳細設定やセキュリティ設定を特定に統一する必要がある場合も多いでしょう。

こうした設定の統一にはいくつかの方法が利用できます。Internet Explorer 6 以降で利用可能であった仕組みを示すと以下のようなものがあります。

  • IEAK (Internet Explorer 管理者キット)
  • グループ ポリシーの「Internet Explorer のメンテナンス」(Active Directory のグループ ポリシー / ローカル ポリシー共に利用可能)
  • グループ ポリシーの「管理用テンプレート」(Active Directory のグループ ポリシー / ローカル ポリシー共に利用可能)
  • グループ ポリシーの「基本設定」(Active Directory のグループ ポリシーでのみ利用可能)

この内、グループ ポリシーの「管理用テンプレート」の Internet Explorer に関する機能は Windows Vista (Internet Explorer 7) 以降で搭載され拡充されてきた機能、グループ ポリシーの「基本設定」は Windows Server 2008 以降で搭載された機能のため、Internet Explorer 6 を含む環境では引き続き IEAK やグループ ポリシーの「Internet Explorer のメンテナンス」を使って管理する場合が多いのではないかと思います。

しかし Internet Explorer 10 以降のバージョンでは、グループ ポリシーの「Internet Explorer のメンテナンス」が利用できなくなっています。そもそも Internet Explorer 10 をインストールするとグループ ポリシー エディターから「Internet Explorer のメンテナンス」の項目が削除されます。また Windows クライアントが参加している Active Directory のグループ ポリシーに「Internet Explorer のメンテナンス」が含まれていても、Internet Explorer はその構成には設定されません。
またグループ ポリシーの「基本設定」にも Internet Explorer 10 以降のバージョンは対応しません*。ここで設定しても、クライアントの Internet Explorer は構成されません。

Windows 7 + Internet Explorer 9 のグループ ポリシー エディター
Windows 7 + Internet Explorer 9 のグループ ポリシー エディター

Windows 7 + Internet Explorer 10 のグループ ポリシー エディター
Windows 7 + Internet Explorer 10 のグループ ポリシー エディター

* : グループ ポリシーの基本設定の使用 (http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/jj822320.aspx) に「グループ ポリシーの基本設定を使用して、Internet Explorer 10 の設定を構成することはできません。」との記載があります。
グループ ポリシーの基本設定を使用して、Internet Explorer 10 の設定を構成することはできません

従って、現在「Internet Explorer のメンテナンス」を利用して Internet Explorer を管理している企業や組織では、今後の Internet Explorer 10 以降への移行に伴い、管理方法を変更する必要があります。

「Internet Explorer のメンテナンス」で利用できた設定のほとんどは IEAK で代替できますが、Internet Explorer 10 以降では一部設定できなくなっている項目もあるので注意が必要です。また IEAK の場合はカスタム インストール パッケージを作成してクライアントに配布・インストールする必要があり、クライアントへの配布・インストール自体は Active Directory のグループ ポリシーを利用して可能とは言え、手間が増えます。項目によっては管理用テンプレートで設定した方が簡単なものもあるため、必要な設定とその実現方法については十分に検討する必要があるでしょう。

Internet Explorer 10 以降設定できなくなっている項目は以下のようなものです

  • ブラウザーのツール バーの背景のカスタマイズ
  • カスタム ロゴと動画ビットマップ (IE のロゴのカスタマイズ)
  • Authenticode の設定

「Internet Explorer のメンテナンス」の代替手段については「Internet Explorer のメンテナンスの代替機能 (http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/jj890998.aspx)」のページに詳しく解説されています。また管理用テンプレートで設定できる Internet Explorer の構成については「Group Policy Settings Reference for Windows and Windows Server (http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=25250)」からダウンロードできる資料が参考になります (Excel ブックなので、Administrative Templates シートを File Name 列の inetres.admx でフィルタしてください)。

IEAK については、「Internet Explorer Administration Kit (IEAK) Information and Downloads (http://technet.microsoft.com/en-us/ie/bb219517)」のページから必要なバージョンの IEAK をダウンロード / インストールして利用します。ただしインストールする IEAK のバージョンと同じバージョンの Internet Explorer が Windows にインストールされている必要があります。そのため複数のバージョンの Internet Explroer を IEAK を利用して管理する場合は、そのバージョンの数だけ IEAK をインストールする環境が必要になります (現実的には仮想マシンを利用すると良いでしょう)。

IEAK の利用方法や設定方法については、別途このブログでまとめたいと思います。

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1件のコメント »

  1. […] (参考)IE10 以降では「Internet Explorer のメンテナンス」が廃止されている(Hebikuzure&… (参考)“Internet Explorer の メンテナンス”廃止に伴う代替案の紹介 – Part2.基本設定でのレジストリ(セキュリティ ゾーン)配布(Technet) […]

    ピンバック by IE10 以降では「Internet Explorer のメンテナンス」が利用できない。 | ITnews online 日本語 Blog — 2014年11月4日 @ 9:45 PM


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