Hebikuzure's Tech Memo

2012年3月3日

Internet Explorer 10 Consumer Preview のマイナーな変更点リスト

Filed under: Internet Explorer — hebikuzure @ 11:15 PM

Internet Explorer 10 Consumer Preview Minor Changes List
http://blogs.msdn.com/b/ieinternals/archive/2012/03/01/ie10-beta-consumer-preview-minor-changes-changelist.aspx


Windows 8 Consumer Preview が公開されました。それに含まれる IE も Internet Explorer 10 Consumer Preview に更新されています。このバージョンでの変更点について解説している、EricLaw’s IEInternals の記事を私訳しました。記事中にも書かれていますが、ここに示されているのは他で取り上げられていないマイナーな(しかし開発者や管理者にとっては結構重要な) 変更点のみです。メジャーな変更点については IEBlog の記事や開発者ガイドIE10 Compatibility Cookbook も確認してください。

以下の文章は EricLaw’s IEInternals の 2012/3/1 の記事 Internet Explorer 10 Consumer Preview Minor Changes List を hebikuzure が私的に試訳したものです。翻訳については Microsoft Corporation および日本マイクロソフト株式会社とは無関係に hebikuzure が公開情報に基づき独自に行ったものであり、この文書の内容についての文責は公開者である hebikuzure にあります。翻訳の内容および技術的内容については正確を期すよう十分な注意を払っておりますが、誤りや不正確な部分が含まれている可能性がありますので、本文書を利用される際には原文も併せてご確認ください。


Internet Explorer 10 Consumer Preview のマイナーな変更点リスト

EricLaw [MSFT]

2012年3月1日 午前10時32分

昨年公開した IE9 マイナーな変更点リスト (@hasegawayosuke さんによる日本語訳)に引き続き、この記事では Windows 8 Consumer Preview に含まれる Internet Explorer 10 で確認できるマイナーな変更点について説明しています。

ここではカバーしきれないほど多数の変更がありますので、これが完全なリストであると誤解しないでください。また既に IEBlog で説明されている大幅な機能向上については意図的に省いている事にも地優位してください。このブログで解説してきた、結果や機能に影響を与えるような改善点については BetterInIE10 タグで検索して見つける事ができます。

難しい話はこれまでにして、IE10 のマイナーな変更点を紹介します:

  • Firefox や Chrome、そして最新の標準と合致するよう、サイト間のリダイレクトの際にフラグメントは維持されます。
  • 他のブラウザーの動作や RFC2616 で許されているように、Internet Explorer も 進む/戻る のナビゲーションで no-cacheを無視するようになります。
    • 同じく、RFC2616 では条件付き GET は no-cache リソースの再評価も許されています。
    • 進む/戻る のナビゲーションでリソースの再利用を阻むには、no-store を利用します。
  • サーバーから HTTP/204 が返されても、XMLHttpRequest が “1223” エラーで失敗しないようになりました。
  • ページをリロードするため CTRL+F5 を利用した際、XMLHttpRequest はキャッシュ破棄フラグに従った動作をします
  • XMLHttpRequest の getResponseHeader メソッドは、同名の複数のヘッダーが存在するイベントの、全ての値が結合された文字列を返すようになりました。
  • XMLHttpRequest は CORSCOMET-streaming、さらにその他色々を新たにサポートします。
    • 注: Consumer Preview にはバグがあり、HTTP->HTTPS および FTP->HTTPS リクエストを生成できません。このバグは今後の IE10 の更新で修正されます。
  • IE10 は LINK REL=dns-prefetch をサポートするようになりました。IE9 では dns- prefetch のトークンがまだ定義されていなかったため、LINK REL=prefetch にだけ DNS の先読みを行っていました。
  • HTTPS の混在したコンテンツについての警告は、数秒で自動的に消えるようになりました。
  • IE10 標準モードでは、host とパス名の DOM プロパティーが予期しない結果を返さにないようになりました。
  • Internet Explorer は VPN またはモデム接続がアクティブな場合でも、ホストごとの接続数 (Connections-Per-Host) の制限を 2 に低減しません。制限は 6 のままです。
  • 他のブラウザーと同様になるよう、CTRL;U のキーボード コンビネーションでソースの表示が開きます。
  • CTRL+SHIFT+B でお気に入りバーの表示が切り替えできます。
  • PNG gAMA が Windows 8 でサポートされます。
  • ダウンロードマネージャーは、サーバーが Content-Length ヘッダーを返していない場合でも、正しいダウンロード スピードを正しく表示します。
    • IE9 ではそのような場合、ダウンロードが一定のレートで進行している場合でも、ダウンロード スピードが次第に低速になるように表示されていました。
  • SCRIPT DEFER の動作が修正され仕様に準拠するようになりました。(async もサポートされます)
  • スタイルシートの制限は劇的に改善されました。
  • 相互運用性のため、BASE 要素が相対パスをサポートするようになりました。
    • それでもやはり、皆さんは BASE 要素内で相対 URL を利用しないよう、また可能であれば BASE 要素の利用を避けるようお願いします。
  • IE10 以前のバージョンでは、フォームの name/id がウィンドウのビルトイン プロパティーと競合していた場合、スクリプトからの参照はフォーム要素に解決されていました。この現象は発生しなくなりました。
  • Windows 7 およびそれ以前の Windows では、カスタム プロトコル スキームを ShellExecute しようとした場合、ShellExecute は最初にプロトコル スキームが登録された Application Protocol であるか確認します。登録されていない場合、次にスキームが IE に登録された Asynchronous Pluggable Protocol であるか確認します。そうであれば IE が起動され、URL が渡されます。Windows 8 では、asynchronous pluggable protocol のチェックへフォールバックは発生しません。そのためターゲットのプロトコルが登録された application protocol でなければブラウザーは起動しません。こうした事の結果、RES:// プロトコルが application protocol として登録されています。
  • Mailto リンクで UTF-8 を使う オプションは INETCPL (インターネット オプション) から削除されました。IE は ShellExecute API に常に Unicode を渡します。
  • Application Protocols の可用性を、msProtocols コレクションを使ってJavaScript から検知できるようになりました。
  • IE10 がプレリリース バージョンである事を検知できるよう、window.navigator.appMinorVersion 文字列に “BETA” が設定されています。

