Hebikuzure's Tech Memo

2009年3月7日

Windows の更新プログラムで修正プログラムをインストールする方法

Filed under: Windows Tips — hebikuzure @ 11:15 AM

Windows 製品に対して、以下のような更新プログラムがリリースされる場合がある。

    • セキュリティ更新プログラム
    • 重要な更新プログラム
    • 更新プログラム
    • 更新プログラムのロールアップ
    • ドライバ
    • Feature Pack

これとは別に、特定の問題を改修するための修正プログラム (QFE または LDR) と呼ばれるプログラムもリリースされる。QFE (LDR)  に対して上記のような更新プログラムや製品のリリース バージョンは GDR と呼ばれる。

GDR : General Distribution Release
QFE : Quick Fix Engineering
LDR : Limited Distribution Releases

通常、更新プログラムのインストール パッケージには GDR バージョンの更新プログラムのファイルだけでなく、最新の修正プログラムに対して更新プログラムの内容を反映させた QFE (LDR) バージョンのファイルが含まれている。これは、修正プログラムをインストールしている環境に更新プログラムをインストールした際、修正プログラムの修正内容が失われていまう事を防ぐためである。そのため、一度修正プログラムがインストールされた環境では、更新プログラムのインストールの際に自動的に QFE バージョンのファイルがインストールされるようになる。
この動作については以下のサポート技術情報に解説されている。

KSKB 824994
Windows XP Service Pack 2 および Windows Server 2003 ソフトウェア更新プログラム パッケージの内容に関する説明
http://support.microsoft.com/kb/824994/

何らかの理由で更新と修正プログラムを同時にインストールしたい場合、更新プログラムに含まれている QFE (LDR) バージョンのファイルを強制的にインストールする事ができる。
Windows XP SP2 や Windows Server 2003 では、上記のサポート技術情報に記載があるように、/B スイッチを使用して QFE バージョンのファイルをインストールさせる事ができるが、Windows Vista 以降では更新プログラムのパッケージ方法とインストール方法が変更されており、この手順では LDR バージョンのファイルをインストールする事ができない。

Windows Vista 以降で更新プログラムに含まれる LDR バージョンのファイル (修正プログラム) を強制的にインストールするには、以下の手順を使う。

  1. 更新プログラム パッケージ (MSUファイル)をダウンロードする
  2. コマンド プロンプト起動し、以下のコマンドを実行して一時フォルダに展開する (一時フォルダは予め作成しておく)
    Expand -f:*.* <msu file> <your dir>
  3. 展開されたファイルの中に cab ファイルが含まれているので、次のコマンドを実行して cab ファイル展開する
    Expand -f:*.* <extracted cab file> <your dir>
  4. 最後にパッケージマネージャ (pkgmgr) で LDR 用の mum ファイル (update-bf.mum) を指定してパッケージをインストールする
    Pkgmgr /ip /m:<your dir>update-bf.mum

参考
MSKB 934307
Windows Vista の Windows Update スタンドアロン インストーラ (Wusa.exe) および .msu ファイルについて
http://support.microsoft.com/kb/934307/ja

例えば以下のセキュリティ更新プログラムに含まれる LDR バージョンのファイルをインストールする手順は、次の通りとなる。

マイクロソフト セキュリティ情報 MS08-052 – 緊急
GDI+ の脆弱性により、リモートでコードが実行される (954593)
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms08-052.mspx

  1. 作業フォルダを作成する。ここでは C:\UserData\QFEFiles を作成した
  2. Windows6.0-KB938464-x86.msu をダウンロードする
  3. コマンド プロンプトを起動し、カレントを Windows6.0-KB938464-x86.msu を保存したフォルダに移動する
  4. 以下を実行する
    expand -F:*.* Windows6.0-KB938464-x86.msu C:\UserData\QFEFiles
  5. 「ファイルの解凍が完了しました… 合計 4 ファイル」などと表示される
  6. カレントを作業フォルダ (C:\UserData\QFEFiles) に移動し、以下を実行する
    expand -F:*.* Windows6.0-KB938464-x86.cab .
  7. 「ファイルの解凍が完了しました… 合計 96 ファイル」などと表示される
  8. 以下を実行してインストールを開始する
    Pkgmgr /ip /m:update-bf.mum

Windows Vista の更新プログラム パッケージの構成については以下も参考になる。

MSKB 928636
Windows Vista 用の Microsoft Update スタンドアロン パッケージの内容を展開できない
http://support.microsoft.com/kb/928636/ja

広告

1件のコメント »

  1. […] Windows の更新プログラムで修正プログラムをインストールする方法 […]

    ピンバック by 人気記事ベスト20 « Hebikuzure's Tech Memo — 2011年6月4日 @ 1:26 PM


RSS feed for comments on this post. TrackBack URI

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

WordPress.com で無料サイトやブログを作成.

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。