Hebikuzure's Tech Memo

2009年4月13日

互換表示リストを理解する

Filed under: Internet Explorer — hebikuzure @ 11:14 AM

引き続き、MSDN の Understanding Compatibility View List をサクっと試訳したものを掲載します。

以下の文章は MSDN の記事 Understanding the Compatibility View List を hebikuzure が私的に試訳したものです。翻訳については Microsoft Corporation およびマイクロソフト株式会社とは無関係に hebikuzure が公開情報に基づき独自に行ったものであり、この文書の内容についての文責は公開者である hebikuzure にあります。翻訳の内容および技術的内容については正確を期すよう十分な注意を払っておりますが、誤りや不正確な部分が含まれている可能性がありますので、本文書を利用される際には原文も併せてご確認ください。


互換表示リストを理解する

既定の動作として、Internet Explorer 8 は標準ベースの Web サイトを可能な限り業界標準に最も近い形で表示します。一部の Web サイトは Internet Explorer 8 標準モードでは正しく表示されません。こうしたサイトを正しく表示するために、互換表示を有効にできます。

互換表示を有効にするには、三つの方法があります。

  • アドレス バーの互換表示ボタンをクリックする。このボタンは最新の状態に更新ボタンの左隣に表示され、破れた紙のようなイメージが表示されます。このボタンを押すと、現在表示している Web サイトのドメインに含まれるすべてのドキュメントで互換表示が有効になります。
  • 互換表示設定のダイアログ ボックスで、"互換表示ですべての Web サイトを表示する" を有効にする。
  • 互換表示リストを有効にする。このリストには自動的に互換表示で表示される Web サイトのリストが定義されています。

この記事では互換リストとも呼ばれる互換表示リストについて解説します。互換表示リストがどのように作成されているか、自分のサイトがリストに含まれているかをどのようにして確認するのか、また自分のサイトをどのようにしてリストから除外するのかについて説明します。

互換表示リストの概要

Internet Explorer 8 には Internet Explorer 8 標準モードと呼ばれる、World Wide Web ConsortiumCascading Style Sheets, Level 2.1 (CSS2.1) などの業界標準により適合した新しい表示モードが含まれています。

Web 制作者は doctype ディレクティブを使ってページを標準モードで表示するのか、"quirks モード" と呼ばれる互換モードで表示するのか、指示できます。Internet Explorer 8 では以前のバージョンの標準モードに比べてより完全に業界標準をサポートしている新しい標準モードを提供しています。既定の動作では、Internet Explorer 8 は 標準モードが指定された Web ページの表示に Internet Explorer 8 標準モードを利用します。この動作は以前のバージョンのブラウザーの機能をサポートして作成されたページの表示に影響を与える場合があります。Internet Explorer 7 標準モードで適切に表示されたページが、Internet Explorer 8 標準モードでは異なって表示されるかもしれません。

潜在的な互換性の問題を克服するため、互換表示ボタンを使うと厄介なページを Internet Explorer 7 標準モードで表示させる事ができます。Internet Explorer 8 の開発期間中、ユーザーの互換表示ボタンの利用によりその選択についてのテレメトリー データが生成され、それを元に互換表示モードで表示する事が望ましい Web ページのリストが生成されました。

Internet Explorer 8 の最終的なリリースに対して、このユーザー フィードバックは地域ごとの訪問者の多い Web サイトのリストと結び付けられました。こうした互換表示リストが作成され、追加の操作なしに自動的に Web サイトを互換表示で表示できるようにしました。

サイトを互換表示するかどうかの選択は常にユーザーにあり、いつでも変更できます。ユーザーは Internet Explorer 8 をインストールする際に互換表示の更新を有効にできます。互換表示リストは互換表示設定ダイアログで無効にできます。

また互換表示リストにより、Web 開発者には Internet Explorer 8 の機能をサポートする時間的余裕が提供されます。Internet Explorer 8 標準モードで利用可能になった向上した標準サポートの機能を Web サイトに組み込むには時間がかかるでしょう。互換表示リストはこうした変更が行われるまでの短期的なソリューションであり、エンド ユーザーが Web ブラウズのエクスペリエンスを容易に享受できるようにします。

より詳細な情報については、Internet Explorer ブログ: Compatibility View Recap を参照してください。

互換表示について理解する

標準モードの Web ページを表示する前に、Internet Explorer 8 は Web サイトのドメイン名が互換表示リストに含まれていないかチェックします。もし含まれている場合は互換表示を利用します。そうでなく、かつページにその他の指示が含まれていない場合、Internet Explorer 8 はページを Internet Explorer 8 標準モードで表示します。

標準ベースの Web ページが互換表示で表示されると、以下の変更が発生します。

  • ページは IE8 モードではなく IE7 モードで表示されます。
  • user-agent 文字列で、ブラウザーは自身を MSIE 8.0 ではなく MSIE 7.0 と申告します。
  • 条件付きコメントとバージョン ベクターはブラウザーを Internet Explorer 8. ではなく Internet Explorer 7 であると認識します。