プレビュー版については IEBlog開発者ガイドをご覧いただき、TestDrive のデモをお試しください。また IE10 で変更されたり廃止されたりする機能については IE10 Compatibility Cookbook もご確認ください。最後に、Web プラットフォーム API の詳細な情報について IE10 Web Platform Features の記事をご覧ください。

-Eric

注: 2012/3/5 コメントでいただいたご指摘を元に、一部訂正しています。

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3件のコメント »

  1. こんにちは。毎度日本語訳大変助かります。
    2点ほど、私が想像した状況と少々異なる訳でしたので、こういう解釈もあるかもしれないという意味で書かせて頂きますね。

    ■no-cache
    >RFC2616 に従うよう
    RFC2616 が許しているよう

    >この動作により、条件付き GET は no-cache リソースも再評価するようになります。

    これ(RFC2616)は(no-cacheを無視するのを許しているだけでなく)no-cache リソースを条件付きGETで再検証することも許しています。

    ■ダウンロード速度
    >IE9 ではそのような場合、ダウンロードが一定のレートで進行している場合でも、ダウンロード スピードが非常に低速に表示されていました。

    ~ダウンロードスピードが段々遅くなってるように表示されていました。

    以上です。

    コメント by kogawam — 2012年3月5日 @ 12:46 PM

    • ご指摘ありがとうございます。何分取り急ぎ訳したので、他にも穴があるかもしれません。

      ■no-cache
      RFC 2616 の「13.13 History Lists」辺りを確認してみました。確かに「従うよう」より「許しているよう」の方が良さそうです。
      また「This also allows…」の This は文脈から RFC 2616 の事を指していると解釈する方が自然ですね。
      ご指摘のように修正したいと思います。

      ■ダウンロード
      こちらも「as slower and slower」は「よりゆっくりと、ゆっくりと」という風に考えて、「次第に低速になるように」というような意味とした方が良さそうですね。

      後程本文の方を修正いたします。

      コメント by hebikuzure — 2012年3月5日 @ 3:40 PM

  2. […] Internet Explorer 10 Consumer Preview のマイナーな変更点リスト « Hebikuzure’s Tec…: Internet Explorer 10 Consumer Preview のマイナーな変更点リスト « Hebikuzure’s Tech Memo […]

    ピンバック by Internet Explorer 10 Consumer Preview のマイナーな変更点リスト « Hebikuzure’s Tech Memo | WordBuff.in — 2012年3月5日 @ 2:03 PM


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