Hebikuzure's Tech Memo

2009年2月22日

Outlook でテキスト形式の電子メール メッセージをエンコードする方法

Filed under: Microsoft Office — hebikuzure @ 10:38 AM

MSKB 278134
Outlook でテキスト形式の電子メール メッセージをエンコードする方法
http://support.microsoft.com/kb/278134/ja


Microsoft Outlook からテキスト形式で電子メールを送信する際、メッセージは次のいずれかの方法でエンコードされる。

    • Base 64
    • Quoted-Printable
    • エンコードなし

Outlook 2000 を “インターネット メールのみ (IMO)” モードで使用する場合はテキスト形式メッセージのエンコードを選択できたが (また Outlook Express や Windows Vista に付属の Windows メールでも選択できる)、Outlook 2002 以降のバージョンでは選択できるユーザー インターフェイスは無い。
これらのバージョンの既定ではエンコードは自動的に選択される動作になっている。選択の基準は

  • 送信サーバーが Microsoft Exchange Server の場合は、Exchange のインフォメーション ストアの独自のロジックによってエンコード方式が決定される (クライアント側の設定は無視される)
  • メッセージの 25% 以上が 8 ビット文字で構成されている場合は、Base 64 エンコード方式が使用される
  • それ以外の場合は Quoted-Printable エンコード方式が使用される

となっている。自動的な選択で意図しないエンコードで送信されることにより、中継時にトラブルが生じる、受信側で正しくデコードできないなどの問題が発生する可能性もあり、エンコードを固定したい場合も考えられる。
そうした場合、レジストリ値を構成してエンコード方法を指定する事ができる。

構成するレジストリ キーは以下の通り。

  • Microsoft Office Outlook 2007
    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\12.0\Outlook\Options\Mail
  • Microsoft Office Outlook 2003
    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\11.0\Outlook\Options\Mail
  • Microsoft Outlook 2002
    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\10.0\Outlook\Options\Mail

レジストリ値 : InternetMailTextEncoding (REG_DWORD)

設定するデータと指定される動作は以下の通り。

    • 0 : 自動
    • 1 : Quoted-Printable
    • 2 : Base 64
    • 3 : エンコードなし

この設定により、SMTP サーバーや IMAP サーバーなど、Exchange 以外を使って送信されるインターネット メールのエンコード形式が変更される。

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file:// URL を使用した場合にページを表示できない

Filed under: Internet Explorer — hebikuzure @ 10:07 AM

MSKB 306094
file:// URL を使用した場合にページを表示できない
http://support.microsoft.com/kb/306094/ja


Internet Explorer ではページを表示する際のプロトコル スキームとして通常の http / https だけでなく、file:// というスキームも利用できる。このスキームが指定された場合、リソースが Web サーバーではない単なる共有フォルダ (やローカル フォルダ) であっても、通常のファイル アクセスを行ってページを表示する事ができる。しかしこの技術情報に記載されているように、特定の条件が満たされる場合、file:// ではページを表示する事ができない。

  1. file:// URL の参照先が共有フォルダやフォルダへの UNC 名ではなく、ファイル自体への UNC 名である
    (file://Share\Path\Foo のようなフォルダへの参照ではなく、file://Share\Path\Foo\Bar.html のようなファイルの URL である)
  2. Internet Explorer を実行しているユーザーのアカウントに、URL のファイルが保存されているフォルダへのアクセス権が無い
  3. Internet Explorer [インターネット オプション] – [詳細設定] タブの [HTTP エラー メッセージを簡易表示する] チェック ボックスがオンになっている

この場合「ページを表示できません。サーバーが見つからないか、または DNS エラーです。」というエラーが表示され、ページは表示できない。

表示できない理由は技術情報にも書かれているが、要するに Internet Explorer が SMB の認証エラーに対応していないからだ。上記のように file:// では HTTP リクエストではなく通常のファイル アクセスが行われるので、共有フォルダに対しては SMB を使ったアクセスが行われる。Windows エクスプローラーから共有フォルダに SMB でアクセスし、(アクセス権が無くて) 認証エラーになった場合は、アクセスに使用するユーザー名とパスワードの入力を求めるダイアログが表示され、ログオン ユーザーとは別の資格情報を入力する事ができる。
しかし Internet Explorer では、HTTP アクセスでサーバーから認証エラー (HTTP 401)  を受け取った場合とは異なり、SMB のエラーを期待通りにハンドリングできず、結果として一般的なエラー メッセージが表示される。

