Hebikuzure's Tech Memo

2012年11月30日

Windows 8 の Internet Explorer 10

Filed under: Internet Explorer — hebikuzure @ 12:20 AM

10月26日に発売開始された Windows 8 には Internet Explorer の新しいバージョン「Internet Explorer 10」が含まれています。発売からしばらく時間が経ちましたからもう使い慣れた方もいらっしゃると思いますが、Windows 8 自体がこれまでの Windows と違った側面を持っているので、不慣れな部分もあるかと思います。

この記事ではそうした Internet Explorer 10 の「ちょっと違う」所にスポットライトを当てて、説明していきたいと思います。

ふたつの「Internet Explorer 10」

Windows 8 上の Internet Explorer 10 にはふたつの顔があります。1 つ目は新しい Windows ユーザーインターフェースで動作する Internet Explorer、2 つ目は従来と同じようなデスクトップで動作するデスクトップ版 Internet Explorer です。まず誤解が無いように説明すると、このふたつはプログラムとしては同じもので、動作する環境によってその「顔」、つまりユーザー インターフェイスが変化しているのです。そのためほとんどの設定は両者で共通になっています。

Windows ユーザーインターフェースで動作する Internet Explorer (以下では単に Internet Explorer と表記します)」の特徴は、Windows 8 で採用されたタッチ対応の機能に最適化されていることです。タッチ操作はマウス操作に比べると素早く直観的な操作が可能になる反面、細かな位置の調整や小さいユーザー インターフェイス要素の操作が難しいという特徴を持っています。そのため Internet Explorer では従来のようなツールバーとメニューを中心としたユーザー インターフェイスを廃止して、新しい Windows ユーザーインターフェースで採用された「アプリバー」と「チャーム」を利用して操作するようになっています。「アプリバー」と「チャーム」の操作自体は他の Windows ストア アプリと同様ですから、Windows 8 を使っていれば次第に慣れてくると思います。

これに対してデスクトップ版 Internet Explorer は、今までのWindows 上で動作していた Internet Explorer 9 と見かけはそっくりです。実はその中身は最新の Web 標準である HTML5 への対応の強化が行われていて、多くの Web サイトでより良いユーザー エクスペリエンスが得られるよう大きく改善されているのですが、ユーザーが直接操作する部分ではほとんど変更はありません。そのため今までの Windows で Internet Explorer 9 をよく使っていた方にはこちらの方に親しみがあるでしょう。

インターネット オプション

先ほど「ほとんどの設定は両者で共通になっています」と書きましたが、Internet Explorer とデスクトップ版 Internet Explorer のそれぞれに「インターネット オプション」があります。

Internet Explorer でインターネット オプションを表示するには、チャームを表示して [設定] を選択し、その中の [インターネット オプション] を選択します。デスクトップ版 Internet Explorer では従来のバージョンと同じく、ツール ボタン (clip_image001) をクリックし、[インターネット オプション] をクリックします。両方のインターネット オプションを比べると、内容が異なっていることに気づくと思います。

clip_image002 clip_image003

Internet Explorer のインターネット オプション

デスクトップ版 Internet Explorer のインターネット オプション

このスクリーンショットからもわかるように、Internet Explorer のインターネット オプションはページ フリップのような新しい Windows ユーザーインターフェースでのみ有効な設定や、ズームやエンコードのような表示中のページに対してのみ有効な項目のみが設定できます。それ以外のブラウザーの動作の全般に関わる設定は、デスクトップ版 Internet Explorer のインターネット オプションから設定する必要があります。従来の Internet Explorer で行っていたようなセキュリティの設定やプライバシーの設定は、デスクトップ版 Internet Explorer のインターネット オプションを利用します。また追跡防止や Smart Screen の設定も、デスクトップ版 Internet Explorer のツール ボタン (clip_image001[1]) から設定します。

お気に入り

お気に入りの機能も Internet Explorer とデスクトップ版 Internet Explorerでは違いがあります。デスクトップ版 Internet Explorer では以前のバージョンの Internet Explorer と同じ方法でお気に入りを利用できます。登録したお気に入りをフォルダで分類して整理することもできます。これに対して Internet Explorer では登録されているお気に入りのすべてが分類なしに表示されます。また登録する際も特定のフォルダに登録することはできません。これはフォルダを選択したり開いたりする際に必要な細かな操作がタッチ操作には向かないからなのかもしれません。