こうした変更により、ユーザーは Internet Explorer 8 の機能を完全にサポートしていない Web サイトも引き続き利用できるようになります。

なお、X-UA-COMPATIBLE ヘッダー は互換表示に優先する事に注意してください。Web サイトが互換表示リストに含まれていて、そのサイト上のページに IE8 モードでページを表示するよう Internet Explorer 8 へ伝えるための X-UA-COMPATIBLE ヘッダー が含まれていた場合、ページは Internet Explorer 8 標準モードで表示されます。これにより、Web 開発者は Internet Explorer 8 標準モードのサポートを徐々に進める事ができます。追加情報として Defining Document Compatibility も参照してください。

互換表示リストはどのように作成されたのか

互換表示リストは Internet Explorer 8 の開発期間中に収集されたフィードバックを元にしています。いくつかの情報源が使用されました。

  • プレ リリース版のユーザーには互換表示ボタンをクリックした際の情報を提供するかどうかの選択肢がありました。この情報は個人を識別する事はなく、Internet Explorer 8 Privacy Policy に基づいてユーザーの同意の上で収集されました。
  • Report a Web Page アドオン によりユーザーが遭遇した非互換性についての問題を報告できました。
  • その他のフォームやコメントを通じて送信されたフィードバックや、コミュニティーからのフィードバック。

これらの情報は客観的に評価され、地域ごとによく訪問されるサイトのリストと照合されました。

注意 互換表示リストは example.com、contoso.co.uk、example.co.au などのようなセカンド レベル ドメインを含んでいます。

Internet Explorer 8 が初めてインストールされた時には、互換表示リストは空です。インストール プロセスの途中で更新をインストールするように選択すると、その時点で最新の互換表示リストがインストールされます。互換表示設定ダイアログで "マイクロソフトからの更新された Web サイト一覧を含める" が有効になっていれば、互換表示リストの更新が定期的な Windows Update を通じて提供されます。

互換表示設定ダイアログで "マイクロソフトからの更新された Web サイト一覧を含める" を無効にする事で、いつでも互換表示リストを無効にできます。互換表示設定はその他の追加の設定でカスタマイズできます。

自分のサイトが互換表示リストに含まれているか確認する

現在の互換表示リストの内容を含んだ Excel スプレッドシートがダウンロード センターからダウンロードできます。スプレッドシートにはサイトのリストへの追加と削除の状況が記録されています。互換リストは定期的に更新されます。

互換表示リストをインストールして有効にしている場合は、Internet Explorer 8 のアドレス バーに以下を入力して XML 形式のリストを表示できます。

res://iecompat.dll/iecompatdata.xml

自分のサイトを互換表示リストから除外する

サイトを互換表示リストから除外するには、まずサイトが Internet Explorer 8 標準モードで正確に表示できる事を確認します。開発者ツールを使ってブラウザー モードを Internet Explorer 8 に切り替え、サイトが意図通り動作するか検証してください。

以下のヒントはサイトが Internet Explorer 8 標準モードで有効に動作しない問題を理解し、単純化するのに役立つでしょう。

  • 作業期間中は、ページに X-UA-COMPATIBLE ヘッダーを含めないでください。前述のようにこのヘッダーは互換表示を無効にします。
  • 開発者ツールを使い Web ページを異なるレンダリング モードで表示できます: また開発者ツールは Web ページのソース上のマークアップとページの表示のされ方との関係を理解するのに役立ちます。そのため開発者ツールはマークアップの問題を単純化するのに特に有効です。

F12 を押すかツール メニューから開発者ツールを選択すると、開発者ツールを有効にできます。詳細は Testing Browser and Document Compatibility Modes with the Developer Tools も参照してください。

  • Web ページを表示したときに互換表示ボタンが表示されたら、ページは Internet Explorer 8 標準モードで表示されています。ただしその逆は真ではありません。いくつかの周辺要素により互換表示ボタンは非表示になります; 詳しくは Defining Document Compatibility (ドキュメント互換性の定義) を参照してください。

別の方法として、X-UA-COMPATIBLE ヘッダーを使い標準ベースの Web ページのレンダリングに Internet Explorer 7 標準モードを使用するよう Internet Explorer 8 に伝える方法もあります。詳細は Defining Document Compatibility (ドキュメント互換性の定義) をご覧ください。(この方法は根本的な問題を調査し解決するまでの一時的な手段として利用する事を推奨します)

自分のサイトを互換表示リストから除外するには (またはサイトのリストからの除外に異議がある場合には)、サイト全体の所有者から iepo@microsoft.com に以下の情報を記載した電子メールを送信してください。

  • Owner Name (所有者の氏名)
  • Corporate Title (会社などでの役職名)
  • Company Name (会社名)
  • Street Address (住所・所在地)
  • Email Address (電子メールアドレス)
  • Telephone Number (電話番号)
  • Web site Address (Web サイト アドレス)

マイクロソフトは提供していただいた情報を確認し、次のリスト更新のスケジュールに合わせて互換表示リストからサイトを除外します。提供された情報はここに記載した目的にのみ使用され、いかなるサードパーティとも共有されません。


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