回避策は「file:// URL ではなく http:// URL を使用します。」と書かれているが、共有フォルダをホストしているサーバーによっては http プロトコルを処理する事、要するにそのサーバーで Web サーバーを立ち上げる事ができない場合もあり、必ずしも現実的ではない。現実的にはユーザーにアクセス権を与えることになるだろう。

2009年2月14日

Windows Media Player で DRM 保護されたコンテンツを再生できない

Filed under: Windows トラブル — hebikuzure @ 8:46 AM

MSKB 925705
Windows Media Player 11 を使用してデジタル著作権管理 (DRM) で保護されたメディア ファイルを再生しようとしても、メディアが再生されないことがある
http://support.microsoft.com/kb/KB925705/ja


DRM (Digital Rights Management) が悪 (evil) であるという考え方は脇に置くとして、現実問題として DRM 保護されたコンテンツが再生できなくなる事がある。これにはさまざまな原因があるのだが、一番多いのは何らかの原因でコンピュータに保持している DRM 情報が破損したり不整合を起こしたりして、正常に認識できなくなるケースだろう。
技術情報 925705 はそうした場合への対処方法を解説している。この資料では "Windows Media Player 11" が対象になっているが、基本的にはそれ以前のバージョンの WMP でも (WMP9 以降であれば) 同じ対処方法が使える。

技術情報 925705 ではコンピュータ上の DRM ストアをリセットする対処方法が示されているが、技術情報 925705 に記載されているようにコンピュータのハードウェアを変更した場合にも DRM 情報の不整合が発生する。これは DRM で使用されるコンピュータの個別化情報 (コンピュータを一意に識別する情報) がハードウェア情報から作成されるハッシュ値を使用しているため、ハードウェアの変更で不整合が発生する場合があるからだ。
ハードウェアの変更と言っても、CPU のハイパースレッディングの有効/無効の切り替えや BIOS の更新でも発生する可能性があるようなので、DRM 保護されたコンテンツを持っている場合、これらの作業は要注意だ。

手順どおりに DRM ストアをリセットすると、保持していた DRM 情報は失われ再生の際に再取得する必要があるのだが、コンテンツ プロバイダーによっては再取得に対応していない場合や、コンテンツ プロバイダー自体が存在しなくなっている可能性も考えられる。そうした場合を考慮して、ハードウェアの変更に起因する問題の可能性がある場合は、いったんハードウェアの変更を元に戻して DRM をバックアップし、変更後にリストアする方法が考えられる。
この方法も以下の MSKB で紹介されているのだが、なぜか (機械翻訳でない) 日本語訳されていない。ライセンスの消失により実害が発生する可能性もあるのだから、こうした情報はよりわかりやすい形で提供してほしいものだ。

MSKB 891664
You may be unable to play protected content after your computer hardware changes
http://support.microsoft.com/kb/891664/en-us

さて、技術情報 925705 や技術情報 891664 は、DRM ストアのリセット後にはセキュリティ コンポーネントの更新が必要と記載されている。
この「セキュリティ コンポーネントの更新」は実際には上記のコンピュータの個別化である。技術情報に記載されているリンクをクリックすると、以下のページにリダイレクトされる。

セキュリティ コンポーネントのアップグレード
http://drmlicense.one.microsoft.com/Indivsite/ja/indivit.asp

ここで [Upgrade] ボタンをクリックすると、ハードウェア情報から作成されるハッシュ値などが送信され、個別化が行われる。それ以降に取得した DRM 情報はその個別化情報と紐付けられる事になる。

以上、DRM 情報の問題で再生ができない場合の対処となるが、これ以外にも DRM コンテンツが再生できない原因はある。

まず、Windows Vista の場合、グラフィック ドライバに古い Windows XP モデル (Windows XP Display Driver Model) の物が使われていると、DRM 保護されたコンテンツの再生ができない。Windows Vista で DRM コンテンツを再生するには、Windows Display Driver Model (WDDM) のグラフィック ドライバが必須だ。