Internet Explorer でお気に入りのサイトを選択するには、アプリバーを表示させてアドレス バーにフォーカスを入れます。するとアドレス バーの上に「ピン留めページ」「よくアクセスするサイト」「お気に入り」の 3 つのグルーブが表示されます。ここで表示したいページのタイルをタップ (クリック) すると、そのページに移動できます。またタイルを長押し (右クリック) すると新しいタブで開くことやお気に入りからの削除ができます。

clip_image004

なお「ピン留めページ」はスタート画面にピン留めされているページ、「よくアクセスするサイト」は Internet Explorer で最近よく表示したページです。

Internet Explorer で表示中のページをお気に入りに登録する場合もまずアプリバーを表示します。アプリバーの中の [サイトをピン留め] ボタン ( clip_image006 ) をタップ (クリック) すると以下のようにメニューが表示されますので、[お気に入りに追加] を選択します。

clip_image007

アドオン フリーの Internet Explorer

Windows ユーザーインターフェースで動作する Internet Explorer は原則的にアドオンを利用しません。アドオンはブラウザーの機能の不足を補い、ユーザー エクスペリエンスを高めるのに役立ってきましたが、その反面で数多くのアドオンがインストールされる事でブラウザーの動作が遅くなったり不安定になったりすることも少なくなく、またアドオンのセキュリティ上の問題がブラウザー全体の安全性を脅かすこともありました。Internet Explorer 10 では HTML5 の数多くの API (アプリケーション プログラミング インターフェイスに対応したことにより、今までアドオンで実現されてきた機能のほとんどが HTML / CSS / Javascript で作成できるようになりました。そこで Windows ユーザーインターフェースで動作する Internet Explorer は「アドオン フリー」として、アドオンを読み込まず利用できない設定になっています。ただしデスクトップ版の Internet Explorer は従来のバージョンと同様に、さまざまなアドオンを利用することが可能です。

このような設定になっているため Internet Explorer でアドオンを利用しているページを表示すると、一部のコンテンツが表示されず、× が表示される場合があります。たとえば Adobe Flash Player や Microsoft Silverlight、Windows Media Player プラグインなどを利用してビデオやオーディオを再生しているページでは、ビデオやオーディオの代わりに × や再生できないことを通知するメッセージが表示されます。

こうした場合はそのページをデスクトップ版 Internet Explorer に切り替えて表示することで、すべてのコンテンツを正しく表示できます。デスクトップ版 Internet Explorer に切り替えるにはアプリバーを表示し、アプリバーの中の [ページ ツール] ボタン ( clip_image002 ) をタップ (クリック) すると以下のようにメニューが表示されますので、[デスクトップで表示する] を選択します。

clip_image003[1]

また Web ページからユーザーに、ページをデスクトップ版 Internet Explorer で表示するよう促すメッセージを表示させることもできます。そのようなページでは、Internet Explorer の下部に
clip_image004[4]
というメッセージが表示されます。また図のようなボタンも表示されます。

clip_image005

[開く] をタップ (クリック) すると画面がデスクトップに切り替わり、表示中のページがデスクトップ版 Internet Explorer で表示されます。[このサイトでは次から表示しない] をタップ (クリック) すると同じページでは次からこのメッセージは表示されなくなります。[閉じる] をタップ (クリック) するとこのまま Internet Explorer での表示が続きます。こうした切り替えがすばやく行えるようになっていることで、アドオンが必要なページでもできるかぎりユーザー エクスペリエンスを損なわないようになっています。

この動作には例外があります。Microsoft が公開している「互換表示リスト」で指定された特定のサイトだけは、Internet Explorer で Flash Player が利用できます。またデスクトップ版 Internet Explorer でも [インターネット オプション] – [詳細設定] で [拡張保護モードを有効にする] を有効にすると、Windows ユーザーインターフェースで動作する Internet Explorerと同様に アドオンが利用されない動作になります。


以上、Windows 8 の Internet Explorer 10 で戸惑いやすい操作や設定について簡単に解説しました。この辺りのポイントが理解できれば、Internet Explorer 10 はより使いやすくより便利なブラウザーとして、皆さんの生活に役立つでしょう。

この記事はマイクロソフト MVP 事務局が企画されている「MVP から発信!Windows 8 にまつわるあれこれ」に応募して執筆しています。記事の題材についてはマイクロソフト MVP 事務局の助言を受けていますが、記事の内容については筆者の独自の調査に基づく、筆者の見解です。

1件のコメント »

  1. […] Ø Windows 8 の Internet Explorer 10(hebikuzure) […]

    ピンバック by Windows 8 使いこなしに役立つリンク集など。 « 後藤 雄介 Blog — 2012年12月19日 @ 7:07 PM


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