MSKB 935336
Windows Media Player 11 cannot play DRM-protected content on Windows Vista
http://support.microsoft.com/kb/935336/en-us

次に以前のバージョンから Windows Media Player 11 にアップグレードした場合 (WMP11 を含む Windows Vista にアップグレードした場合も含む) 、DRM 保護されたコンテンツを再生できず、Web ページ (以下の技術情報のページや「セキュリティ コンポーネントのアップグレード」ページ) にリダイレクトされる事がある。これは Windows Media Player 11 では DRM の正当性を検証するために使用される証明書の失効情報を確認するのだが、その失効リストが更新されていないためである。
技術情報 919589 にあるセキュリティ更新プログラムのリンクをクリックすると、「証明書リストの更新」というページにリダイレクトされる。ここでアップグレードを行う事で、必要な証明書失効リスト (CRL) がインストールされ、DRM コンテンツの再生が可能になる。

MSKB 919589
Windows Media Player 11 または Windows Vista へのアップグレード後、Windows Media DRM で保護されたコンテンツを再生しようとすると、Web サイトにリダイレクトされることがある
http://support.microsoft.com/kb/919589/ja

証明書リストの更新
http://drmlicense.one.microsoft.com/crlupdate/jpn/crlupdate.html

(2009/3/1 追記)
証明書失効リスト (CRL) のエラーが発生する問題について、修正プログラムがリリースされた。

MSKB 959772
You cannot play content that is protected by Microsoft Windows Media Digital Rights Manager in Microsoft Windows Media Player 11 after you upgrade Windows Media Player or the operating system
http://support.microsoft.com/kb/959772/en-us

(Windows XP x86 版用修正プログラム)
Windows XP 用の更新プログラム (KB959772)
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=en&FamilyID=c6af6199-297a-483f-98d6-b84ff2ea796e
(Windows Vista x86 版用修正プログラム)
Windows Vista 用の更新プログラム (KB959772)
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=en&FamilyID=c0c8820a-5ec8-432f-8f20-625b1e0ae461

この修正プログラムの適用により、DRM 保護されたコンテンツでもエラーが発生せずコンテンツの再生が可能になる。
(追記終了)

また上記のように DRM では証明書を使用するので、証明書関係のコンポーネントに問題がある場合も再生に支障がでる可能性がある。この問題の解決方法については以下の技術情報が参考になるだろう。

MSKB 813442
Windows XP におけるデジタル署名の問題を検出する
http://support.microsoft.com/kb/813442/ja

2009年2月8日

Microsoft Office の累積的更新プログラム (Cumulative updates)

Filed under: Microsoft Office — hebikuzure @ 12:26 PM

MSKB 953878
Cumulative updates are available from the Microsoft Office team to deliver hotfixes for reported problems
http://support.microsoft.com/kb/953878/en-us
MSKB 949370
Information about how Microsoft updates the 2007 Office products
http://support.microsoft.com/kb/949370/en-us
MSKB 953744
Information about how Microsoft updates Office 2003 products
http://support.microsoft.com/kb/953744/en-us


Microsoft Office は広く使われているビジネス アプリケーション (最近は Productivity Tools と呼ぶ事も多い) だが、機能が豊富で複雑な動作である分、出荷時点での不具合 (いわゆるバグ) も少なくない。通常こうした不具合の修正はサービスパックとして提供される事になるのだが、サービスパックのリリース前にも個々の不具合が修正され、修正プログラムが提供されている。

以前はこうした修正プログラムは随時提供されていたのだが、2008年8月以降は基本的には定期的な「累積的更新プログラム (Cumulative updates) として提供されている。この累積的更新プログラムのリリースと、それ以外に提供される (可能性のある) 緊急随時提供ホットフィックス (Critical on-demand hotfix) については技術情報 953878 で解説されている。
累積的更新は 2 か月ごと (偶数月) に提供され、以下の内容が含まれる。

  • 修正の基準に適合した問題への修正 (基準では回避策の有無、顧客への影響度、再現性、修正のために必要なコード変更の難易度などが考慮される)
  • リリース済みの緊急随時提供ホットフィックス
  • リリース済みのセキュリティ修正やその他の修正

累積的更新プログラムは「累積的」と名づけられているように、過去にリリースされた修正の内容がすべて含まれている。ただし累積的更新プログラムはサービスパックと異なり不具合が修正された特定のモジュール (exe ファイルや dll ファイル) のみが含まれており、特定の累積的更新プログラムをインストールしても、その修正内容とは無関係なモジュールは更新されない。
あくまでも含まれているモジュールについて「累積的」という事で、同じ「累積的更新」と呼ばれていても Internet Explorer の累積的更新とは異なっている (IE の累積的更新には過去に修正されたすべてのモジュールが含まれる) ので注意が必要だ。

緊急随時提供ホットフィックスは、有効な回避策の欠如、致命的なビジネス上の影響などの基準により、累積的更新のスケジュール以外にリリースされる事になっている。こちらも累積的更新と同様に、不具合が修正された特定のモジュールのみが含まれる。

累積的更新も緊急随時提供ホットフィックスも Microsoft Update や Office Update などでは提供されず、ユーザーが必要に応じて個別に入手してインストールする必要がある。累積的更新の入手方法については技術情報 953878に説明がある。この技術情報の「How to obtain the latest Office cumulative update」のセクションに最新の累積的更新の概要を公開しているサポート技術情報へのリンクがあり、その技術情報に各更新プログラムの詳細と修正プログラムのダウンロード リクエストのリンクが記載された技術情報へのリンクがある。修正の内容を確認してリクエストすると、ダウンロード方法が記載されたメールが届くので、それに従ってダウンロードとインストールを行えば良い。
ただし最新の累積的更新プログラムには前述のように不具合を修正したモジュールしか含まれていないので、その月に修正されなかったモジュールは含まれない。そのため最新の累積的更新プログラムをすべて適用しても、すべてのモジュールについて最新になるとは限らない点には注意が必要だ。

具体的な不具合に直面していて、その解決が不可欠な場合には累積的更新プログラムをインストールする必要があるが、特に不具合に直面していないか、または不具合があっても何らかの回避策で運用上問題が無いのであれば、サービスパックのリリースを待っても構わないだろう。

2009/02/11 「累積的更新」の意味が Office と IE では異なる事について追記。

2009年2月1日

ClearType の設定を調整する

Filed under: Windows Tips — hebikuzure @ 10:16 AM

ClearType Tuner
http://www.microsoft.com/typography/ClearType/tuner/tune.aspx


Windows XP 以降の Windows にはフォント スムージングのテクノロジーとして ClearType が搭載されている。ClearType は特に液晶ディスプレイに特化したフォントの可読性を向上させる技術として Microsoft によって開発されている。

What is ClearType?
http://www.microsoft.com/typography/WhatIsClearType.mspx

ClearType にはディスプレイの特性や使用者の好みに合わせて最適な表示ができるよう、細かな調整が可能な項目があるのだが、Windows にはそれを設定できるようなユーザー インターフェイスが標準では提供されていない。
ClearType の表示を調整する方法として、Microsoft からは次の手段が提供されている。いずれの方法でも、ウィザード形式で表示されるテキストから一番見やすいものを選択していくと、最適に調整できるようになっている。

Oline ClearType tuner では ActiveX を利用して Web ページから ClearType の調整が行え、Windows XP と Windows Vista に対応している。Windows Vista では UAC による管理者権限への昇格が求められる。

ClearType Tuner PowerToy はコントロール パネル項目としてインストールされるツールなのでオフラインでも実行できるが、正式な対応は Windows XP のみで、Windows Vista ではインストールしようとすると互換性の問題があるという警告が表示される。手元で試したところ、警告を無視してインストールする事もインストール後に実行する事も可能だったが、推奨はできない。

なお Windows 7 では、(ベータ版で確認すると) デフォルトでコントロール パネルに「ClearType Text Tuner」が含まれており、やはりウィザード形式で調整ができる。([デスクトップのカスタマイズ] グループの [フォント] に [ClearType テキストの調整] がある)

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